人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

3月, 2008 のアーカイブ

地方都市オーケストラ・フェスティバル2008

 
錦糸町のすみだトリフォニーホールで開催された地方都市オーケストラ・フェスティバル2008公演の中から、飯森範親指揮山形交響楽団の演奏会に行ってきた。モーツァルト交響曲第31番〈パリ〉とブルックナー交響曲第4番〈ロマンティック〉という意欲的なプログラム。会場は空席が目立ったのが残念だったけど、おらが町のオーケストラが東京の晴れ舞台で演奏することはオケのレベル向上にも効果あるはずだ。
 
さて演奏の方は、一言でナイス・トライって感じかな。モーツァルトはナチュラル・ホルンとバロック・トランペットを使用し音楽的にも効果的だったけど、弦楽器のピリオド奏法は音に生命力が不足しもどかしさを感じた。ブルックナーは総勢55名で演奏する小編成なもの。ヴァイオリン左右対抗配置に加えて、コントラバスが中央の金管の後ろ一列という配置。これがなかなか効果あってコントラバス4本とは思えない馬力を出していた。演奏は3月9日のブログで紹介したCDと概ね同じアプローチで、それを生で聴けたことは嬉しかった。特に劇的な終楽章は飯森の真骨頂かもしれない。山響は金管セクションが抜群の旨さを見せてくれた。来年1月には同コンビがブルックナーの交響曲第5番に挑戦するというから新幹線つばさに乗って行ってみる価値あると思う。
 
すみだトリフォニーホールって音響のいい素晴らしいホールだと思う。会場で同日夜の広島交響楽団公演を指揮する秋山和慶氏を見かけた。日曜日には私の音楽の原点とも言える九州交響楽団の公演があったんだけど残念ながら自分のアンサンブル発表会があったので行けなかった・・・下の写真はホールに展示してあったワーグナー・チューバ。カッコイイよね。
 
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元気の出る立ち食いそば

 
立ち食いそばってサラリーマンのソウル・フードだと思う。どれも同じように見えるけど、町ごとに、駅ごとに味が違うものだ。富士そばのようなチェーン店もあるけど、やはり一店もので、かつアルバイトではなく長年店と一緒に人生を歩んできたような店長がやってるが店いい。もちろん天ぷらはその場で揚げる手作りであることは最低条件。
 
新しい通勤経路になって浜松町で電車を乗り換えることが多くなった。その大門の交差点角に最近ハマっている六文そばがある。初めて行ったのはかれこれ20年前。当時四国に勤務していて出張で東京に来た時に先輩に連れられて食べた。うどん・そばの汁は透明だと信じていた四国の田舎者だったので、あの真っ黒(?)な醤油味のダシにはビックリしたものだ。
 
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このお店のイチ押しは、いかげそ天そば。プリプリした食感がたまらない。麺も元気よく朝のエネルギーを呼び起こしてくれる。お汁も辛過ぎず、俺のダシを味わってくれと言わんばかりの存在感が感じられる。ここにはなぜか通常の七味唐辛子ではなく、イタリアン・ピザでよ使う粗挽きの鷹の爪が置いてある。これを少しふりかけるとその日のパワー全開間違いなし。朝の通勤ラッシュの交差点でスーツ姿でお店の写真撮ってたら道行く人から変な眼で見られてた・・・
 
 
 
 

Jazzyなお気に入り

 
先日のCDオヤジ買いの中から日本人女性ジャズ・アーティストによる3枚をお気に入りでよく聴いている。。往年の巨匠のような神憑り的な演奏とはほど遠いけど、耳障りもいいし深く考えず音楽の流れに身を任せられるのが心地よい。それにしても最近の若手の台頭は凄いね。ちょっとマーケティング戦略の思惑通りにハメられてるのかもしれないけど、実力的にも3人共独自の感性を持ってるし、自分の音楽に自信を持ってるところがエライと思う。私たちオヤジには真似できなくて羨ましい・・・
 
Miya’s Book/Miya
洗足学園音大のジャズコース出身のフルーティスト、Miya。ピアノの山下洋輔のサポートを得てナイーブな7つのテーマが展開される。どこに行き着くのか一緒に風に乗ってみないと分からないドキドキ感もいい。僕にはギターのサウンドは余計過ぎるんだけど。それから・・・Miyaのホームページはお洒落でよく出来てる。
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After Hours/山中千尋
オスカー・ピーターソンの訃報に接し急遽予定変更して録音されたセッション。オスカー・ピーターソンへのオマージュとしてオールド・スタイルを貫いてる中で、山中千尋のピアノはシルクのようなタッチで心地よい。あの細い体からは想像できない大人のニューヨーク・ピアノが聴ける。
 
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西山瞳・イン・ストックホルム
この3枚の中で一番のお気に入り。彼女のオリジナル曲がズラリと並ぶストックホルムのグレンミラー・カフェのライブ。以前は横濱ジャズ・プロムナードにも出演してた彼女がビッグになりました。全編にわたってセンスの良さが光る。テナーサックスの臭み(?)とベースの躍動感ある渋みにムードを感じる。臨場感も凄くてワクワクする。
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小川典子のドビュッシー

 
ピアニスト小川典子の演奏を初めて聴いたのは数年前チャイコフスキーのピアノ協奏曲だった。(共演は金聖響&東京フィルだったと思う。) その時のダイナミックかつ繊細なピアノ・タッチは鮮烈だったことを記憶している。その小川典子が取り組んでいるドビュッシーのピアノ作品全集の第4巻がBISレーベルからリリースされた。ジャケット写真の美貌もCDショップで目を引く。今回は「12の練習曲」や近年発見された秘曲を含め私には馴染みのない作品ばかりだったが、逆に先入観なく小川典子のドビュッシーを楽しめた。研ぎ澄まされた感覚とデリカシーで全21トラック夫々の風景が違う。まるで、小さなギャラリーでの個展のよう。今年演奏活動20周年を迎えた小川典子に注目です。
 
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居酒屋探訪-17: 虎ノ門「鈴傳」

 
新しい仕事が始まったところなので、暫く居酒屋探訪も出来なかった。先日仕事が終わってから同じ部門の人と軽く一杯ということになり、六本木の東京ミッドタウンにある会社から近い虎ノ門の「鈴傳」に行けた。日本酒通にはたまらない銘店と以前から聞いていたから。外堀通りから虎ノ門一丁目の交差点を右折して直ぐ。向うタクシーの中で既に居酒屋うんちく話が始まった。
 
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遅い時間帯だったので店内は空いていてラッキー。ポテトサラダ(300円)をアテに瓶ビールで喉を潤してから日本酒の品定め。この日は高知の酒をテーマに「土佐しらぎく」(600円)と「純米吟醸南」(600円)を注文。おつまみは、まぐろぶつ(600円)、鳥ワサ(550円)、ホッケ開き(600円)など。後で思い出したけど豆腐を頼むのを忘れてた。。。愛層いいアルバイト店員さんが運んでくる美味い酒と飾らないおつまみは仕事の疲れを癒してくれる。新橋に繰り出すオヤジ・サラリーマンとは少し客層も違う。仕事帰りに静かに品良く日本酒と向き合うのに最適の店だ。
 
 

ノセダ&BBCフィルハーモニック来日公演

 
新しい仕事が始まりドタバタしてる。でも充実していて楽しいです。そんな会社の同僚に誘われてジャナドレア・ノセダ指揮BBCフィルハーモニックのコンサートに東京オペラシティに出かけた。会社に音楽好きが集まる社員同好会みたいなのがあって、有志でコンサートに行ってその後その日のコンサートを肴に食事会をやってるとのこと。
 
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今回のプログラムは、リストの交響詩「マゼッパ」、シューマンのピアノ協奏曲(ピアノ:上原彩子)、そしてベトーヴェンの交響曲第7番。観てるだけでも熱狂的なその指揮ぶりとから来日の度に評価を上げてる1964年生まれのノセダ。この日最高の出来はリストの「マゼッパ」だろう。オケとの良好なパートナーシップが全て効果的に作用した印象的な演奏だった。シューマンのピアノ協奏曲は2002年のチャイコフスキー・コンクール優勝の上原彩子がソリストで登場とのことで楽しみにしていたのだけど、どこも一本調子で天才肌の上原を聴けなかったのが残念。
 
ベト7は和洋折衷じゃないけどノセダ独特の解釈で興味深かった。弦セクションを12型に縮小するも、配置は低弦が舞台右側のまま。オケの楽譜はベーレンライター版だったけど指揮者は何故かオイレンブルグのミニチュア・スコアを使用。(スコアをめくった後にページが戻りそうになりノセダが何度も左手でスコアを押さえるシーンが見てて気になった・・・)ピリオド奏法のようでそうでもない。第1楽章と第4楽章冒頭の速いこと。全楽章り繰り返しありだけど、第3楽章トリオでは繰り返す度にテンポを落とす憎い演出。聴きなれたベト7なのに、とても不思議な体験だった。
 
終演後、オペラシティの裏にあるフランス家庭料理の店「LE BEAU TEMPS – ル・ボータン」で会社のメンバーと食事会。オードブル、スープ、メイン料理にデザートがセットになってそれぞれ好きな料理を選べて3,500円はお得。僕は砂肝のコンフィ、自家製野菜のポタージュ、メインに牛タンのマデラ酒煮込みを注文。アットホームな雰囲気のお店でオススメです。
 
 
 

和製ジャズとしっぽりと・・・

 
日曜日は所属する俊友会管弦楽団のリハーサルに行って、その後夜にはブラームスのクラリネットとピアノとチェロのためのトリオ作品114の合わせ。一日中音楽と接して気分転換のリフレッシュと思い通りに弾けないフラストレーションの混合・・・ 帰宅して風呂上りに缶ビール片手に和製ジャズを楽しんだ。先日にオヤジ買いしたCDの中から菊地成孔の「DUB SEXTET」を聴く。音楽はジャンルを問わず人生を素敵にしてくれる。映画『大停電の夜に-Wait Until Dark』のサウンドトラックに偶然巡り合ってからの菊地成孔の隠れファンなのです。今回の新結成パンドは、それにしてもなんて知的でビターなんだろう。大人の男の匂い満載で、しいて言えばシガーとウィスキーの香りがする音楽なんだ。言葉少なげなんだけど、メッセージは深い。お陰で缶ビール2本で収まらずバーボン・ウィスキーのストレートまで飲んじゃった。明日は朝早くから仕事なのに・・・ もう寝ます。 
 
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No Name Horses

 
ジャズピアニスト小曽根真率いるNo Name Horsesのセカンド・アルバムがリリースされた。数年前にブルーノート東京でライブを聴いてそのパワーに圧倒されてからのファン。今回のアルバムも洗練されたサウンドで、超一流のアーティストから成るパワフルなビッグバンドをたっぷりと味わえる。小曽根真は今年N響とも共演したり、クラシック音楽にも進出してきた。彼の音楽はユニバーザルだから新しい音楽の形態にいろいろと挑戦してほしいなあ。
 
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またまた朝比奈隆のブルックナー

 
性懲りもなく、またまた朝比奈隆、そしてブルックナーです・・・ まあカラヤンと同じ今年生誕100周年なのでお許しを・・・ 
先月にフォンテック・レーベルから新日本フィルハーモニー交響楽団との1992年のブルックナー後期交響曲チクルス(第4番、5番、7番、8番)のライブ録音がDSDリマスタリングで1,500円(2枚組の第8番のみ2,100円)というお値打ち価格で再登場した。先週からじっくりと聴きこんだが、小兵大阪フィルとは一味違う、どちらかというとシャープなアメリカ・タイプのオケである新日フィルとの相性はよい。
 
第5番はオケの実力発揮という面もあり、マエストロの振った同作品録音中ベストではなかろうか。特に第3楽章のスケルツオは完璧に近い。全楽章を通してマエストロがシカゴ交響楽団を振ったDVDよりも自信たっぷりだ。第4番「ロマンティック」は2000年のザ・シンフォニーホールでの大阪フィルとの引き締まった演奏が大好きなんだけど、1992年のこの録音は1993年の大阪フィルのサントリーホール公演に近いタイミングで決して悪くない。第7番は聖フロリアン寺院での大阪フィルの歴史的名演は別格としても、輪郭のはっきりした臨場感ある録音でマエストロのブルックナー観を克明に描き出している。第8番は数あるマエストロの第8番録音の中では地味な存在だが1997年の新日フィルとの同作品録音より意図が明確。私にとって思い出の渋谷ジァンジァン企画のプライベート盤(1976年8月)で残念な思いをした当時の大阪フィルの演奏技術不足をここでは新日フィルが補っている。
 
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ライナーノートに掲載されている金子建志氏によるマエストロとのインタビュー記事は読み応えあり。マエストロ朝比奈隆の愚直なまでの指揮活動の軌跡がここにある。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

弾丸ライナーとシカゴ響

 
ハンガリー出身の往年の指揮者、フリッツ・ライナー(1888-1963年)のCDを久し振りに味わった。彼の"超高速"ベートーヴェンの《運命》は歴史的名演だが、それ以外にもシカゴ交響楽団との黄金時代の名演はたくさんある。そんな名演の数々を2,300円というお買い得な値段の輸入盤で購入。もちろんリマスタリングされた高価なCDも発売されているがこの廉価盤でも十分聴ける。ベートーヴェンの《英雄》、第7番、ドボルザークの《新世界》、ムソルグスキー/ラヴェルの《展覧会の絵》、ピアノのギレリスとのチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番など、どれも筋肉質で引き締まった音楽だが、トスカニーニの芸風とも違う。ステレオ録音時代であったことも幸いしてシカゴ交響楽団のズバ抜けた上手さも味わえる。特にベト7は1955年の演奏とは思えないくらい素晴らしい。フルトヴェングラー(1886-1954年)やトスカニーニ(1867-1957年)と同時代を生き抜いた指揮者なのに。今ならピリオド奏法で当たり前だけど、この時代に既に第3楽章のトリオをこのテンポ感で一気に駆けぬけてるのだから。。。 一聴の価値ありですぞ。
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