人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

Keith Jarrett Solo 2005

 
ジャズ・ピアニストのキース・ジャレットの来日公演に行ってきました。 
 
 
今回は、ピアノ・ソロの即興演奏。休憩をはさみ、十数曲を披露してくれました。 
 
 
大学時代に聴いた「ケルン・コンサート」以来、バッハのゴルトベルグ変奏曲や、ピアノ・トリオなど、キースの不思議な世界に圧倒された私としては、一度、生で聴いてみたいアーティストでした。 
 
 
でも、この日は、とても複雑な気持ち。私自身、東京芸術劇場という大ホールで、クラシック・コンサートでない演目に接するのがはじめてだったので、どう対応していいか混乱もありまして。。。 
 
 
キースは、14日のコンサートで、一部の聴衆による騒音(携帯の着信音や咳、くしゃみなど)で演奏を中断してしまったらしいのです。そのために、開演前に、携帯電話等への注意喚起だけでなく、咳やくしゃみなどは、ハンカチで口元を押さえるようにとの注意まで、チラシの配布と場内アナウンス。うーん、堅苦しい。。。 
 
 
でも、各曲10分程度の即興演奏は、静寂から歓喜へ、抽象から具現へと変化に富んだ素晴らしいものでした。キースの指先から紡ぎだされる音楽は、ジャズというジャンルを越えたキースの世界。CDだと二次元なのが、ライブでは、音に奥行きが加わり、三次元の音楽として届きます。 
 
 
これらを、単独の曲とみなすか、前半・後半でそれぞれ組曲として感じ取るかで、拍手をする場面も変ります。私は、人生と宇宙を表現した組曲として聴いていたので、曲が終わる度に会場から拍手があることで、流れを止めてしまったように感じました(事実、キースは、1曲終わっても、席を立たず、ピアノに向かったまま。) 
 
 
意識的に咳やくしゃみを抑えることで、会場には、異様な緊張感が走っており、逆に聴衆の緊張がキースの音楽にネガティブに影響したのではとまで勘ぐってしまいました。 
 
 
2002年の来日時のライブ録音「レイディアンス-ソロ 大阪/東京」の完全即興アルバムでも、どちらかというと、小曲が17曲。以前の「ケルン・コンサート」や「ウィーン・コンサート」の大曲アプローチとは違います。今回は、2002年の来日時に近い演奏形式でした。 
 
 
アンコールの1曲目は、「I Love You, Porgy」。キースのアルバム「The Melody At Night, With You」に収められている私のお気に入り。切なくて、愛くるしくて、深遠で、チャーミングなキースのピアノ。この瞬間、それまでの私の不必要な緊張が解けたような気がしました。 
 
 
キース、ごめんね。そして、ありがとう。。。
 
  
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コメント / トラックバック3件

  1. Unknown

    こんにちは。とっても偶然なので、つい書き込みしてしまいます。きのう、カーネギーホールのピエール=ロラン・エマールのピアノリサイタルに行ってきたのですが、彼も会場の騒音がとても気になっていたらしく、遅れて入ってきた観客が着席するまで弾き始めるのを待ったり、出だしのドビュッシーはなかなか集中できないみたいだなあ、と思っていたら、途中で演奏を止めて「申し訳ないけど、咳はなるべく我慢してもらえるとありがたいです。これは静寂からスタートする曲なので」と舞台上からアナウンスして、また弾き始めたり。咳がどうしても出てしまうことがあるのは分かりますが、タイミングも考えず、えへんえへんと高らかに喉をクリアする人が多いのは、いつもすごく気になっていたので(携帯や飴の紙をばりばりするのは勿論論外ですが)、「よく言ってくれた!」という気分でした。コンサートって、大勢の他人(演奏者も含め)と共有する経験ですから、やっぱりそれなりの相互配慮・マナーも大切ですよね。

    2005年10月21日 10:28 PM

  2. Yasufumi

    ブログ界でも、今回のキース来日コンサートは、大きな話題になっているようです。21日金曜日がベストだったみたいですね。きっとCDとして発売されるはずです。楽しみにしています。

    2005年10月22日 10:51 AM

  3. 健太郎

    久しぶりに覗きに来ました。いいですね、キース・ジャレット。私も大大大好きで(下のエヴァンスも大好きです!)車の中ではいつも流れてます(トリオですが)。私も行きたかったなぁ、コンサート。まぁ、マナーについて書いてあるようにいろいろあったようなのですが、とにかく生を聴いてみたかったです。クラシックのコンサートでもそうですが、なかなか福岡には着てくれないんですよね、やっぱり・・・。やっぱり東京はいいなぁ、羨ましいです♪

    2005年10月22日 12:30 PM

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