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2005年11月21日 のアーカイブ

ラトルはカラヤンを超えたか

 
サイモン・ラトルがアジア・ツアーの一環で、ベルリン・フィルと来日しています。今や、ラトルとベルリン・フィルは蜜月関係。世界最強のコンビ。
 
月曜日は、いよいよR.シュトラウスの交響詩「英雄の生涯」がお目見え。今回は、残念ながら仕事で聴きにいけませんが、その演目である「英雄の生涯」のCDが、アジア地域で先行発売となりました。(インターナショナル盤は、来年2月の発売だそうです。)
 
今年9月のベルリン・フィルハーモニー・ホールでの定期演奏会ライブ録音で、公演に行けない分、このCDでガマン。。。
 
 
「英雄の生涯」は、今年の夏、自分で演奏して以来、マイ・ブームになっていて、ついにはR.シュトラウスの自作自演の1941年録音まで集めたほど。
 
これまで、帝王カラヤン、ルドルフ・ケンペ、カルロス・クライバー、ユージン・オーマンディなどの名演と出会いましたが、今回のラトルは、こうした歴史的名演と解釈を異にし、独特の"英雄"の生き様を描いています。
 
それは、このコンビがストラヴィンスキーの「春の祭典」をリリースした時に似ていて、大掛かりなオーケストラ作品なのに、室内楽のニュアンス漂う演奏です。
 
今回のラトルとベルリン・フィルは、20031月のウィーン・フィル定期演奏会での名演(こちらも、CDRを入手済ですが、素晴らしい名演でした。)と同様のアプローチ。スコアを片手に聴き込むと、丹念にリハーサルされ、コントロールされたラトルの知性が光ります。オケは、どこをとっても完璧だし、録音もよい。
 
曲中何度も登場する"英雄の主題"の取り扱いに特徴あり。例えば、冒頭第5小節の二分音符のアクセントでは、3拍目に明らかに間を置いて音を切っています。この奏法は、前述のウィーン・フィルでの定期でもそうでした。カラヤンはもちろん、自作自演のR.シュトラウスでさえ、こういう奏法は採用していません。興味深いですね。
 
ベルリン・フィルを手中に収めたラトルは、これでカラヤンを超えたと言えるかも。
 
今晩のコンサートを聴いた方がいらっしゃったら、是非感想を聞かせてくださいませ。
 
 
  
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