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邦人指揮者の雄、小澤征爾と佐渡裕

先月発売されたCDの中でも、小澤征爾&サイトウ・キネン・オーケストラによるベルリオーズ「幻想交響曲」と、佐渡裕&ベルリン・フィルによるショスタコーヴィッチ「革命」は日本を代表する二人の指揮者による注目の演奏だけにこのブログで取り上げないわけにはいかないだろう。

 まず、佐渡裕のベルリン・フィル・デビューLIVE。題名のない音楽会などのTV番組でもその映像が放映されたのでご存知の方も多いはず。佐渡はバーンスタイン譲りのデッカイ音楽造形を重視し、とてもジューシーな演奏が繰り広げられる。特にフィナーレのド迫力は歌舞伎の大見得のごとし。レコード芸術誌で辛口評論家の宇野巧芳氏が称賛しているのを読んで逆に懐疑的になったのだが。ベルリン・フィルの名手達が何とか佐渡の想いを汲み取ろうという姿勢が伝わってくるが、佐渡自身からもっと棒ではっきり解釈を伝えるべきではないか。CDジャッケット写真でも判るようにスコアを捲りながらの指揮なのだから、ベルリン・フィルの実力に頼りきらず、密度の高いタクトを見せてほしかったところだ。 

一方の小澤の奇跡のNYライブ2と題したCDはブラームス交響曲第1番に続くリリース。過去の小澤の同作品録音とタイミングでも大差のないユニバーサルな演奏。私は2007年に松本で同コンビによる「幻想交響曲」の生演奏に接した。上品でありながら、食べ頃の生レバ刺しのような劇的な演奏は今でも忘れない。それと比べると今回のカーネギーホールでの演奏はちょっと大人しく、かつ薄っぺらになったと感じる。長期療養からの復活だけに、安全性を優先したのだろうか。それに2007年の演奏とはオケのメンバーに相当の交代があり特に管セクションは2007年に軍配を上げる。昨年は巨匠ミュンシュによる同作品の超爆演ライブが発売されてからはどれを聴いても分が悪い。 

何はともあれ、佐渡裕も小学生時代からの夢が叶ったわけだし、世界のオザワも復帰できて、全てめでたし、めでたし。

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