人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

“雑草”指揮者、佐渡裕の半生記

今年5月にベルリン・フィルの定期演奏会にデビューした指揮者、佐渡裕氏の自伝的エッセイ2冊、「僕はいかにして指揮者になったか」(新潮文庫)と「僕が大人になったら」(PHP文庫)を夏休みに読んだ。「絶対にオーケストラを振ったるねん・・・」という熱い夢に邁進しつづけた男の半生記。世界のオザワとレナード・バーンスタインとの運命的な出会い。人生って想い続けて努力すれば夢は必ず叶うということが実証されて勇気をもらえる。関西弁の語り口によるエピソードが文章を柔らかく読みやすくしてくれている。特別に指揮法の授業を受けたことはなく、僕でも持っている斎藤秀雄の「指揮法」の教本は、出てくる言葉が難しく辟易して「何やこれ」って投げだしたらしい。文中に出てくる最初の指揮の師匠の岡田先生とは岡田司さんのことだろうか。岡田司さんとなら私も大阪勤務時代にアンサンブル・モーツァルティアーナで数年ご一緒した。佐渡裕とは全く対照的な”静“の指揮をなさる素晴らしい指揮者だ。また学生時代のエジンバラのフェスティバルで私の九大フィル先輩で現在名古屋フィルでクラリネットを吹いている井上京さんと一緒だったという話題でも佐渡さんが近くなってた気がした。佐渡さんはクラシック音楽とワインは似ていると表現する。「何かと表面的な儀式のようなところばかり見えて、実際の味には触れたことがなかったりする。」と。そのために「題名のない音楽会」の司会を務めたり「サントリー一万人の第九」を通じて分かりやすくクラシック音楽普及に力を注いでいるのだろう。ビジネスにも通じる語り口も見つけた。ひとつは、「指揮者とは楽団員の心をMUSTからWANTにか変えるための存在」。そのためにはある事を確信を持って人に伝える勇気が必要なのだと。もうひとつは、「自信とはありのままの自分を信じられること」だと説いている。英語やドイツ語、フランス語、イタリア語で苦労した話も面白い。バーンスタインとオザワからも語学をちゃんと勉強しないといけませんと叱られたらしい。言葉が全てではないけれど、ビジネスの世界も同じだ。自らを”雑草”と揶揄しながらも今やヨーロッパでは大人気者になった佐渡さんは世界一のアマチュア精神を持った指揮者だと思う。それにしてもTVを観る度に、佐渡さんの顔って”まいう~”の石ちゃんに似ていると思うのは僕だけだろうか・・・

 

 

 

 

 

 

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