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上岡敏之&ヴッパータール交響楽団来日公演

注目の指揮者、上岡敏之がヴッパータール交響楽団と2度目の来日をした。私は協賛のブラザー工業社のご招待で10月17日の横浜みなとみらいホールでのオール・ワーグナー・プロを聴いた。翌日のサントリーホールでのマーラー交響曲第5番公演とどちらにしようか迷ったが、4月に上岡が日本フィルの定期で振ったワーグナーに魅せられ、これが小兵ヴッパータール交響楽団だったらどんな音楽になるんだろうと心躍らせてこの日を選んだ。結果は大正解で休憩を挟んで通常より長い2時間30分のコンサートは超大満足。序曲「ファウスト」に始まり楽劇「ニュルンベルグの指環」ハイライトという渋い根暗性格的なプログラムであったが、オケの演奏技術も高く、何より上岡と熱い絆で結ばれたオケが4月に本拠地の定期公演でこなしているプログラムだけに自信がみなぎっていて付け焼刃ではないワーグナー・サウンドに感動した。上岡が音楽総監督に就任するまでドイツの田舎オケだと思っていたが大間違い。木管のアンサンブル力、金管のいぶし銀の響き、弦セクションの安定感と、派手さはない代わりに落ち着いた響きが好感持てる。

予定されたプログラムが終了したのが2時間過ぎ。その後アンコールは何とベートーヴェン交響曲第3番「エロイカ」の第2楽章。名古屋と松本での公演曲目だ。これが上岡の新しいチャレンジとして凄い快速テンポ。そのテンポの中でのダイナミクスを微妙に使い分け抑揚がお見事。サイン会で質問したら「この葬送行進曲を一度ホンモノの4分の2拍子でやってみたかった」とのこと。前回来日時の記念盤のブルックナー交響曲第7番ではとてつもない遅いテンポに翻弄されたが、この「エロイカ」は逆・・・これCDにならないかなあ。

終演後のサイン会には100人くらい並んだんじゃないかな。その一人ひとりにサインと丁寧な応対をした上岡の紳士たる態度にもブラボー。もはや日本の指揮者界は桐朋出身ではなく芸大出身者が引っ張っていくのかも。上岡はこれから注目の指揮者であることは間違いない。

プログラム後半はコントラバスが1名減って7本になっていた。演出かと思いきや上岡曰く体調不良で途中棄権したのだと申し訳なさそうに答えてくれた。10月7日から全国ツアーをやって12日間で10公演。そりゃバテルでしょう。明日のサントリーホールでのマーラー交響曲第5番の成功を祈りたい。

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