人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

4月, 2010 のアーカイブ

チェロ Cello チェロ !

 
4月11日のブログで新ヤマハ銀座ビルの紹介をしたが、その時に注文していたチェロ専用椅子、譜面台、そしてチェロを立て懸けるスタンドが入荷し自宅に届いた。もちろんダイニングテーブルの椅子でも息子の勉強机の椅子でも楽器は弾ける。事実これまでは、IKEAで買った1,200円(?)くらいの木製折りたたみ椅子を使ってた。これだと長時間演奏していると腰が痛くなる。またエンドピンを使うチェロにとって椅子の高さは低すぎても高すぎても致命傷。サントリーホールをはじめとする主要コンサートホールでは高さの調節可能なピアノ椅子を取り揃えているのはそのためだ。でもこのピアノ椅子も座面の部分が薄いので長く座っているとおしりが痛くなるんだな。
 
そんなわけで見つけたのが米国ウェンガー社のチェロ専用椅子。63,000円とちょっと値は張ったが、座りごこちは最高。特徴は座の角度を前方に傾けてあり、かつ背面にもしっかりとクッションが入り、チェロ独特の前傾姿勢にピッタリとフィット。早速先日購入したジャクリーヌ・デュ・プレ監修のJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲をこの椅子に座って弾いたら今まで音程に苦しんだパッセージも何故かスラスラ。楽器の鳴りもはっきりと自分で確認できる。そういえばアメリカのオケでは日本のようなピアノ椅子は見たことなくて全部この椅子だった。
 
譜面台も今までは折りたたみ式のものを使っていたが、今回はオオハシのコンサートホール仕様の譜面台にした。しっかりと楽譜を受け止めてくれるだけでなく、鉛筆やちょっとした小物を置けるように下面が二段になっている。その頑丈な作りはあわてて楽譜をめくっても安心感がある。
 
 
 
さて、上記右の写真は何だろうとお思いの方もいらっしゃるだろう。これはよく弦楽器店に行くとショーケースの中でチェロを陳列する際に使っている木製のチェロスタンド。私はチェロを2台所有しているので、弾き比べしたりする時いちいち床に楽器を寝かせて置くのが面倒臭いというより危険。今回ヤマハ銀座店に頼んでお店で使用しているものと同じものを取り寄せてもらった。
 
 
 
使い方は上の写真のとおり。私の愛する楽器もしっかりとスタンドに収まった。そういえばこのブログで楽器紹介をする機会が今までなかった。左は1905年のイタリアのジュゼッペ・ヴィジャーリの作で購入後に修理代にかなり費やした。右は2000年のクレモナのサルバトーレ・モスケーラの作でこれはこのヤマハ銀座店で偶然見つけた。ニスの色合いも音色も違うので作品に応じて弾き分けるのがまた楽しい。でも家内からは2台も必要ないし邪魔だからどちらか売ってしまいなさいとのきつい命令がここは数年続いている・・・
 
  

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居酒屋探訪-37: 野毛「ホッピー仙人」

  
遂に行った・・・横浜・野毛の都橋商店街に連なる小さなバー/呑み屋さんの中に憧れの「ホッピー仙人」を発見。ここは雑誌やいろんな取材で有名になった気さくなマスターが瓶ではなく生ホッピーを出してくれるお店。仙人との出会いを求めていかがわしいドアをゆっくり開ける。
 
 
 
私は元来ホッピーが大好きで最近は会社の同僚にもススメている。ホッピービバレッジの3代目跡取り娘、ホッピーミーナこと石渡美奈さんの本、「社長か変われば、社員は変わる!」は社員と一緒に失敗しながら"共育" していく姿を描いている。多くの会社が取り組んでいる"トランスフォーメーション/改革"について平易な言葉で実体験が記されており私自身も大変勉強になった。経営って難しいよね・・・でもお店に来たら難しい話は止めて、仙人が心をこめて注ぐ3キン(グラスもキンミヤ焼酎もホッピーもキンキンに冷えている例え)を楽しむ。一杯500円。氷の入ったホッピーなんて邪道だぞという愛情を注ぎホントに美味い。ホッピーミーナも推奨しているホンモノ。  
 
社長が変われば、社員は変わる! 社長が変われば、社員は変わる!

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仙人の熊切憲司さんからホッピーにまつわるウンチクや人との出会いを伺っていると、今度はキンミヤ焼酎ではなくジンでホッピーを割ってくれた。これがなかなかよろしいです。今まで体験しなかった味。
 
  
 
仙人は昼間は別の仕事しているらしく仙人と出会えるのは午後7時から10時まで。また今度迷える子羊に愛情こもったホッピーで労わってくださいませ。
 
 

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読売日響第121回東京芸術劇場マチネーシリーズ

 
土曜日はようやく天気も回復。大阪出張から帰京しそのまま東京芸術劇場での読売日本交響楽団のマチネーコンサートを楽しんだ。この日はウィーン・フィルのコンサートマスターであるライナー・ホーネックが指揮とヴァイオリンで共演。モーツァルトの歌劇《魔笛》序曲、その《魔笛》のモチーフも登場するランナーのワルツ《モーツァルト党》、同じウィーン・フィルのヴァイオリン奏者、ミラン・セテナを加えてのモーツァルトの2つのヴァイオリンのためのコンツェルトーネ、そして交響曲第39番というウィーンの伝統漂う素敵なプログラム、土曜日の午後のひと時にピッタリ。
  
読響とは指揮では初共演とのことだが、あくまでウィーン・フィルのコンサートマスターであるためにバトン・テクニックは期待せず瑞々しい音楽性に注目すべき。そのために第1ヴァイオリンの後ろのプルトが少々走ろうが気にしてはいけない・・・交響曲第39番では往年の大指揮者を想わせる風格が予想外で面白かった。この日の出色はコンツェルトーネ。二人のソロも息ぴったりで完成度が高かったが、何より弾き振りで自ら音を奏でることで指揮棒を持つより音楽に自由度が増しホーネックの求心力が発揮された。
 
会場ホワイエにはとこの日演奏されたモーツァルト交響曲第39番の楽譜が2種類、ベーレンライター版とプライトコプフ版が解説付きで展示されていた。伝統あるウィーン・フィルは普段はどちらで演奏しているのだろう・・・ 
    
 
 
 

 

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新ヤマハ銀座ビル

 
先般銀座のヤマハビルが斬新な外観でオープンしたと知り春爛漫の週末に新橋からのんびり歩いて新ヤマハ銀座ビルを訪れた。1階のイベントポータルでは男性3人グループのFONTEがニューアルバム「Conforto」の発売記念のミニコンサートで心地よいブラジル音楽を聴かせていた。
 
  
 
2階のCD売場をブラブラしてから3階の楽譜売場へ。いろいろと物色してたらJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全曲のジャクリーヌ・デュ・プレ監修の楽譜を発見。中を見るとなかなかユニークなボーイングとフィンガリングがついていたのでこれは勉強になるぞと購入。
 
 
 
それから4階の楽器売場で、自宅の防音室で楽器を演奏するための使うチェロ専用の椅子(普通のピアノ椅子でもいんだけど長く座っているとおしりが痛くなるし・・・)と譜面台、それからチェロをケースに入れずに立てて置く台(言葉では説明しずらいので入荷したら写真でご紹介します)をいろいろと説明してもらって迷った挙句に注文。入荷するのが楽しみだ。
 
銀座通りの週末は歩行者天国。ジャケット着てるとうっすらと汗ばむくらいの陽気。JR新橋駅に向かって帰っていくと気付いたのが中国人観光客の多さ。銀座中に中国語がこだましているみたいによくしゃべる元気な国民性。来月から開催される上海万博の会場もうるさいのかなぁ。。。
 
 
 

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東京・春・音楽祭《パルジファル》

 
日曜日は桜満開の上野の東京文化会館で東京のオペラの森2010のワーグナー舞台神聖祝典劇《パルジファル》演奏会形式全幕を鑑賞してきた。午後3時に開演し休憩をはさんで終演は8時過ぎという長丁場。ワーグナーの楽劇を全幕聴くのは初めてだったが、極めて質の高い"芸術"を全く居眠りもせずじっくり味わうことが出来た。指揮のウルフ・シルマーはウィーン国立歌劇場でも活躍しているオペラ指揮者であり作品の隅々まで知り尽くした自信がみなぎっていたし、オケのNHK交響楽団も流石と言える安定した重厚な響きを創り出していた。ソリストもゴージャスで、ブルクハルト・フリッツ(パルジファル)、ミヒャエラ・シュスター(クンドリ)、フランツ・グルントヘーバー(アムフォルタス)、ペーター・ローズ(グルネマンツ)とヨーロッパのワーグナー歌手が勢揃いし、世界規模のホンモノの違いを見せつけた。
 
第1幕では前奏曲からシルマーとN響の堂々とした実力を感じさせ、パルジファルが登場したあたりからはさらに品の高いかつ哲学的な響きに磨きがかかった。第2幕では東京オペラシンガーズの6人の魔法の乙女たちとバルジファルのやりとりが殊の外チャーミングで、酸いも甘いもわかっているクンドリ役のシュスターとパルジファル役のフリッツにより艶っぽい大人の世界が繰り広げられる。第3幕はN響の木管(特にクラリネット・・・あれっ、引退したはずの横川晴児さんが吹いていた)と弦セクションの彫の深い響きに感銘を受けた。最後はオケも歌手も少しバテていたように見えたがほどよい緊張感は持続し神々しいクライマックスを迎えた。 
 
    
 
ちなみに左上の写真は会場となった東京文化会館の柱に描かれた「春の音楽-上野の建物」と題したグラフィック。文化会館の建物をストラヴィンスキーの《春の祭典》の楽譜をもとに図形化しているとても面白いもの。おりしもお花見真っ盛りで上野公園はごった返していた。桜シーズンの上野の定番となったこの東京・春・音楽祭では毎年ワーグナーを取り上げるらしく、来年から《ローエングリーン》、2012年は《タンホイザー》、2012年は《ニュルンベルグのマイスタージンガー》と続く。私も50歳になってそろそろワーグナーとじっくり向き合ってみようかと考えている。。。
 
  
 

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上岡敏之の日フィル登場

 
日本フィルハーモニー交響楽団第619回定期演奏会に注目の指揮者、上岡敏之が登場した。サントリーホールでの公演はメンデルスゾーンの交響曲第5番《宗教改革》に始まり、ワーグナーの楽劇《パルジファル》第1幕への前奏曲と《トリスタンとイゾルデ》前奏曲と愛の死で締めくくるという上岡自慢のプログラムだ。2007年の小兵ヴッパータール交響楽団との来日記念盤だったブルックナー交響曲第7番はチェリビダッケもビックリのスローテンポで、丁寧にひとつひとつの糸を紡いでいった音楽に私は日本の"能"に通じるような印象を持ったことを記憶している。
 
 
 
「ドレスデン・アーメン」の旋律で有名な《宗教改革》は中音域が充実し渋い仕上がりとなった。上岡の指揮も細かく振り分けるのではなく、時にカルロス・クライバーのように指揮棒を無重力状態のように空間にやんわりと走らせる仕草も独特だ。このテーマの共通性から周到に取り上げられたワーグナーでは無音の緊張感が会場を張りつめた。《トリスタンとイゾルデ》で見せた究極のピアニシモは特に見事だった。内に秘めた欲情と法悦は上岡の真骨頂だ。同日に上野の文化会館でN響がワーグナーの《パルジファル》全曲公演を行ったのとバッティングしてか会場に空席があったのは残念だ。
 
それにしても日フィルを聴くのは久し振りだった。昔は元チェロ主席の奈切先生のレッスンに通っていたし、ソロ・コンマスの扇谷さんとは宮崎での演奏会でご一緒したりとご縁があったがここ数年ご無沙汰。久し振りに日フィル独特のしなやかで落ち着いた響きを楽しんだ。上岡は10月に小兵ヴッパータール交響楽団と再来日してワーグナーを聴かせてくれるらしい。今から楽しみにしている。
 
 
 

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