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2009年7月27日 のアーカイブ

コンヴィチュニーの真価

 
フランツ・コンヴィチュニーという指揮者がいた。チェコ出身でフルトヴェングラー時代のライプッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団でヴィオラ奏者だった。その後指揮者に転向し、嘘のないいぶし銀の指揮は今では聴けない音楽観かもしれない。中学一年のときに親父が買ってきた2枚目のクラシックのLPレコードが、コンヴィチュニー指揮バンベルグ交響楽団の「新世界」だった。
 
そのコンヴィチュニーの新発売(?)がウィーン交響楽団とのブルックナー交響曲第4番「ロマンティック」だ。(?)マークを付けたのには訳がある。そもそも、これまでは1960年のライプッヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の演奏としてオイロディスクから発売されていたものが間違いで、実は1961年のウィーン交響楽団との録音だったというのだ。東西ドイツ時代のレコード会社もいい加減なもんだ。
 
  
 
コンヴィチュニーの同作品には1952年のチェコ・フィルとのスプラフォンへの録音があるが、録音の良さも含めて私は断然このウィーン響を採る。このウィーン響盤はテンポが速くキリッと引き締まっている。普段は地味すぎるコンヴィチュニーだが、ウィーン響の柔らなホルンの響きや弦セクションの雄弁さが古臭ささを感じさせない。私の72種類目の同作品のコレクションにこういう歴史的名盤が加わったことは嬉しいことだ。
 
 
 
 
 
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