人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

9月, 2005 のアーカイブ

ワシントン州のワイン

 
シアトルのあるワシントン州は、全米で第三位のワイン生産量を誇り、結構おいしいワインがリーズナブルなお値段で手に入ります。
 

こちらで滞在中に、当社の世界各国の責任者が集まっての会議の中日で、おいしいワインを囲んでの会食会。ここで、私の好みの素敵なワインをみつけました。

 

COL SOLARE 2001というコロンビア・ヴァレーのカベルネ赤ワイン。濃厚で繊細で、シルクのような滑らかさ。ブラボーです。

 

このワインは、ワシントン州有数のワイナリーであるChateau Ste. Michelleとイタリア・トスカーナのワイン・メーカーであるMarchesi Antinoriとのパートナーシップで生まれたワイン。

 

私は、今までChateau Ste. Michelle数年に一回だけ生産・出荷されるサンジョベーゼがお気に入りでした。

 

パートナーシップによって新しい価値が生まれることは、ITビジネスの世界でも同じです。もっとパートナー企業とのコラボレーシヨンを広げたいと切に願います・・・

 

そう言えば、私の最も愛する赤ワイン、カリフォルニア・ワインの代表格、Opus One(作品1という意味)も、ロバート・モンダビとフランスのロスチャイルドの国を越えたコラボレーションの作品でしたね。

 

ワインって奥が深い(深すぎる)・・ そして音楽作品や演奏と同じように、幅広くて1本1本に個性がある。この個性と付き合うのが何よりの楽しみ。

 

 


Soundbridge

 
シアトル出張の仕事が忙しくて(それと、夜の呑み会が多くて・・・)数日ブログの更新がてきませんでした。
 
日曜日にシアトル交響楽団のコンサートに行きましたが、このベナロヤ・ホールに、Soundbridgeという音楽ラボが併設されています。
 
このSoundbridge(サウンドブリッジ)は、子供たちに、オーケストラを体験してもらう場。7ドルの入場料で中に入ると、いろんな楽器が並んでいて、オーディオとディスプレイを使った説明だけでなく、実際にチェロを弾いたり、ティンパニを叩いたり。
 
最も面白いのは、指揮者の視線で指揮台からオーケストラがどう見えるかをシミュレーションしているコーナー。へぇーっ、オーケストラの各パート、演奏家ってこうやって指揮者と楽譜をにらめっこして、演奏してるんだねということをコンピュータ技術を使って仮想体験できます。
 
こういう施設で、子供たちに音楽を体験してもらい好きになってもらう。素敵なことだな。。。
 
 
 
 

初秋シアトルの日曜日

 
現地時間日曜日の早朝にシアトルに到着。
 
朝方は、ちょっと肌寒いくらいの初秋。
 
 
ダウンタウンのホテルにチェックインして、
 
シャワー浴びてサッパリした後、暫くメール処理。
 
 
ちょっと遅めのランチは、パイク・プレイス・マーケットで
 
クラムトチャウダーとフィシュ&チップス。
 
日曜日の気持ちいい午後、スターバックス・コーヒー
 
の1号店や魚屋に立ち寄ったり。
 
ちなみにお馴染みのスターバックスのグリーンのロゴ、
 
創業時は、茶色だったんです。
 
(1号店で見れます。)
 
 
その後、インターネットで調べたら
 
地元シアトル交響楽団のマチネー定期コンサートが
 
ベナロア・ホールであるということで、行ってみました。
 
曲目は、バーバーのヴァイオリン協奏曲
 
 
ドボルザークの交響曲第9番「新世界」他。
 
指揮は、Andreas Delfs
 
会場で配られたプログラムを見て分かったのですが、
 
マイクロソフト米国本社がMicrosoft Bravo Series
 
という冠のスポンサーでした。
 
 
素晴らしいホールで、弦楽器が瑞々しい音を
 
出していて気持ちいい。
 
シアトル響ってこんなにウマかったっけ・・・
 
バーバーを弾いたソリスト、Nadjaは、心からブラボー。
 
特に、ピアニシモが心にしみいる程美しかった。
 
 
コンチェルトが始まる前、数分、ソリストと指揮者が
 
舞台に登場しなかった。
 
指揮者のスコアが楽屋に無かったんですって。
 
でも実際は、指揮台に既に置いてあって、、、
 
Nadjaは、演奏前に、スコアを探していて
 
お待たせしたことを大きな声で詫び、
 
指揮者がすかさず振り向いて
 
「でも無くても指揮できるんだけど。」という突っ込みで
 
会場の笑いを取っていました。
 
これでリラックスしたムードに転換し、見事な演奏。
 
 
後半の「新世界」は、左右対称に配置したヴァイオリンが
 
効果抜群で、つややかな弦楽パートがよかった。
 
結構アゴーギグの効いた演奏でしたし、テンポ感がしっくり。
 
 
帰りに、シアトル響の演奏したR.シュトラウスの交響詩
 
2枚組CDを購入。どんな音が出てくるか楽しみ。
 
 
コンサートの後、ホテルに戻って、日本の役員会に電話で参加。
 
夕食は、日本からシアトル本社に海外赴任中のOさんご夫妻らと
 
ステーキ・ハウス、Ruth’s Chrisで、ポーターハウス・ステーキを堪能。
 
 
明日からの会議に備えてはやく寝ます。。。
 
 
 
 
 

なんとなく日曜日・・・

 
愛地球博が今日閉会。
 
開幕以来2,100万人が来場したとか。
 
残念ながら、行けなかった・・・
 
   拍手 
 
 
琴欧州2敗目。ついに朝青龍がとらえた。
 
千秋楽が楽しみ。
 
   ハラハラ 
 
 
阪神タイガース3連勝デス。
 
マジック4かぁ。  
 
 キャッチャー 
  
 
日経新聞掲載の渡辺淳一の小説
 
「愛の流刑地」も、主人公の冬香が死んでから、
 
何かストーリー展開がわからなくなった。
 
出張中、読めなくてもまあいいかぁ。
 
  怖いよぉ~ 
 
 
今日から1週間シアトル出張。
 
行ってきまぁす。。。
 
 
  パソコン中…    居眠り 
 
 
 
Smily Centralの絵文字を使ってみたくて、しょうもないこと書いてしまった。
 
 

のだめ流クラシック旋風:千秋真一とR☆Sオーケストラ

 
「のだめカンタービレ」に登場する千秋真一クンが指揮するR☆Sオーケストラのブラームス交響曲第1番のデビューアルバム(?)を買ってみました。タワーレコードでは、ちゃんとクラシック音楽コーナーに陳列されていました
 
それにしてもスゴイ人気ですね。大勢の方のブログでも取り上げられてビックリ。
 
このCDを通常の音楽新譜と同等に演奏批評することはできないですよね。あくまでノリのいい企画モノ、バーチャルCDですから。でも、このCDを買ったことで、クラシック音楽ファンが増えることは喜ばしいことです。 
 
演奏自体、可もなく不可もなく、よくできています。ブラ1の第四楽章は、なかなか気合入ってます。
 
マンガに登場する奥山真澄クン(という設定)が叩くティンパニはブラボー。解説にもありますが、第四楽章407小節目から楽譜に指定のないティンパニを6小節も追加しているあたり、なかなかニクイ演出。
 
これは、トスカニーニも、ミュンシュも、オザワもビックリです。それならついでに、360、362、363小節も、ミュンシュやオザワみたいに、楽譜にないティンパニに三連符叩かせたかったなぁ。 
 
ボーナス・トラックのプラティニ国際指揮者コンクール課題曲の「ドボ8」間違い探し(コミック第10巻参照)は、おもしろい企画。
 
CD聴きながらスコア読んでて、8箇所中、5箇所しか分からなかった・・・
 
練習番号Dからのクラがオーボエに置き換わっている箇所 
練習番号Eの2小節前からの2nd Vnが6小節にわたりVlaに置き換わっている箇所 
練習番号Eの13&14小節の楽譜にないティンパニ 
練習番号HからのCBのアルコがピチカートに変更 
同じく、VlaのDivisiが2nd Vnに置き換わっている箇所
 
これも、コミック読んで予備知識があったからスコア見て分かった話。何気に聴いていると、聴き飛ばしてわからなかったかも。 
 
さらにオーッと思ったのは、コミックでこのコンクール2次予選の場面の背景に登場する楽譜がホンモノだということ。細かい部分まで凝ってます。 
 
佐久間学さんと山野雄大さんの曲目解説も分かりやすく、読んでいてイマジネーションが広がり楽しい。そして、音羽夏香さんの「レコーディングに立ち会って」のコーナーも、演奏者プロフィールも、うーん、本格的。
 
 
 さて、この演奏、一体誰なんでしょうね。。。既存の演奏録音を使うのではなく、本格的に覆面指揮者と覆面楽団。今年6月27&28日に東京芸術劇場大ホールでの録音と記されています。あの日、池袋界隈を楽器持って歩いていた人が、このオケの楽員だったりして。
 
写真は、タワーレコードでもらったポスター。ファンの人には、たまらないのでしょうが、私には・・・
 
 
 
 

変り種「新世界」

 
大阪のクラシック音楽バー・アインザッツのマスターの紹介で、変り種の「新世界」交響曲のCDをゲット。
 
なんと、カラヤンがチェコ・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した演奏。
 
うそでしょと思いながら、ザルツブルグ音楽祭のホームページを検索していると、見つけました。
 
1971815日、確かに、あのカラヤンが、チェコ・フィルを指揮したコンサートがあったんです。
 
 
当日のプログラムは、バッハの4台のピアノと弦楽のための協奏曲BWV1065との組み合わせ。
 
演奏はというと、リハーサルしてないんじゃないかというくらいチグハグで、カラヤンとチェコ・フィルがお互い探りあっている。
 
だから、ライブってオモシロイ・・・
 
 
 
 

苫米地義久の月の光のセレナーデ

 
自宅を朝5時半に出て、大阪日帰り出張。
さすがに、眠かった・・・
帰りは、大阪空港で、たこ焼きといか焼きと焼きそばでランチ。
うまかった。元気復活。
 
 
 
苫米地義久さんの新譜「月の光のセレナーデ」は、私たちオヤジに力を与えてくれるような気がします(TOMA MUSIC:TOMA-0002)
 
苫米地さんは、1944年生まれで、会社勤めの傍らジャズのライブ活動などを通じて、自然と環境をテーマにした創作活動に精力的に取り組んでいる。もうCD20枚近く出ているとか。
 
今回の新譜は、秋の夜長にピッタリのアルバム。素敵なジャケットにも惹かれました。
 
夜風が少し爽やかになって、夜空には満月。ちょっと雲がかかっていて、よおく見ると、月にうさぎがいる・・・
 
癒し系音楽の中でも、企業戦士のオヤジの気持ちを優しく包んでくれるような感じです。
 
ひっそりと・・・ Good Night
 
 

バッハとポリフォニーの世界

 
ちょっと、バッハに凝っている。と言うより、バッハ作品の際立ったCDにめぐり合えているというべきか。
 
先週末、横浜の新星堂で見つけた数々のCD。このブログで過去2回にわたってご紹介した、マルケヴィッチ編曲の<音楽の捧げもの>、ウララ・ササキのバッハ・ピアノの世界、そして書いてはいないが、ブゾーニ編曲のゴルトベルグ変奏曲(ピアノは、Claudius Tanski)。どれも、深遠なバッハの世界を編曲を通じてより明確に現代に問うた意欲作。
 
そして今日、聴いているのは、神戸愉樹美ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団の「どっぷりバッハ」と題された1。(Gekko:YKV0503)
 
ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器は、16-18世紀にヨーロッパで活躍したフレット付きの弦楽器。スペインtが発祥の地とされています。両膝で楽器を支える演奏形式は、チェロと似ています。
 
神戸愉樹美ヴィオラ・ダ・ガンバ合奏団の演奏は、複数の弦が透明でやわらかく響き合い、天国から、雲の合間に一筋の光が差し込んでいるような演奏。時には、闇の中からバッハが語りかけてくるみたい。
 
バッハの真髄は、ポリフォニーにあると言われます。多声音楽の形式のひとつですが、バッハのそれは、まるで幾何学のように理論的で、一見冷たそうですが、整然としているところが魅力です。
 
この「どっぷりバッハ」は、地味ながら、聴き手に優しく語りかける1枚でした。聴く度に、バッハの新しい魅力を発見させてくれる大切な1枚になりそうです。
  
  
 
 

ウララ・ササキのピアノ

 
横浜新星堂のバッハ器楽曲コーナーで、ピアニスト、ウララ・ササキさんのソロ・デビュー・アルバムを見つけて早速購入。(Camerata:CMCD28090)
 
数年前にトヨタ・コミュニティー・コンサートで、メシアンの<トゥーランガリラ交響曲>をアマオケ日本初演に主席チェロ奏者として私が出演したときのソロ・ピアニスト。あの難曲をいとも簡単に弾ききる抜群のテクニックと、小さな身体に似合わないダイナミックな表現力。
 
その後、昨年7月の当社特別協賛ロイヤル・チェンバー・オーケストラで、ラヴェルの左手のためのピアノ協奏曲で再会し、そのみずみずしいタッチで優雅に華麗に仕上げたラヴェルが印象に残っています。
 
そんな実力派ピアニストなのに欲がなく、好きな音楽をやれたら幸せという性格だけに今までメジャーな世界であまり知られていませんでした。モッタイナイ・・・
 
そんなわけで、今回が、ソロ・デビューとなります。
 
曲は、バッハのヴァイオリン曲を、ブゾーニやラフマニノフがピアノに編曲したものを中心に、後半は第二次世界大戦の犠牲者、シュルホフの作品。締めくくりは、バッハのオルガン・コラール。凄くテーマを感じるアルバムです。
 
ウララさんご自身、現在はドイツ在住ですが、小さい頃から、お父様の佐々木一樹さんが、イタリアのクラウディオ・シモーネ率いるイ・ソリステイ・ヴェネティ(ヴェネチア合奏団)のヴァイオリニストということもあり、イタリアに渡り、ヴァイオリン曲には、いろんなインスピレーションを感じていたはずです。どの演奏も、最近のJ-Classicにありがちな、テクニックはあるけど、ある型にはまっていて優等生という演奏とは大違いで、自身の海外生活で自然と蓄積された個性が漲っています。
 
妹さんは、チェリストで元ベルリン・フィルのベッチャーのお弟子さん。親子3人のバドヴァ・トリオ(パドヴァは、ベネチア近郊の佐々木さん在住の町の名前)で、ヴィヴァルディとチャイコフスキーの<四季>を演奏したアルバムを佐々木さんから直接頂いたこともあります。
 
ウララさん、お父様来日の折には、またおいしいイタリア・ワインをご一緒したいですので、よろしくお伝えくださいませ。
 
追伸) ウララさんのBlog"b#うららBlog"を見つけたので、リンクを入れておきますね。
 
 
 

ブロッコリーのガーリックソテーと音楽の捧げもの

 
919日は、敬老の日ということもあり、家族が昨日から四国の実家に
 
里帰りしたので、私一人。
 
終日自宅でダラダラしながら久しぶりにノンビリした休日を楽しむ。
 
愛犬のダックスフント、バティーとキャンディーと小一時間近所を散歩。
 
ダイエー近くを歩いていて、ふと思い立ち、夜は自分で料理と決める。
 
 
早速、買出し。
 
NY単身赴任時代は、毎日のように自炊していたので、懐かしい。
 
買い物から帰って、夏休みのオーストラリア家族旅行で、買い込んだ
 
ワインの中から、シラーズを抜いて。
 
 
料理は、ブロッコリーのガーリック・ソテー。
 
オリーブオイルたっぷりのフライパンに、ガーリックのみじん切りを入れて、
 
刻んだブロッコリーを入れて炒めるだけ。
 
ガーリックは、自分で刻まなくても、チョップド・ガーリックを水につけている
 
瓶詰めを愛用。
 
日本でスーパーマーケットに行っても手に入らなかったので、
 
出張の時に時々買いだめしたものです。重宝しています。
 
 
BGMは、J.B.バッハの「音楽の捧げもの」BWV.1079
 
昨日、横浜の新星堂で見つけた指揮者イーゴリ・マルケヴィッチによる
 
オーケストラ編曲版。(MRCO POLOレーベル8.225120/1,764円)
 
 
タワーレコード横浜モアーズ店は、関根さんが退職してから、
 
ちょっと足が遠のいています。
 
 
神聖なバッハの音楽が、マルケヴィッチの絶妙な編曲で肉厚に響きます。
 
斉藤秀雄編曲の桐朋オケのためのバッハのシャコンヌほどオケを
 
フルに鳴らすのでもなく、オケとソロのコントラストが興味深い1枚です。
 
 
濃厚な赤ワインを1本開けて、そのままソファで寝てしまいました。。。
 
 
バティー、キャンディー、おはよう。。。 さあ朝ごはんだよ。
 
 
 
 
 

都響コンサート

 
外部での研究会の後、オフィスに帰る前に、東京都交響楽団の第612回定期演奏会聴くためにサントリーホールに寄り道しました。
 
プログラムは、首席チェリストの古川展生さんのソロで、ハイドンのチェロ協奏曲ハ長調とブルックナーの交響曲第4<ロマンティック>の組み合わせ。指揮は、ウィーンの中堅、クリストフ・エーベルレ。私好みのプログラムです。
 
古川展生さんのチェロは、切れ味よりも、しっとりと謳い上げたハイドン。林峰男さんに師事したということは、私と兄弟弟子? 楽器の特性か、D線ハイポジションの音色がこもりがち。途中息切れしそうな場面もありましたが、若さの特権で直ぐに立ち直り躍動感あふれるコンチェルトとなりました。オケ伴奏もぴったり寄り添いバランスもよかった。
 
休憩はさんでブルックナーは、ハース版。今回、舞台後方席(P)前から2列目で、指揮者の動きがよく見えました。冒頭からホルンが調子よくなかったみたい。エーベルレの指揮は、早めのテンポで外連味のないウィーン風のブルックナー。ブルックナー・ファンとしては、もう少しフレーズの変わり目の残響を意識して展開してほしかった。第2楽章のヴィオラの朗々とした主題と、全体を通して艶やかで音楽の核を創ったフルートにブラボー。
 
終演後、楽屋口で、第一ヴァイオリンの小池賢治さんと4年振りの再会。20数年前に九州・島原でご一緒に室内アンサンブルに参加して以来のお付き合い。
 
近いうちに一緒に楽器持参で集まってアンサンブル楽しんでから、呑み会を企画することになりました。小池さん、楽しみにしてまぁす。。。
 
 
 

ノリントンのマーラー

 
古楽器アプローチの巨匠、サー・ロジャー・ノリントンが、シュトゥットガルト放送交響楽団を振ってのマーラー交響曲チクルスがいよいよスタートしました。
 
第1弾は、20049月ライブ録音の第1番「巨人」の花の章付きです。(Haenssler:CD3137) ヴィヴラートを使わない奏法による響き。どうしても、大規模オケによるパワー重視の演奏が多い中で、マーラーの時代発想を再現したような新鮮さと素朴さ。
 
ノリントン自身のライナーノートによると、ウィーン・フィルの録音でヴィヴラートを確認できるは、1940年代になってからだそうです。
 
ノン・ヴィヴラートにより、フレージングが明確になり、普段聴こえなかったパートまではっきり、くっきり虚飾のない真摯な音楽。全く、新しい発見です。逆に、ごまかしの演奏は出来ません。
 
チェロを習い始めた時、手首が固定しないちりめんヴィヴラートが嫌で、相当悩んだもんです。ヴィヴラートで、音程の悪さをごまかしていたのも事実。
 
以前、同コンビによる幻想交響曲(Haensler:KKCC4407)を聴いて頭をガツーンをやられた気持ちになりましたが、今回も同様。今まで、自己ベストと信じていた小澤征爾&ボストン響とアプローチが違う東西横綱を張るCDです。
 
ノリントンの大好きなO先輩、コメントお待ちしております。。。
 
それにしても、この曲、カラヤン&ベルリン・フィルが録音していたら、どんな演奏になっていたのかしら・・・
 
 

邦人演奏家のお奨めCD

日曜日の東京地区の突然の大雨も去り、月曜日の今日は、爽やかで少し汗ばむくらいの晴天。
 
今日から水曜日まで、大阪、北九州、福岡と仕事で廻ります。
 
着替えや洗面道具、仕事の書類やノートPCに加えて、旅先でこれぞというシーンを撮影するためのデジカメ、それに何枚か音楽CDをディジタルプレーヤーにダウンロードして、お気に入りのハートマンの旅行カバンに詰め込んで。(それにしても、携帯電話まで入れるとすごい電源の数。。。)
 
今回は、メジャーじゃないけど、何故かグッグッと引き込まれ、聴いた後で心地よい爽やかさが胸一杯に広がったアルバム2枚をご紹介します。
 
ギュンター・ピヒラー指揮オーケストラ・アンサンブル金沢(以下OEK)の演奏で、ベートーヴェンの交響曲第6番「田園」と第8番がカップリングされた石川県立音楽堂コンサートホールでのライブ録音(Warner Classics WPCS-11865)と、古澤巌のヴァイオリンと高橋悠治のピアノによるブラームスのヴァイオリン・ソナタ全集(エイベックス・クラシックス:AVCL-25040)。曲目は、名曲中の名曲ですが、アーチストに注目です。
 
ピヒラーは、21歳でカラヤンにより、ウィーン・フィルのコンサート・マスターに招かれた大物。1970年の創設以来、アルバン・ベルク四重奏団を率いています。指揮活動も活発で、このOEKの首席ゲスト・コンダクターでもあります。
 
OEKは、約40名の編成で、ベートーヴェンの後期交響曲を細かいテクスチャーまで表現力豊かです。巨匠の演奏と違い、大袈裟な部分は全くなく、自然と音楽が流れていく、でも雄弁にフレーズに主張を持たせて。(ただ一箇所難癖つけるとすると、第4楽章「嵐」の低弦のppの細かいパッセージ。あんなにごまかさないでもいいんじゃない? 私でも、もう少し正確に音取りしますけど・・・)
 
OEKは、音楽監督の岩城宏之氏の指揮では、時々テンポ感が間延びする印象があった(2002年録音の「運命」やベト7CD)のですが、ピヒラーの弦楽器奏者としての長年の経験から、引き締まっていて、息遣いが間近に感じられるような血の通った音楽を創っています。
 
以前、このブログで、ハンス=マルティン・シュナイト指揮神奈川フィルの「田園」のライブCDをご紹介したことがありますが、両CDを聴いて、日本のオケも浪花節ではなく、その奏法も含めてホンモノを聴かせてくれるようになったと感じました。
 
もう一枚のブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集は、当に異色コンビ。東京都響のソリスト兼コンマスを辞任した後、ジプシーバンドやブラジル音楽などジャンルを越えてヴァイオリンの可能性を表現してきた古澤巌と、クセナキスやジョン・ケージなどの現代ピアノ音楽に精通し、最近では、J.S.バッハのゴルトベルグ変奏曲でその存在感をアピールした高橋悠治が、古典的名作、ブラームスに取組んでいるのですから、興味津々です。
 
古澤さんは、高橋悠治のピアノについて、「大きな滝の直ぐ近くで豪快なしぶきを浴びるような心地よさ」や「かわいらしい小動物が癒してくれるような幻覚を感じ始める」とライナーノートに書いています。二人で、音を奏でる行為、そしてブラームスの思い描いた世界を現代の視点で再現する悦びを感じているような演奏です。同曲は、往年の巨匠ヴァイオリニストの名演もいろいろありますが、インターネット時代にふさわしいSo Coolな演奏とでも表現しましょうか。。。
 
これからも、邦人アーティストに目が離せません。
 

幼なじみと藝大

日曜日、小学校時代の同級生で一番仲のよかった親友、ハマちゃんと4年振りに再会し、新宿でお昼ごはんを食べました。
 
ハマちゃんのお嬢様は、2003年の第57回全日本学生音楽コンクール全国大会フルート部門高校の部で第1位を獲得し、現在東京藝大の1年生。今年の神戸国際フルートコンクールでは、私も参戦している人気ブログランキングで1位を独走する高木綾子さんが3位で、ハマちゃんのお嬢様が審査員特別奨励賞を受賞。
 
これからのご活躍を応援したいと思います。
 
ハマちゃんの上京は、東京藝大の大学祭でのお嬢様の演奏を聴くため。優しいいいお父さんです。
 
そうなんだ、東京藝大の大学祭やってるんだ。ということで、午後会社に寄って、たまっていた仕事を済ませて、夕方から上野に向かいました。
 
生憎の雨模様でしたが、学内は大変賑わっていました。模擬店で、もつ煮込みと缶ビールを注文し大学祭の雰囲気に慣れてからコンサートの予定をチェック。
 
まず、第6ホールで仮装オーケストラの演奏。コンバス13本の低弦パワーは、結構おもしろかった。
 
18時から同じホールで、祐介オーケストラによるブラームス。大学祝典序曲と交響曲第1番。会場は立ち見もでる大盛況。これは、心からブラボー!!!
 
ブラ1のティンパニの迫力は、ミュンシュ&パリ管を彷彿とさせるもの。アインザッツは、低弦から響いて、内声部のヴィオラも存在感大。オケ自体が自主性を持って前へ前へと推進力がありました。若いってうらやましいなぁ。チェロのバロック奏法も見ていて勉強になりました。
 
どんなメンバー構成なのかパンフレットもなかったのでわかりませんでしたが、これなら、正式なオケとしてデビューしてもいいくらい。
 
あっ、そういえば、「のだめカンタービレ」のメインキャラクター、千秋真一クンとR☆S(ライジングスター)オーケストラのブラ1がもう直ぐ発売になりますね。。。
 
 
 

ショパン ピアノ協奏曲第1番

今日は、ホテル・ニューオータニで、当社新社長新任披露パーティー。本当に大勢のお客様にご出席いただき大感激。終了後、めずらしく真っ直ぐ帰宅。購入して封を切っていなかったCDを数枚試聴。
 
ここしばらくオーケストラものが多かったので、今日ご紹介したいのは、ショパンのピアノ協奏曲第1番ホ短調作品11。これの、ピアノ六重奏版です。(PHILIPS UCCP-1106)
 
ピアニストは、若手の注目株、近藤嘉宏さん。
 
そして、お馴染みのロイヤル・チェンバー・オーケストラのコンサートマスター、東海千浪さん、同主席ヴィオラ奏者の長谷川弥生さん(大好きなチェリスト、長谷川陽子さんのお姉さま)、チェロは我が師匠、林峰男さん、そしてコントラバスは、マエストロ堤俊作さんなどの布陣。
 
今年5月の録音ですが、去る92日に同メンバーでサントリーホールでもこの曲を演奏されています。
 
ショパンの華麗なオーケストレーションが、弦楽五重奏にうまく編曲されていて興味深いです。むしろ、オーケストラ・スタディとして弦楽パートのニュアンスを勉強するのにも役立つかも。
 
近藤さんのピアノは、コクがあって切れがよく、爽快。結構注目の1枚ですよ。 
 
 

新日本フィル定期演奏会

今日、新日本フィルハーモニー交響楽団の2005-2006シーズンが開幕しました。
 
今回、仕事でご一緒しているビジネス・パートナーさんが新日フィル公演に協賛している関係で、担当営業と二人、サントリーホールに、ご招待いただきました。
 
指揮は、ウィーン出身の音楽監督、クリスティアン・アルミンク、コンマスは豊嶋泰嗣さん。
 
プログラムは、それなりに主張がありました。
 
♪ コンコルド 交響的序曲「スルスム・コルダ」作品13 (日本初演)
R.シュトラウス バレエ音楽「ヨゼフ伝説」交響的断章
♪ バルトーク 管弦楽のための協奏曲
 
一番よかったのは、コンコルド。「心をこめて」と訳されるこの作品、R.シュトラウスにも通じるものがあり、意欲的な作品で、アルミンクが楽譜を読み込み、入念に、そして雄弁に仕上げました。
 
二曲目のR.シュトラウスは、ドタバタしすぎかな。。。
 
さて、メインのオケ・コン。うーん、正直私自身の中では、消化不良。まず、音楽の重心が高すぎる。バルトークが、安っぽく聴こえ、またオケ全体の塊としての響きでなく、各セクションがバラバラに孤立した印象。新日フィルのテクニックは極めて高いですが、それ以上に心に語りかけてくるものを感じませんでした。
 
例えば、第三楽章冒頭のコントラバス。意思なく鳴っているだけ。その音楽のけだるさを表現するならまだしも、響きが浅すぎます。
 
圧巻は、第二楽章の各管楽器のソロ。木管は芸達者です。特にファゴットにブラボー !!! また、内声部のセカンド・ヴァイオリンとヴィオラがウマイ。生命力さえ感じる。
 
アルミンクの指揮は、律儀すぎて遊び心がない。この曲特有のアッチェレランドも機械的過ぎて、もっとおどけてほしかった。しかも、あの大袈裟な指揮ぶりは、個人的に好きになれない。。。
 
ここ暫く新日フィルを聴いていなかったけど、こんなに音が変ったんですね。。。
 
帰りに六本木で、ホルモン焼き食べて、仕事のために会社に戻りました。
 

Karuizawa & Music 完結編

94日日曜日、爽やかな軽井沢の朝、舞台で入念な最終リハーサル(ドイツ語でゲネ・プロ。ゲネラル・プローべの略です。)
 
昨日と違い、ホールの音響にも慣れ、管弦のバランスと音楽の流れを入念にチェック。午後2時半、開演です。
 
「フィンガルの洞窟」序曲は、透明感のある息の長いスラーの八分音符と十六分音符の動きが会場に浸透していきます。
 
続いて、漆原啓子さんをソリストに迎えてのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲。漆原さんの安定感と表現力の深さに伴奏していても感動。
 
休憩をはさんで、いよいよベト7 (ベートーヴェン交響曲第7番イ長調作品92)。冒頭のイ長調の四分音符の和音が、強い意思を持って鳴り響きます。普通のアマチュア・オケでは、「ラ」の音程が合わなかったり、アインザッツがずれたりということがありますが、この一音だけでも、音を出すのではなく、音楽を表現するのです。
 
私自身、前週の名古屋でのR.シュトラウス「英雄の生涯」を演奏した時、ペース配分を間違い、後半ヘロヘロだった反省をふまえ、今回は、慎重に、頭の一部を常にクールに冷静に留めておいて、意図する音色を出すためのボーイングにいつも以上に気を使いました。(お隣が、向山佳絵子さんでしたので、余計緊張して・・・)
 
第一楽章の躍動的なリズム感。どうしても、阿波踊り風のヤボッたい八分の六拍子になるところも、このオケは違います。舞踏の神化というレベルまでいけたかどうかは、会場でお聴きになった方に伺いたいところ。
 
第三楽章は、シェフ横川晴児さんもリハーサルから何度もこだわってらっしゃいましたが、本番は、推進力のあるベストなテンポ。メガネの奥の横川さんの満足げな優しい視線を感じました。
 
アンコールには、漆原啓子さんが再び登場し、ベートーヴェンの「ロマンス」。これも、情緒豊かな素晴らしいソロでした。
 
 
終演後、由緒ただしい万平ホテルでの音楽祭フェアウェル・パーティー。講師、受講生、協賛会社、そしてオケ出演者などが集まって音楽祭の成功をお祝いしました。
 
振り返ってみて、私自身の音楽観を変えるくらいの貴重な経験をさせていだきました。向山佳絵子さんのレッスンを聴講させていただきましたが、楽譜を音にするのではなく、五線譜の行間にある作曲家の思い、人生観を如何に楽器というツールを使って表現するか、奥が深すぎます。まだまだ、勉強することたくさんあるぞ。
 
最後になりましたが、音楽監督であるNHK交響楽団主席クラリネット奏者横川晴児さんに大きな声で、ブラボーを送りたい、そして奥様の晶子さん(実は、九大フィルの後輩です。)のお心遣いに心から感謝申し上げます。
 
写真は、横川晴児さんとのツーショットほか。
 

Karuizawa & Music 2005 その3

いよいよ、Karuizawa & Music 2005の音楽祭千秋楽は、シェフ横川晴児さんの指揮によるフェスティバル・オーケストラのコンサートです。
 
9月3日に3週間振りのリハーサル。軽井沢大賀ホールの音響に戸惑いながらも、都内アマチュア・オケの主席クラスと講習会受講生に加え、N響をはじめとするプロ演奏家が主要ポジションを固め、普段のアマ・オケでは経験できない音作りを実体験。私は、チェリストの向山佳絵子さんと同じプルト(つまり、お隣同士ってこと)で、ドキドキ。。。
 
プログラムは、メンデルスゾーンの「フィルガルの洞窟」序曲、同ヴァイオリン協奏曲(独奏は、漆原啓子さん)、そしてベートーヴェンの交響曲第7番イ長調作品92です。
 
音程やリズムとかで悩むことなく、音楽表現の本筋を追求するリハーサル。音楽をすること自体に感動します。N響第一ヴァイオリン奏者の森田昌弘さんがコンマスを勤め、元N響主席ヴィオラ奏者の川崎和憲さん、N響次席コントラバス奏者の吉田秀さん、そしてチェロの向山佳絵子さんが、弦楽器セクションをリードする布陣。(皆さんの共通点は、お酒が強い。) 菅打楽器には、読売日響主席フルート奏者の一戸敦さん、元N響主席ファゴット奏者の霧生吉秀さん、N響主席ホルン奏者の樋口哲生さん、N響ティンパニ奏者の植松透さんなどが、ガッチリとオケを支えてくださいます。
 
チェロ・パートは、私を入れて6人。向山さんに加えて、夫々しっかりしたテクニックと音楽経験を積んだ素晴らしいアマチュア演奏家で、そのウマさに尊敬。
 
音楽することが、こんなに楽しかったんだと感じさせてくれた数時間のリハーサルでした。
 
夜は、私自身三日連続の場所となった南仏プロヴァンス料理レストラン、パッションでのレセプション。音楽と共にする仲間と共に食し、飲むことで一段と結束力が固まります。それにしても、酔っ払いの多いこと・・・
 
いよいよ、次回は、本番と打ち上げパーティーについて書きます。
 
添付の写真は、向山さんとの共演(?)、レセプションでの向山とんを加えたチェロ・セクションに、ヴァイオリンの漆原啓子さん、N響コントラバスの吉田秀さんと、立命館大学国際関係学部教授のミッシェル・ワッセルマンさんを加えての1枚(みんな、酔っ払ってます・・・)など。
 
追伸) レセプションの後は、宿泊先のペンションで、またまたN響メンバーと一緒に酒盛り。ドンペリ抜いて、ワイン開けて。指揮者のザンデルリンクがいいとか、プレヴィンに振らせたいとか、私も負けじと議論に参加。コンマスの森田さんが、まず酔いつぶれて。。。大丈夫ですかぁと問いかける私もフラフラ状態。なので、ブログ更新が今になってしまったんです。
 
 

Karuizawa & Music 2005 その2

Karuizawa & Music 2005第二弾は、NHK交響楽団第一コンサートマスターの篠崎史紀さん(通称マロさん)の室内楽コンサートです。
 
その風貌と高貴な雰囲気から(?)マロ(麿)さんという愛称で親しまれている篠崎さんは、北九州・小倉で生まれ。(九州の音楽界では、篠崎ファミリーは大変有名です。)
 
日本の音大には行かず、日本の高校を卒業して直ぐ、ウィーンに8年間留学していたからかもしれませんが、その音楽観は、とてつもなく広く、深く宇宙を語るような感じ。
 
日本人としてのアイデンティティーについて、南仏プロバンス料理店パッション(代官山に本店あり)で、語り合いました。私の生業とするビジネス界にも通じる興味深いお話でした。
 
マロさん曰く、ベートーヴェンは、ベンチャー企業家だとか。あの「第九」の原型は、既に作品18の5の室内楽に出てきます。ベートーヴェンは、事業家でもあり、常に新しい音楽を器楽曲で世に広め、それを室内楽に展開してパトロンを集め、最後は、シンフォニーで人気を博するという戦略をとったそうです。なかなか興味深いお話です。
 
マロさんは、クラシック音楽の作品は世界遺産だと言います。だからこそ、オーケストラ・コンサートで団員が起立するのは、指揮者に対してではなく、これから演奏する作品に対する敬意を表しているのだと。
 
また、外国人指揮者と日本オケの練習についても語ってくれました。外国のオケでは、すべてを言葉で表現しなければ成り立たない。しかし、日本人には、生まれながらの民族としてのテレパシーというか超能力があって「一を聞いて十を知る」的な行動様式があるのです。だから、外国人指揮者に細かくどうだこうだと言われて音楽の深い本筋をはずしていしまうと、日本のオケとではいい演奏会にならないそうです。
 
これは、ビジネス界にも通用します。欧米では、とにかくビジネス・プロセスやツールの統一ということが盛んに言われますが、ある意味、あうんの呼吸と生まれながらのチームワーク文化に成り立っている日本では、そういったものが、まどろっこしく感じることがあります。
 
そういった背景も理解し、指揮者をもリードする本物のコンサートマスターが、マロさんです。
 
国民性の違いを尊重してこそ、いい音楽、そして顕著なビジネスが生まれるのですよね。マロさんの面白い例え話。。。オケで何か新しいことをやろうとすると、フランスでは、「世界で誰もやっていない」ことがモチベーションになり、アメリカでは、「ヒーローになれること」がそれになり、日本では、「みんなやっています」ということで重い腰が動き始める。うーん、わかるような気がする。。。
 
こんなお話を延々3時間くらい。音楽とビジネスの世界に共通することをたくさん見つけることが出来ました。実は、レストランでの会食の後も、ホテル(ペンション)に戻って、また夜中1時くらいまで、N響メンバーと飲み会。おいしいワインをたくさん開けて盛り上がりました。みんな、お酒強すぎる・・・(そのために、このブログ掲載も遅れてまいました。)
 
さて、マロさんの室内楽コンサート。前半は、マロさんの十八番、ウィンナ・ワルツを弦楽五重奏で。N響第一ヴァイオリンの森田昌弘さん、元N響主席ヴィオラ奏者の川崎和憲さん、チェロは向山佳絵子さん、そして、シュウさんこと、N響次席コントラバス奏者の吉田秀さんという豪華メンバー。ウィーンの居酒屋風のノリのよさ。マロさんのトークも場を盛り上げてくれました。
 
後半は、ベートーヴェンの七重奏曲(ゼブテット)。七人の侍のような個性ある一人ひとりが、この大曲を短期間で見事なアンサンブルに仕上げた白熱した演奏でした。会場ではヴァイオリニストの漆原啓子さんとお隣の席。私は、自然と前のめりで、この日の演奏に引き込まれていきました。
 
毎晩、素晴らしい演奏会を聴いて、おいしい南仏料理をいただき、ホテルに戻って深夜まで飲みながらの音楽談義。幸せデス・・・(おっと、仕事のメールも処理しなきゃ。)
 
写真は、コンサートのリハーサル風景と、マロさん&森田さんとの1枚です。(写真掲載のご了解をいただいています。)
 
 


Karuizawa & Music 2005 その1

軽井沢で開催されているKaruizawa&Music2005に来ました。NHK交響楽団主席クラリネット奏者の横川晴児さんが音楽監督を務め、横川さんの音楽仲間が講師として参加しているアットホームな音楽祭です。会場は、ソニー株式会社名誉会長の大賀典雄氏が私財で建設、軽井沢町に寄贈した「軽井沢大賀ホール」です。特徴ある五角形のホールは、残響時間も長く、素敵なホールです。
 
私は、91日の夕方に現地入りし、向山佳絵子さんと銅銀久弥さんのチェロ・デュオ・コンサートのプレトークを担当させていだきました。(会社の仕事での講演とは様子が違い、かなり緊張。)
 
向山さんは、高校時代に日本音楽コンクール第1位を獲得した東京芸大出身のソリスト。銅銀さんは、桐朋学園出身でNHK交響楽団の次席チェロ奏者です。
 
このお二人、親戚(?)みたいなもの。というのは、向山さんのご主人は、NHK交響楽団の主席チェロ奏者の藤森亮一さん。いつも、銅銀さんは、コンサートでお隣で弾いています。このお二人、藤森さんと過ごす時間は、どっちが長いんでしょうなんて野暮な質問したのですが、もしかしたら、演奏旅行やリハーサルの多い、N響の銅銀さんの方が長いかも・・・
 
お二人の楽器もスゴイ。向山さんは、1696年のマテオ・ゴフリラー。銅銀さんは、1702年のジョバンニ・グランチーノ。眺めているだけで、惚れ惚れするような銘器です。
 
コンサートは、ピアッティのセレナーデ、ヘンデルのトリオ・ソナタ、ワーグナーの楽劇が題材のトーマス=ミフネの「ロリ・オブ・ロエングリーン」のデュオに加えて、お二人が、ソロでサン=サーンスの白鳥やメンデルスゾーンの無言歌を演奏するという多彩なもの。とても、色彩感があり、息の合ったアンサンブルを聴かせる聴き応えのあるコンサートでした。ブラボー!!!
 
偶然ですが、仕事でお世話になっているキーウェアソリューションズ社の岡田会長も聴きに来られてました。向山さんの大ファンだそうです。
 
終演後、岡田会長も飛び入り参加し、近所の南フランス料理のレストランで会食。ヴァイオリニストの漆原啓子さん(94日のオーケストラ・コンサートでメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を弾いていだきます。)も加わり、盛り上がりました。
 
夏の終わりの軽井沢で、これから数日、感動の音楽三昧。生きててよかった・・・
 
これからしばらく、この音楽祭を特集します。
 
写真は、向山さんと銅銀さんと私で、レストランにて。(お二人から写真掲載のご了解をいただいています。)
 

Karuizawa & Music 2005

軽井沢のKaruizawa & Music2005という音楽祭に参加しています。
今は、リハーサルとかで忙いので、ブログ更新が遅れていますが、
今晩、乞うご期待。。。
 
 
 

チェロのエンドピン

チェロという楽器はある意味ヤッカイで、自分で持ち運ぶ最も大きい楽器ですし、演奏する時にはイスが必要で、エンドピンと呼ばれる楽器の底から出てくる棒っきれを床に突き刺して楽器を演奏するわけです。
 
バロック時代のチェロには、このエンドピンがなくて、両膝と胸の三点で楽器を支えて演奏していました。ヨーヨー・マが自分のチェロをバロック仕様に改造した時は、やはりエンドピンがなかった。
 
 
私のエンドピンは、数年前に師匠から譲り受けた黄金色の真鋳製のものでした。このエンドピンという代物、最近はいろんな材質のものが販売されていることを知りました。
 
実は、この前の日曜日、名古屋での演奏会の当日、本番前にリハーサル室で最後の悪足掻き(?)をしている時に、私の楽器にチョットした事件があってエンドピンがグニャっと曲がってしまったのです。これでは、演奏しない時に楽器の中に仕舞えないし。。。結局、本番直前まで楽屋でエンドピンを楽器から抜いて、足で踏んづけて、何とか真っ直ぐな形状戻したのでした。中学自体の技術家庭の授業みたい。えらいこちゃ・・・
 
ちょうど、リハーサル中に、他のメンバーから、カーボン製のエンドピンがブームになっていると教えてもらい、この際だからと新規に購入することにしました。ヤマハ銀座店に行くと、いろいろあるじゃないですかぁ。黒色のカーボン(税込7,875円)、銀色のチタン(6,300)、外側が黄金色の真鋳で内側が銅とチタンでできているもの(18,900)など。
 
楽器との相性もあるようです。残念ながら楽器持参ではありませんでしたが。
 
ここまで、材質にこだわるって、ゴルフ・クラブと同じですね。あとは、どうやってボールを曲げずに飛距離を伸ばすか。。。なんじゃ、これっ。
 
悩んだ挙句、カーボン製のエンドピンを購入。
 
あとは、飛ぶボールだけかぁ・・・(それって、弓のこと???)
 
この新しいエンドピンを装着した楽器で、今度の週末は、軽井沢の大賀ホールで演奏会です。どんな音になるか今から楽しみ。。。