人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

8月, 2008 のアーカイブ

軽井沢国際音楽祭ワンコイン・コンサート

 
軽井沢国際音楽祭の土曜日は、ワンコイン・コンサート。午前11時30分から約20分単位の15公演が午後6時くらいまで夫々500円。好きな作品と演奏を選んで出入り自由という新しい試みだ。私は6公演を聴いた。その合間は軽井沢大賀ホールから歩いて数分の公民館で受講生に混じって個人練習。何往復したことか・・・ 
 
特に印象深かったのが、ジェラール・プーレさんのドビュッシーのヴァイオリン・ソナタ。ドビュッシー晩年の3楽章形式のソナタだが、演奏者のプーレさんのお父さんであるガストン・プーレさんがドビュッシー自身のピアノで初演したとのこと。まさに全ても知り尽くしたお家芸。ピアニストの木村かをりさんのメシアンと武満徹の小品4曲もキラキラしたタッチで素晴らしかった。大ファンであるチェロの向山佳絵子さんはルドヴィート・カンタさんとのチェロのデュオも楽しかったし、シューマンのクラリネットとチェロとピアノのトリオによる「おとぎ話」作品132では題名と似ても似つかない難しい高音域を完璧に聴かせてくれた。↓の写真は演奏後に楽屋で横川晴児さんに撮っていただいた向山さんとのツーショット。9月17日に無伴奏リサイタルがあると伺ったりので是非行ってみるつもり。
 
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このワンコイン・コンサートの開演前にはアーティストとして参加しているパリ管弦楽団主席ファゴット奏者のマルク・トゥレネルさんによる特別演奏があった。もう直ぐ受けるミュンヘンのコンクールの課題曲のクラウス・ウーホ(?)とか言う作曲家の6年前の作品。途中でリードなしで演奏する場面があったり強烈な印象を得た凄い演奏だった。もう世界のパリ管の主席なんだから今更コンクール受けなくてもいいのにと思っしまう。それくらい私と違い常に向上心。楽屋で少しお話したけど本当に好青年だ。
 
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ワンコイン・コンサートの終演後、夜遅くまでホールで日曜日のフェスティバル・オーケストラの最終リハーサル。舞台で全員揃ったボリューム感のある響きに自ら感動・・・
 
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軽井沢国際音楽祭-音楽一色の一日

 
軽井沢国際音楽祭を満喫している。28日の女神からの贈り物と題したコンサートでは女性アーティストのみによるブラームスのピアノ四重奏曲第1番に感動。ヴァイオリンの漆原啓子さん、ヴィオラの安藤裕子さん、チェロの向山佳絵子さん、ピアノの大須賀恵里さんによる演奏はブラームスの内面的な情熱を素晴らしい感性でホールに響かせてくれた。
 
夜のコンサートまでは近くの公民館で受講生に混じって個人練習。JR軽井沢駅で「峠の釜めし」をお弁当に買ってずっとチェロをさらう。ここ2日間は5時間ずつ練習できたかな。普段は仕事が忙しいので、こんなに集中して練習できること自体が嬉しい。修理から戻ってきた楽器の調子もいいし。特に金曜日は講習会に参加した受講生によるコンサートを聴いて余計に楽器をがむしゃらに弾きたくなった。
 
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雨が続く軽井沢で少し太陽が顔を出した。公民館から軽井沢大賀ホールに移動する時にちょっと写真をパチリ。心和む風景です・・・
 
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軽井沢国際音楽祭-室内楽の悦び

 
今年も軽井沢国際音楽祭にやって来た。軽井沢はもう秋の気配。着いた初日は軽井沢大賀ホールで室内楽を楽しむ。ヴァイオリンはジェラール・プーレさん、チェロはルドヴィート・カンタさん、クラリネットは横川晴児さん、ピアノは木村かをりさんで、ブラームスのクラリネット三重奏曲、ラヴェルのヴァイオリンとチェロのためのソナタ、そしてメインは今年生誕100周年となるメシアンの「世の終わりのための四重奏曲」という超豪華なプログラム。
 
ブラームスは今年3月に自分でも演奏したので馴染み深い作品なのでついつい楽譜を眺めながら楽しんだ。クラリネット・チェロ・ピアノのバランスも申し分なく伸びやかなブラームスの哀愁が素敵。ラヴェルは力みのない見事な響きでラヴェル独特の研ぎ澄まされた感性が表現されていた。何と言っても今宵の注目はメシアン!!! ドイツ軍捕虜として収容所に居たときの極限の精神状態で作曲され捕虜集要所内で初演されたという特別な作品。全8楽章50分という演奏時間があっと言う間に流れる。永遠のテーマであった鳥の囀りが随所に登場するメシアンの作品は木立多い軽井沢の夏に合う。4人のアーティストの個性が際立ち凄い集中力で大感動!!! ↓の写真は終演後の楽屋でのプーレさん、カンタさん、横川さん。
 
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コンサートの後は出演者の皆さんと食事。毎年行っている南仏料理「パッション」(代官山に本店があります・・・)で遅くまで盛り上がる。薦められたメリメロもシャンパンとの相性もよくさっぱりして美味い。ココに来たら毎回注文する鴨のコンフィはサイコー。ついついワインも進む。テーブルではフランス語と英語と日本語と博多弁が交錯。素敵な軽井沢の初日でした。
 
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シャルル・ミュンシュの芸術

 
最近やたらにMEMORIESレーベルの歴史的録音に凝っている。今回は巨匠シャルル・ミュンシュが小兵ボストン交響楽団を指揮したブルックー交響曲第7番。1958年2月のライブ録音だ。えっ、ミュンシュでブルックナー??? ブラ1や幻想交響曲で名演を残したミュンシュは、どうしてもブルックナーとは最も縁遠い存在。まあ、あのトカスニーニでさえ同作品の録音を残しているのだからそんなに驚くことでもなく、ポピュラーな部類としてミュンシュも振ったのだろう。演奏は全くブルックナー臭くない。いや教会音楽にも通じるブルックナーの深遠さとは別世界の元気印。宇野巧芳先生に言わせたら異端児そのものだろうけど、それなりに巨匠ミュンシュの味付けが面白い。息の長いブルックナー独特のクレシェンドもミュンシュの魔法で弾けてるし、ブルックナー禁じ手のアゴーギクも唯我独尊。終楽章では練習番号OからXまで大胆なカットはあるし、コーダのティンパニはE♮音のトレモロではなくチューバと同じリズムを刻ませるあたりはパリ管とのブラ1での楽譜にないティンパニの追加の発想にも通じる。長生きするといろんな演奏に巡り合えるもんですなぁ・・・
 
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カラヤンの時代

 
北京オリンピックも終わった。日に日に涼しくなって秋の気配もちらほら。今週後半は休暇を取っていよいよ軽井沢国際音楽祭なので今から楽しみ。気持ちの余裕も出てきて音楽に勤しむ。前回ストコフスキーをご紹介したMEMORIESレーベルは往年の巨匠の歴史的録音が目白押しで面白い。今回取り上げるのは、カラヤン&ベルリン・フィルのブラームス交響曲第1番。1955年2月27日ワシントンD.C.でのライブ公演。これは政治色の幾分強いドイツの国家イベントとして企画された戦後初のベルリン・フィル米国ツアーの初日公演となる。
 
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この時代までドイツ音楽界にはフルトヴェングラーが君臨し、カラヤンはまだベルリン・フィルを振らせてもらえていなかった。このベルリン・フィルのアメリカ・ツアーはフルトヴェングラーの死去に伴う代役としてカラヤンが同行したときの録音であり時代背景からも興味深い。中川右介氏著の「カラヤンとフルトヴェングラー」(幻冬舎新書)によると、カラヤンはこのアメリカ・ツアー同行を引き受けるにあたってベルリン・フィル音楽監督の座を交換条件としたらしい。なんともきな臭い話だ。
 
ステレオと銘打っているものの録音親状態は芳しくないが、その場の雰囲気はスピーカーからひしひしと伝わってくる。演奏はカラヤンにしては遅いテンポで進行するが、フルトヴェングラーの影が見え隠れするオケの鳴り方ではないだろうか。まだカラヤンはベルリン・フィルを手中に収めきっていないところが逆に面白い。しかもツアー初日だし。アメリカ・ツアー全公演を指揮し大成功を収めたカラヤンは、帰国後の凱旋コンサートで本人の思惑通りにベルリン・フィルの音楽監督に指名された。帝王カラヤンが神と崇められたフルトヴェングラーからドイツ伝統の音楽界を引き継ぐ様を知ることは貴重な体験だった。
 
 
 
 
 
 

奇想天外ストコフスキー

 
北京オリンピックでの女子ソフトボール・チームの金メダルは感動的だった。このライブの一瞬を行きつけのJR横浜西口にある豚足料理「味珍」で他の常連さんたちとラジオを聞きながら盛り上がった。日本人としての誇りだと思う!!!
 
気分よく帰宅して何かブラボーな演奏を聴きたくて、奇想天外なストコフスキーのチャイコフスキー交響曲第5番でパワー全快。映画「オーケストラの少女」でもお馴染みのチャイ5だが、フィラデルフィア管弦楽団(1934年録音)、北ドイツ放送交響楽団(1952年録音)、デトロイト交響楽団(1952年録音)やニュー・フィルハーモニア管弦楽団(1996年録音)とのCDをこれまで楽しんできた。今回気まぐれで購入したのが、シュトゥットガルト放送交響楽団との1955年のライブ録音。こんなのアリかと思うくらいストコ節の爆裂。他の録音と比較して一番極端なデフォルメであり、もちろん楽譜も無視して勝手に書き換えて。全てがストコ・ワールド。これに耳が慣れると普通の演奏がぎくしゃくして聴こえるから不思議。ああ、気持ちよかった。これくらいハチャメチャな演奏をする指揮者もいなくなり寂しいもんです・・・
 
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オザワの《幻想》

 
大阪出張から帰京して仕事の会食を連日こなし、真底夏バテ。今日は午後9時過ぎには帰宅。「なんでこんな早いの?」との嫌味ともとれる家族の言葉。オヤジは家族のために連日連夜仕事頑張ってるんだぞ。今晩だって深夜零時からのアメリカ本社との電話会議に備えて早く帰宅したのに。夜中3時まで体力持つだろうか。書斎でガンガンにエアコンかけて一休み。小澤征爾&サイトウキネンオーケストラのベルリオーズ《幻想交響曲》を聴く。昨年9月の松本でのサイトウ・キネン・フェスティバルでのライブ録音だ。実はこのコンサートの初日を会場で聴いた。その時のブログ記事はコチラ。今回のCDで聴いてもやはり第4楽章が素晴らしい。前半3つの楽章は上手いのはもちろんだが、かなり優等生っぽい。次の一手が予想できるって感じ。昔のトロント交響楽団やポストン交響楽団との’60年代から’70年代の録音のほうがもっと若々しく活き活きしていたと記憶する。これからも1ファンとしてオザワの活躍を応援したい。
 
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カラヤンと日本人

 
気軽に読める本ってちょっとした時の暇つぶしになる。最近読んだ1冊が、「カラヤンと日本人」と言う意味深なタイトルの本。日本経済新聞社の小松潔氏の著書だ。著者のベルリン支局赴任時のコンサート感想を含めた音楽事情も掲載され、数多くのインタビューを交えながら史実に基づいた記述が興味をそそる。カラヤンに師事した日本人指揮者、高関健と山下一史のインタビューも生前カラヤンに近い存在だっただけに面白い。特に、カラヤンが急病でマチネー・コンサートに出演出来ず、急遽山下一史がジーンズ姿で「第九」を振ったエピソードでは、当日ベルリン・マラソンの交通規制のために自宅に燕尾服を取りに行く時間がなかったからという裏話かあったとは・・・ NHK交響楽団に客演した際にはアインザッツ(音の入りのタイミング)をきちんと揃えることに終始していたオケに対し「低弦から出ろ」と言ってカラヤンらしい重厚な音作りをした逸話も有名だ。カラヤンはかなりの日本贔屓だったようだが、それはマーケットとして日本を見ていたのか、オーディオをはじめとする音響先進技術のパートナーとしてか、それとも日本文化そのものに関心があったのか・・・そこまではこの著書でも紐解いていないが。 
 
   カラヤンと日本人 (日経プレミアシリーズ 10)

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小松 潔

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夏バテ一考

 
暑いです。。。地元徳島では阿波踊りが始まったね。職場は六本木ミッドタウンだが外出しない限りは快適かな。お昼のランチは時間が取れなくてコンビニ弁当が多いんだけど、たまたまミッドタウンの中で同僚とランチした。この日は鯖味噌煮定食。ご飯は大盛りにして、納豆と冷奴を追加。なかなか日本人らしいでしょ。
 
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午後はお客様訪問で外出。JR新浦安駅構内に和菓子屋さんのような店構え。よく見るとアイスキャンディ屋さん。チョコバナナ味を1本。暫し暑さを忘れさせてくれる日本が誇る一品?
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日曜日のポルトガル料理

 
お盆なのに仕事してる・・・ でも、北島選手の世界新記録&金メダルで元気もらった。この前の日曜日は軽井沢国際音楽祭のリハーサルで泉岳寺のNHK交響楽団練習場へ。この日は、本番で協演するピアニストの野平一郎さんも参加しベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番の合わせ。伴奏していて幸せな気分。リハーサル前のランチにN響メンバーの方々に高輪にあるポルトガル料理「マヌエル シュラスケリア」に連れて行っていただいた。人生初めてのポルトガル料理。練習前なのでワインはなしで、お料理のみ。でもこれが何ともいえない美味。ガスパショという野菜タップリの冷たいスープは暑い夏にもピッタリ。ポルトガル料理の定番の地鶏の炭火焼と蛸の炭火焼は、備長炭でじっくり料理し味が深い。今度はディナーで来てワインと一緒に楽しみたい。
 
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