人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

10月, 2005 のアーカイブ

深い秋のチェンバロとギター

 
深い秋の夜長を皆さん、どうお過ごしでしょうか。こういう時こそ、ゆったりと、気にいった音楽と過ごすってイイもんです。
 
木曜日、珍しく仕事が早く終わり、帰宅の途中、電車車両故障で、横浜途中下車。久しぶりに、タワーレコード横浜モアーズ店を覗きに。10月新譜の2枚をゲット。
 
季節を感じさせるチェンバロとギターの注目盤をご紹介。偶然、2枚とも、美人女流アーチスト。(決して写真だけで選んでいるのではありません・・・)
 
 
    
 
 
チェンバロ奏者、曽根麻矢子さんの待望の新譜は、バッハの「フランス組曲」。私のコレクションは、、これで彼女の「ゴルトベルグ変奏曲」と「イギリス組曲」に次いでのアルバム。エイベックス・クラシックスって、企画だおれも多く(?)、値段も高いのだけれど、これはイイ。浜離宮朝日ホールでのコンサート・ライブは、最も優美なバッハ。円熟味さえも感じさせる、気品の漂う演奏。多分、明日の彼女のバッハ演奏は、今日よりもっと進化していくことでしょう。これからの、バッハ主要作品の録音が楽しみです。
 
 
ギタリスト、村治佳織さんは、デッカ移籍第2弾のフランスの香り溢れるアルバム「リュミエール」1曲目のサティ/ジムノペティ第1番から、透明感に溢れ、キラキラ輝いています。ウーン、もうたまらないって感じ。何度聴いても、初恋の人に会うようなドキドキ感。全てが新鮮です。彼女は、パリ生活で青春の全てを吸収したんでしょうね。
 
  
インターネットで調べると、なんとこのお二人、12月に浜離宮朝日ホールで共演するではありませんか。また、1210&11日には、私の大好きなチェリスト、向山佳絵子さんとの協演も。
 
行きたいけど、年末の追い込みで、スケジュール難しいかな。。。秘書のTさん、何とか私のスケジュール、調整つかないでしょうかねぇ ?
 
 
 
 
 
 
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JTアートホール室内楽シリーズ

 
土曜日は、雨になるだろうということで、友人たちとのゴルフを早々にキャンセル。そうしたら、タイミングよく、N響主席クラリネット奏者の横川さんからJTアートホールで室内楽コンサートがあるとお誘いいただき、聴きに行きました。
 
虎の門のJTアートホールは初めてでしたが、日本たばこ産業本社ビルの中にある、こじんまりとしていて落ち着いた雰囲気の小ホール。低音がしっかり響く音響セッティングです。
 
今回は、このホールの開設10周年記念室内楽ガラ・コンサート。音楽監督の徳永二男さん(ヴァイオリン)をはじめ、プランナーの練木繁夫さん(ピアノ)、宮本文昭さん(オーボエ)、向山佳絵子さん(チェロ)、吉野直子さん(ハープ)らが総出演。
 
私のお気に入りは、メイン・プログラムのブラームス弦楽六重奏曲第1番。若きブラームスのロマンを歌心たっぷりに表現してくれました。
 
シューベルトのオクテットとベートーヴェンのゼプテットでは、緻密性に欠け、音程も甘かった徳永二男さんのヴァイオリンも、ここでは、滋味溢れる深いブラームスの造形をリード。毛利伯郎さんの第一チェロと向山佳絵子さんの第二チェロも、納得の組み合わせ。徳永さんの裏でしっかりとアンサンブルをまとめててたのが、漆原啓子さん。見事なアシスト。
 
2楽章でちょっと気張りすぎていたり、終楽章後半で息切れしそうな場面もありましたが、それ以上に、現代日本を代表する弦楽器奏者による六重奏の生き生きとした音楽は、白眉。
 
また、モーツァルトのピアノと管楽のための五重奏曲K.452での練木さんのピアノが素晴しい。宮本文昭さんを中心としたアンサンブルも、自信を持って優しく響きました。
 
続く、シューベルトの「ます」は、ウィーンのどちらかというと古風なアプローチが新鮮。漆原さんのヴァイオリンと毛利さんのチェロを中心に音楽を組み立て、ここでも、練木さんのピアノが光ります。
 
興味を引いたのが、チェコの作曲家、マルティヌーの室内楽第1番。ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ハープ、クラリネットにピアノという編成です。限られたリハーサル時間だと伺いましたが、漆原啓子さん、安藤裕子さん、向山佳絵子さん、吉野直子さんの女流音楽家に、横川晴児さんのクラリネットと練木繁夫さんのピアノが加わり、パリの華やかさの奥にある東欧への哀愁みたいなものが、丹念に語られていました。とても素敵な演奏。
 
3時間におよぶガラ・コンサート。とても印象深い、素敵なコンサートでした。
 
さすが、JTさん、会場にしっかり喫煙コーナーもあり、私もニンマリ。。。
 
JT、日本たばこさんのこれまでの10年間の企画に拍手。
 
これからの10年が楽しみでもあります。
 
 
  
  

奇才マルケヴィッチの春の祭典

 
今回も、銀座山野楽器でまとめ買いしたCDからのご紹介。
 
奇才、イーゴリ・マルケヴィッチ指揮フィルハーモニア管弦楽団によるストラヴィンスキー作曲バレエ音楽「春の祭典」です。1枚のCDに、1951年のモノラル録音と1959年のステレオ録音の2種類が収められているお買い得盤。(同じ曲を譜種類の録音なんて冗長すぎるというご意見もありましょうが・・・)
  
確か、記憶が正しければ、ステレオ録音の方は、昔、セラフィム・レーベル(EMIの廉価盤レーベル)からLP発売されていたものだと思います。今は、全てのLPレコードを徳島の実家に送って保管してもらっいている状態なので、確認のしようがないのだけれど。
 
この2種類の録音の基本的なアプローチは、変らないですが、モノラルの方が、より研ぎ澄まされた豹の目みたいなシャープな演奏。(録音のせいかもしれないけど。)
 
一方、ステレオ録音の方は、ストラヴィンスキーのグロテスクな一面が見事に表現された名演。多分、このCDを部屋を真っ暗にして聴くと、怖くなるかもね。
 
ハルサイ(春の祭典)には、コリン・デイヴィスやカラヤンや、ラトルやブーレーズなどの名盤があるけど、奇才マルケヴィツチもはずせませんよ。オススメです。
 
 
 
 

別の平井家

 
平井康三郎氏は、童謡「赤とんぼ」や「ひな祭り」、「スキー」を作曲した日本を代表する作曲家。
 
その長男、平井丈一郎氏は、巨匠パブロ・カザルスの高弟。1961年の日比谷公会堂でのシューマンのチェロ協奏曲(東芝EMI発売:東京交響楽団創立50周年記念盤)は、この演奏会のために、カザルスが来日し東京交響楽団を振ったもの。虚飾を廃し、ゴツゴツしているけどシューマンの本質に対する手応えを感じながら協演しているカザルス・ワールド的名演。
 
その丈一郎氏の長男が、指揮者の平井秀明氏。当初は、音楽の道ではなく、国連で世界平和のための仕事がしたいと、米国ロチェスター大学政治学科に入学しましたが、やはり蛙の子は蛙。音楽一家の血筋で、指揮者を目指し、イーストマン音楽院で指揮法を学びました。今年5月には、新国立劇場で、「フィガロの結婚」を指揮し、大成功を収めた若手注目株。
 
この平井家は、苗字は同じですが、わたしの家系とは全く関係なし。
 
じゃあ、なんでこんな話書いてるのというと、音楽仲間を通じてご紹介いただき、この秀明さんが私を訪ねて当社までお越しくださったんです。伺うと、こちらの平井家のご自宅は、当社本社から歩いて直ぐのところだそう。
 
初対面でしたが、紳士な物腰と、内に秘めた熱く高い志は、将来の大指揮者を予感させるもの。
 
秀明さん、頑張れ。応援してます。そして、今度お宅に遊びに行きますね・・・
 
 

またまた「ロマンティック」

 
先週の銀座山野楽器での購入CDのご紹介が、続きます。
 
偏食気味のブルックナーCDコレクション。
 
ブルックナーをお好きでない方は、読み飛ばしていただいて、人気ブログランキングだけ、ポチッとしていただけれぱいいですし。。。
 
今回、第4番「ロマンティック」の約30種類のコレクションに新たに加わったのは、往年の巨匠の2枚。
 
 
 
 
1947年モノラル・ライブ録音。(仏輸入盤TAH328)
 
晩年のフィルハーモニア管を振ったクレンペラーのイメージとは異質な演奏。1963年の東芝EMI録音盤は、渋く、どっしりした構築感が聴きモノでしたが、こちらは、テンポも極端に早い。第1楽章のタイミングを比較しても、EMI盤が16:09に対して、こちらは、13:502分以上速い。私が持っているウィーン交響楽団との1951年の演奏は、さらに速く、第1楽章で13:21オケの質は、こちらのコンセルトヘボウの方が上。録音の悪さを忘れさせる実力派揃いの演奏。ところで第2楽章「C」からのヴィオラの旋律をユニゾンではなく、ソロで弾かせているのにビックリ。こんなの改訂版でさえないはず。とても哀愁に満ちて好きです。
 
 
1952年プラハ・ドボルザーク・ホールでのモノラル録音(チェコ輸入盤SU3467)
 
コンヴィチュニーは、1962年に他界したチェコ生まれの指揮者。ドイツものが得意で、ゲヴァントハウスゃベルリン国立歌劇場で活躍した重鎮。その演奏は、骨組みがどっしりしていて、いぶし銀。特に第2楽章の引きずるようなテンポ感は悲壮感漂っています。コンヴィチュニーの指揮で同曲には他に、ウィーン響との録音とバイエルン放送響とのものが存在しているらしいので探してみることにします。
 
 
 
 
 
 

朝比奈隆と大町陽一郎と大阪のオケ

 
日本人指揮者の巨匠、朝比奈隆と、重鎮である大町陽一郎のCDをご紹介。
 
  
朝比奈隆は、小兵大阪フィルを配しての1975年のヨーロッパ演奏旅行のライブ。このツアー時の聖フローリアン寺院でのブル7は、今でも語り草です。今回は、ヴェネツィア、フェニーチェ劇場でのシベリウスの交響曲第2他です。シベリウスと言えば、渡邊暁雄の十八番ですが、ブルックナー指揮者である朝比奈隆も、遅めのテンポで、スケールの大きい大陸型のシベリウスを聴かせてくれます。
 
 
大町陽一郎は、以前から気にはなっていたものの、購入を躊躇していたブルックナー交響曲第8。大フィルに次ぐ在阪オケである大阪センチュリー交響楽団と大阪シンフォニカーの合同演奏という珍しい録音。本来は記録用であった19995月、大阪ザ・シンフォニー・ホールでのライブ音源です。ノヴァーク校訂第2稿1890年版と明確に記述があるのが嬉しい。またライナーノートの解説も丁寧でよろしい。演奏は、音に透明感があり、音楽の抑揚も意図が伝わり、予想外に(?)感激。もうちょっと、木管楽器がバランス的にも主張してほしかったけど。
 
 
偶然、大阪のプロ・オケ3団体。技術的な制限は、もちろんあるものの、実直な音作りがいい。浪速パワー炸裂ってところでしょうか。
 
 
 
 
 

ゴキゲンな、ふたりの邦人アーチスト

 
CDショップの店頭で、そのアトラクティブなジャケット写真のせいか、一際目を引くアルバム。
 
銀座山野楽器のジャズ・コーナーで目立っていたのが、葉加瀬太郎さんの「VIOLINISM with Love」と、山中千尋さんの「Outside By the Swing」の2枚。
 
試聴で気にいって、早速購入。
 
 
葉加瀬太郎さんとの出会いは、アルバム「情熱大陸 葉加瀬太郎セレクション」から。その後発売された「What A Day」で葉加瀬ワールドのとりこ。
 
今回は、葉加瀬さんのヴァイオリンにチェロとピアノのトリオでの演奏。チェロ弾きの私がどれくらい興味持っているかご想像いただけるでしょう。葉加瀬さんと共演しているチェリストは、柏木広樹さん。「航海記」や「カーザ・フェリース」など、葉加瀬さんのチェロ・バージョンって感じで活躍されている実力派。
 
今までと違うクラシカルな葉加瀬サウンドが秋の夜にぴったり。
 
私の同僚の金融ソリューション本部長のTさんは、毎年家族で葉加瀬さんのコンサートに行くらしい。もうコレ買いましたか???
 
 
山中千尋さんは、ジャズ・ピアニストの注目株。そのチャーミングな容姿からは想像できないアグレッシブなジャズを聴かせてくれます。同時にすごく繊細な気配りを感じるアルバム。
 
前作のアルバム「MADRIGAL」で、とってもポップなノリを見せた彼女ですが、今回ユニバーサル・レーベルに移籍して、ちょっぴり大人のムードが増したような。
 
マンハッタンのどんよりした曇り空から、街角に生命感のある太陽の光を差し込ませたような存在感。ああ、天は、彼女に二物を与えたのでした。
 
(ボーナストラックとして、録音風景のビデオ映像が付いてました。 "I WILL WAIT"のノリのいい映像も見逃せません。)
 
 
 

夫婦バッハ無伴奏

 
先週の日曜日に、銀座の山野楽器で大量に購入したCDを楽しんでいます。
 
今日は、バッハの無伴奏チェロ組曲。私にとって20種類目と21種類目の同曲コレクションとなったアーティストは、向山佳絵子さんと藤森亮一さんのお二人。
 
チェリストにとって生涯の目標とも言える、バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲の録音。実は、このお二人は、ご夫婦。もしかしたら、夫婦(もしくは、親子や兄弟姉妹)で、同曲をCD録音しているのは、世界初かも。
 
藤森さんは、東京音大卒で現在N響主席奏者。奥様の向山さんは、藝大卒でソリストとして活躍されており、今年9月の軽井沢でのオーケストラ・コンサートで、私自身一緒のプルトで共演させていだきました。
 
この2種類の演奏を聴き比べると、確固たるテクニックニ支えられたバッハへの深い尊敬の念は同じでも、楽曲へのアプローチが違います。どちらがいいって言えないけど、うーん、私の好みは、奥様の向山さん。正面から力強くバッハに立ち向っている感じ。
 
ところで、ご自宅では、お二人仲良くチェロでデュエットなんてあるのかなぁ・・・
 
最後に、藤森さんのMonologueというブログも興味深いですよ。短い言葉で音楽家が語る本音がいっぱい。向山さんもブログ、始めればいいのにね。何なら、当社でお手伝いしますけど・・・
 
 
 
 
 
 

Keith Jarrett Solo 2005

 
ジャズ・ピアニストのキース・ジャレットの来日公演に行ってきました。 
 
 
今回は、ピアノ・ソロの即興演奏。休憩をはさみ、十数曲を披露してくれました。 
 
 
大学時代に聴いた「ケルン・コンサート」以来、バッハのゴルトベルグ変奏曲や、ピアノ・トリオなど、キースの不思議な世界に圧倒された私としては、一度、生で聴いてみたいアーティストでした。 
 
 
でも、この日は、とても複雑な気持ち。私自身、東京芸術劇場という大ホールで、クラシック・コンサートでない演目に接するのがはじめてだったので、どう対応していいか混乱もありまして。。。 
 
 
キースは、14日のコンサートで、一部の聴衆による騒音(携帯の着信音や咳、くしゃみなど)で演奏を中断してしまったらしいのです。そのために、開演前に、携帯電話等への注意喚起だけでなく、咳やくしゃみなどは、ハンカチで口元を押さえるようにとの注意まで、チラシの配布と場内アナウンス。うーん、堅苦しい。。。 
 
 
でも、各曲10分程度の即興演奏は、静寂から歓喜へ、抽象から具現へと変化に富んだ素晴らしいものでした。キースの指先から紡ぎだされる音楽は、ジャズというジャンルを越えたキースの世界。CDだと二次元なのが、ライブでは、音に奥行きが加わり、三次元の音楽として届きます。 
 
 
これらを、単独の曲とみなすか、前半・後半でそれぞれ組曲として感じ取るかで、拍手をする場面も変ります。私は、人生と宇宙を表現した組曲として聴いていたので、曲が終わる度に会場から拍手があることで、流れを止めてしまったように感じました(事実、キースは、1曲終わっても、席を立たず、ピアノに向かったまま。) 
 
 
意識的に咳やくしゃみを抑えることで、会場には、異様な緊張感が走っており、逆に聴衆の緊張がキースの音楽にネガティブに影響したのではとまで勘ぐってしまいました。 
 
 
2002年の来日時のライブ録音「レイディアンス-ソロ 大阪/東京」の完全即興アルバムでも、どちらかというと、小曲が17曲。以前の「ケルン・コンサート」や「ウィーン・コンサート」の大曲アプローチとは違います。今回は、2002年の来日時に近い演奏形式でした。 
 
 
アンコールの1曲目は、「I Love You, Porgy」。キースのアルバム「The Melody At Night, With You」に収められている私のお気に入り。切なくて、愛くるしくて、深遠で、チャーミングなキースのピアノ。この瞬間、それまでの私の不必要な緊張が解けたような気がしました。 
 
 
キース、ごめんね。そして、ありがとう。。。
 
  

ビル・エヴァンス没後25周年

 
915日は、ジャズ・ピアニストのビル・エヴァンスの25回目の命日だったそうです。
 
それに合わせて、記念の2枚のコンピレーション・アルバムが発売になりました。先日、銀座の山野楽器で購入したものです。
 
ビル・エヴァンスの姪っ子デビイのために書かれた「ワルツ・フォー・デビイ」をタイトルとしたヴィレッジ・バンガードでのライブ・アルバムは、私の愛聴盤で、NY単身赴任時代の寂しさを癒してくれた思い出のアルバムでした。
 
今回は、ヴァーヴ・レーベルとリバーサイド・レーベルから、25周年にちなんで、それぞれ25曲を2枚組CD2,500円で発売という超お買い得企画。
 
真のジャズ・ファンは、こういうコンピレーション・アルバム、つまりベスト盤を買わず、全ディスコグラフィーに凝るのでしょうが、クラシックと比較してまだ初心者の部類の私には大変お手軽です。
 
秋の夜長だけでなく、通勤中のバタバタでも、何故か自然と優しい気持ちになれるアルバムです。