人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

3月, 2005 のアーカイブ

3月新譜ご紹介 その1

今晩は、もう1本掲載します。。。

 

先週土曜日に大量購入したCDの中からいくつかお気に入りの3月の新譜を、数回に分けてご紹介します。 こうして書いてみると、相変わらずオタクな、極端に偏ったCD収集になっていると反省しますが。。。

 

 

まずは、古楽器チェロ奏者の鈴木秀美さんのJ.S.バッハの無伴奏チェロ組曲全6曲の新録音(bmgジャパン・レーベル)。

 

前回の同曲録音から9年。前回と全く同じ楽器、アマティーと5弦のピッコロ・チェロを使用しての演奏ですが、印象は相当違います。

 

今回、旧録音と聴き比べましたが、再録音の方が、テンポを少しだけ落として、楽器を朗々と鳴らしていて、私は好きです。 秩父ミューズパークの豊かな響きも相まって録音も鮮明で優秀で、それも影響しているかもしれません。

 

旧録音は、この曲集が、バッハが生涯をかけたようなシリアスなものではなく、あくまで舞曲だったことに気づかせてくれました。 今回の新録音は、単に円熟味を増しているというだけでなく、演奏技術においても、スケール感が増し、説得力があります。

特に、私が好きなのは、第2番ニ短調と第5番ハ短調。真摯な人間味あふれる演奏です。 また、第6番ニ長調での鈴木秀美は、バロック・チェロの一人者と言われたビルスマを越えたと言ってもよいと思っています。

 

 

もう一枚、同じバッハの無伴奏チェロ組曲の第5番と第6番をフルートで演奏した藤井香織のCD(ビクター・レーベル)。 既に、第1番から第4番までは、発売されているので、これで組曲全集の完成です。

 

藤井香織にかかると、この曲自体が、もともとフルートのためのパルティータであったかと勘違いするくらい、自然に響きわたります。

本来のチェロの4本の弦を使った重音処理も、彼女なりの思いが入っているし、フルートの得意とする音域を鑑み、調を変えていたりしています。 こんなに、フルートって美しいんだと、改めて感じさせてくれるCDです。

 

今回は、どちらもバッハ、そして、偶然にも「旬」の二人の邦人演奏家による2枚のCDでした。

 


大阪出張

さっきまで、仕事で宇都宮にいて、帰りに餃子食べてました。

やはり宇都宮の餃子は、ウッ、ウマイ!!!

そして今、大阪に出張する新幹線の中で、このブログを書いています。
残念ながら、オンラインでないので、MSN Spaceに掲載されるのは、数時間後になりますが。。。

 

餃子といえば、神戸・元町にある「餃子の赤萬」もウマイです。特に味噌ダレが大好きです。

おっと、またまたB級、C級グルメのお話になりました。

 

大阪に出張の際に、私が"個人的に"よく立ち寄るのは、、、

 

 創業弘化元年のおでんとたこ甘露煮のお店、「たこ梅」(www.takoume.co.jp)
 呑んだ後には、難波の「金龍ラーメン」 (御堂筋沿いのお店が好きです。)
 梅田・北新地のクラブ・バー街のど真ん中にある、目立たない焼き鳥「とり甚」

 

この他いろいろあるけど、とりあえず。。。

 

 

新大阪に到着するのが、夜11時過ぎです。

ホテルにチェック・インして、小腹が空いたら、「とり甚」で何本か焼き鳥みつくろってもらって、チューハイ呑んで寝ましょうかねぇ。。。

 

追伸)

会社の仲間から、平井の紹介するお店は、「小汚いか、椅子がない(つまり立ち飲み)か、安いかですね。」と言われ、ちょっとショック受けてます。。。
でも、ウマいんだから、いいじゃない !!!

 


小曽根真のビッグ・バンド

昨晩、音楽仲間に誘われて、青山のジャズ・ライブ、ブルーノート東京に行ってきました。ここんところ、続けてジャズのお話になりますが、ご勘弁ください。。。

 

この日は、ジャズ・ピアニストの小曽根真さん率いるビッグ・バンドのNo Name Horsesに、ヴォーカルの伊藤君子さんが、加わったセッションでした。

 

 

小曽根さんは、兵庫県生まれで、バークリー音楽院を主席で卒業し、ニューヨークを拠点に活躍しているピアニスト。私は、彼の「新世界」というアルバム(ヴァーヴ・レーベル )がお気に入り。ジャズ・ピアノ・トリオに弦楽四重奏をフーチャーしたということで、購入したアルバムです。オリジナルの組曲「夜の子供の部屋」は、一瞬サティを思わせるような洒落た曲です。

 

ジャズ・ボーカリストの伊藤さんは、香川県生まれだそうで(またまた四国自慢!!!)、伊藤さんのニュー・アルバム「一度恋をしたら-Once You’ve Been In Love」(ビデオアーツ・ミュージック)を小曽根さんがプロデュースした縁で、今回のセッションがブルーノートで実現したとのこと。

 

 

さて、セッションは、まず日本のジャズ界の精鋭が集合したNo Name Horsesのインストルメンタル・パフォーマカスからスタート。これも、近々アルバムとしてリリースするなのそうで、楽しみにしています。

 

そして、伊藤君子さんのボーカル登場。

 

1曲目は、スタンタードの「My Favorate Things」。JRのテレビCMで、使われている曲ですね。4ビートからワルツに、そして4ビートに展開する気持ちよさ。

 

続く「Just Friends」では、長いテナーサックスのソロ・パートを、バンド・メンバー全員が、じっと注目していて、チームワークを感じました。オーケストラで、ソロやっていても、ほかの奏者は、じっと見たりしませんものね。

 

3曲目のクラシック作曲界の大御所、武満徹作曲の「MIYOTA」。伊藤さんのプレーンな唄い口と小曽根さんの端整なピアノによるデュオは、セッションというより、まさに、リサイタル。

 

その後、ちょっと趣向を変えて、バンド・メンバーが順番に次のプレーヤーを指名して、小曽根さんとのインプロビゼーション。今回は、サックスと小曽根さんによる「Star Eyes」。気心知れた仲間同士でないとここまでのノリは実現しないでしょうね。

 

最後は、アルバム・タイトル曲、「Once You’ve Been In Love」で締めくくった1時間半は、あっという間でした。

 

 

このバンドで、私の注目度ナンバーワンは、リズム・セクション。

 

ベースの中村健吾さんと、ドラムスの高橋信之介さんは、本当にスゴイ。。。中村さんの楽器、オールドだとお見受けしましたが、いいニスのツヤしてました。お二人のソロ・アルバムも買ってみたいと思います。

 

仕事始めの月曜日を、素敵なセッションでラッキーに過ごせて、今週は仕事も絶好調を期待できるかも。。。

 


スウィング・ガールズ

土曜日に、用事があってオフィス(新宿南口にあります)に立ち寄った後、向かいの高島屋の12階にあるHMVレコードで、またまたCDをまとめ買いしてしまいました。買った新譜の批評は、後日書きますが、同時に、「SWING GIRLS スウィング・ガールズ」のDVDが発売になっていたので、購入しました。

 

 

東北の片田舎の女子高生たちが、ひょんなことから、ジャズのビッグ・バンドを組んでジャズに引かれていくストーリー。矢口史靖監督にしてやられた感じです。同監督の「ウォーター・ボーイズ」の音楽バージョン・リメイクと言ってしまうには、もったいない映画だと思います。映画の中で、演奏される楽曲は、全て出演者本人によるものというのもビックリです。

 

どんなジャンルでも、音楽って、本当に素晴しいものだと気付くでしょう。

 

グレンミラーの「イン・ザ・ムード」、「ムーンライト・セレナーデ」、デューク・エリントン楽団十八番の「A列車で行こう」、ベニー・グッドマンの「シング・シング・シング」など、ジャズ・ビッグ・バンドのスタンタードが、高校生のさわやかで、甘酸っぱい青春の1ページと、変にシンクロナイズしてとてもいい映画に仕上がっています。

 

エンディングに流れるナット・キングコールの「L-O-V-E」が、この映画を素敵にクロージングしています。

 

映画の中で、ブラス・バンドを指導する白石美帆演ずる伊丹先生が、「ジャズもいいべぇ。」と言うセリフが私の気持ちにぴったりきました。

 

私の演奏するチェロも、今年中に、オーケストラや室内楽から離れて、ジャズ・セッションに挑戦しようと計画中です。

 


シンガポールのO先輩

1月6日のブログ「朝比奈隆との出会い」に登場いただいた九大のO先輩が、シンガポール赴任から帰国され、私のブログにコメントいただきました。

 

心をこめて、Welcome back !!!  本当に、懐かしいです!!!

 

私が学生時代から貸したままの学研の朝比奈隆&大阪フィルのベートーヴェン交響曲LP全集を保管してくださっているとのこと。

 

O先輩、今年になって、このLPがCDになって再発売されたものを購入しましたので、お持ちのLPは、そのまま差し上げてもいいですよ。

 

 

いろんなオーケストラに客演(いわゆるトラ:エキストラの略です。)させていただく機会が今までありましたが、弦楽器の配置はもちろん、チューニングの仕方ひとつとっても違い、慣れるまでに時間がかかります。

 

その点、学生時代、正に青春を共感した音楽仲間とのアンサンブルって、何年も会っていなくでも、不思議に気持ちが通じ、ここぞという箇所では、ぴったりと合うんです。

 

ビオラのO先輩、久しぶりにいっしょに演奏しましょうよ。

 


愛知万博

愛知万博が開幕しました。中部国際空港開港といい、世界のトヨタ自動車の業績驀進といい、今、名古屋が熱いです。。。

 

今朝(おっと零時を過ぎたからもう昨日ですが、)テレビのニュースで、愛知万博の開会記念式典で、フル・オーケストラをバックに、歌手の浜崎あゆみが、唄っていました。オケを振っている後姿は、佐渡ヤンこと、佐渡裕氏ではないですか。。。(久し振りに、指揮棒を手にしていましたね。)

 

浜崎あゆみについては、私が説明するより皆さんの方が詳しいですよね。私は、紅白歌合戦でしか、見る機会がなかったので。でも、私の担当させていただいたてる松下電器のデジカメのCMは、よく知っています。

 

調べたら、佐渡ヤンと小兵パリ・ラムルー管弦楽団の伴奏で、あゆが、「My Story Classical」というアルバムを発売したんですね(エイベックス・トラックス3/24発売)。

 

このCDをネタに、普段会話がなかなか成立しない父娘とのコミュニケーションしてみましょうか。

 


ベートーヴェンのチェロ・ソナタ

東芝EMIから、EMI CLASSICS決定盤1300-2CDシリーズというタイトルで、2枚組2,600円という廉価で発売されました。

昔、LPレコードで聴きこんだ、マルティノンのサンサーンス交響曲第3<オルガン付き>や、サヴァリッシュのシューマン交響曲全集、バルビローリのディーリアス管弦楽曲集、テンシュテットのマーラー交響曲などなど、往年の名演が再現されています。

 

 


その中から、今回は、天才女流チェリストのジャクリーヌ・デュ・プレが、当時の夫のダニエル・バレンボイムのピアノ伴奏で録音したベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集をご紹介しましょう。


これは、19708月のエディンバラ音楽祭でのアッシャー・ホールでのライブ録音で、難病と闘い、若くしてこの世を去ったデュ・プレの形見とも言える録音です。普通、チェロ・リサイタルは、2,752席もある大きなホールではやらないと思うのですが、それ位目玉のコンサートだったと言えるでしょう。


まず、最も有名なチェロ・ソナタ第3番イ長調を聴いていただきたいたです。すごく生き生きとした、軽やかでつややかで、そして美しい音に引き寄せられることでしょう。デュ・プレは、高音域の張りがある美しさが特徴です。ブラームスのチェロ・ソナタでもそうでしたが、独特のフレージングとダイナミックスで、デュ・プレの意のままに、音楽が自然と流れ、それが過ぎ去っていくのではなく、積み重なっていきます。


また、ベートーヴェンとしては、初期の作品に属する第1番のアダージョ・ソステヌートの序奏さえも、デュ・プレにかかると魔法にかかったみたいに、音楽の真髄まで覗かせてくれます。


たしか、デュ・プレは、この時既に名器ストラディバリウスを使っていたはずです。そして、このストラドは、現在ヨーヨー・マに貸与されていると聞きました。間違っていたらごめんなさい。(どなたか、詳しいことをご存知でしたら、コメントくださいね。)


この2枚組CDには、ベートーヴェンのチェロ作品として、モーツァルトの「魔笛」の主題による変奏曲の2曲その他も付いていてお得です。


次回のチェロ発表会では、ベートーヴェンに挑戦してみたいなぁ。。。


空海の旅

先日、喜多郎さんのコンセプト・アルバム、「空海の旅」と出会いました。

 

あの9.11テロに触発され、音楽家として平和のために何かを残そうという思いで、弘法大師空海とお遍路さんで有名な四国八十八ヶ所のお寺の本物の鐘の音を使用した音楽を創る事を思いついたそうです。

全88曲、アルバム8枚になる予定だそうで、今までに2枚発売されていて、四国出身の私としても楽しみです。あえて、四国、それも八十八ヶ所めぐりと平和の関係いう発想が、世界的アーティストとして米国を中心に活動されている喜多郎さんのユニークさです。

 

第一巻は、私の地元徳島(鳴門市)にある一番札所、霊山寺から始まります。「道を求めて-Michi」と題された曲は、波の音と霊山寺の鐘の音がフィーチャーし、不思議な魅力を発しています。

 

 

高校時代は、松山の道後温泉近くにある、五十一番札所の石手寺の近く(住所も、正に石手3丁目)に住んでいて、よく石手寺に行きました。その他にも、高松勤務の時には、香川県の屋島寺(八十四番札所)、志度寺(八十六番札所)、そして市にもなっている有名な観音寺(六十九番札所)、善通寺(七十五番札所)などを訪れたことがあります。

 

昔は、白装束とすげ笠のお遍路さん姿に身を包み、全行程1,500キロに及ぶ道のりを本当に歩いて全札所を巡ったそうですが、今は、12日間のバス・ツアーや、タクシー貸切もあるそうです。普段着姿でもお参りは出来ますが、お大師さまの分身と言われる金剛杖、自分の名前や住所を書いて奉納する納札、そしてお参りしたことを証明する納経帳は、必須アイテムです。

 

私も定年退職したら、ゆっくりと八十八ヶ所を巡って、人生を見つめなおしてみたいと考えています。

 


シアトルのステーキ

ハートマンのカバンにコメントをいただいたおおたさん、有難うございました。日光に当てて色に深みを出すとは、さすがですね。。。 ハートマンを愛する人に、悪い人はいませんよねぇ、、、当社広報のMさん、福岡のOさん。。。

 

さて、今回のシアトル出張中に、会社の仲間とステーキを食べに行きました。

 

シアトル近郊には、いくつかおいしいステーキ・レストランがありますが、今回は、シアトルのダウンタウンにあるメトロポリタン・グリルに行きました。

 

アメリカのステーキって、ボリュームだけで、味は裏切られることが多いですが、このメトロポリタン・グリルは、熟成させた肉を炭で焼き上げていて、とてもジューシーで好きです。

 

私は、写真右の真ん中に写っているはフィレ肉に骨(Bone)が付いているBone in Filetというお肉をいただきました。

 

シアトルのあるワシントン州といえば、狂牛病が発生して日本でのアメリカ牛肉輸入停止問題にも関連したところですが、地元の人は、狂牛病なんて一切気にしていません。

 

日本でも、早く牛肉輸入問題を解決してもらい、吉野家の牛丼の大盛&汁だくを紅しょうが一杯のせて食べたいなぁ。。。

 


Ray/レイ

シアトルに向かう飛行機の中で、レイ・チャールズを題材にした映画、「Ray」を観ました。

 

レイ・チャールズは、リズム&ブルースと、黒人音楽のゴスペルをルーツにしてソウルという新しい音楽を誕生させたアメリカを代表するミュージシャンです。また、ジャズやカントリー、そしてポップスでも彼独特のスタイルを確立しました。昨年6月にお亡くなりになったことは、大変残念です。

 

レイの出身地、ジョージア州をテーマにした「我が心のジョージア」は、TVのCMソングにもなりました。本当に心にしみる曲です。

 

サザン・オールスターズの「いとしのエリー:ELLIE MY LOVE」も録音してるんですよね。私のカラオケ・レパートリーなんですが。。。

 

映画ですが、ジェイミー・フォックスの主演。イイ味出していました。見事今年、主演男優賞でオスカーを獲得したのは、誰もが納得って感じでしょうか。全編に流れる音楽もイカシテます。

 

 

黒人差別と盲目という大きなハンディキャップを負ったレイの半生を描いたこの映画、何故か涙が止まらなくなりました。

 

もちろん、レイ・チャールズの音楽性も天才的だと思いますが、映画を観ていて、彼を強く育てた母親、不慮の事故で命を落とした弟、彼の音楽観を支えるミュージシャン達とレコード会社、そして、最後は帰る場所である家族など、彼を取り巻く多くの人たちが、運命的にレイを大きくしていったんじゃないかと思いました。

 

人生(と言うより、生き様そのもの)と音楽の深いつながりについて深く考えさせられた映画でした。


ハートマンのカバン

今日から2泊4日で、米国シアトル近郊のマイクロソフト本社に出張中です。 

海外出張、国内出張にどんなカバンを使うか、私は結構コダワリあります。 

私は、もう10年以上、アメリカのハートマン社(HARTMANN)のベルティング・レザーのカバンを愛用しています。日本では、三越デパートで取り扱っています。www.mitsukoshi.co.jp/hartmann/index.asp 

五木寛之さんの「旅のヒント」(東京書籍刊)に、旅の準備、旅の道具として、ご本人もこのハートマン社のカバンを愛用されていることが書いてあり、旅の気持ちが通じるみたいな仲間意識を感じました。 

ベルティング・レザーなので、使い込めば使い込むほど、色合いが変化し艶が出てきます。お仕事でご一緒している一橋大学のT教授もハートマンのコレクターで、先生から、馬の鞍を磨く石鹸で、ハートマンのベルティング・レザーをゴシゴシ洗うと、汚れも取れて、もっと艶が出ると教えていただきました。 

私も、ハートマン・アイテムのコレクターです。写真のようなキャスター付きの機内持ち込み可能な旅行カバンから、普段仕事で使うノート・パソコンも入れるカバン、ゴルフに行く時に使うカバン、ちょっとした外出時に財布や小物を入れるショルダー・カバン。そして、財布、手帳、名刺入れ、カード・ケース、ペン・ケース、ポケットPC(hp社)のカバー、などなど、どれも愛着があります。 

最近のビジネスマンは、ノート・パソコンを持ち歩くことが多く、同じアメリカのTUMI社の黒いパラシュート生地で出来たカバンを使っている方が多いですね。私の部門でも、ビジネスマンの必須アイテムとして何十人も使っている気がします。 

TUMIの人気に圧されて、我がハートマンは、ちょっと人気がないのが現状です。海外旅行で、免税店に行っても、TUMIは置いてあるけど、ハートマンは、ほとんど見かけません。そんな少数派のハートマン愛好家は、TUMI派の人たちに「TUMIは、サラリーマンのランドセルみたい。」などと少し悔しさと嫌味を込めて言ったりしてます。。。 

女性が、ハンドバッグをいくつも欲しがるのも分かるような気がするなぁ。。。 


トゥーランガリア交響曲

メシアンって作曲家をご存知ですか? 20世紀を代表するフランスの作曲家で宗教的な作品が多いです。

 

メシアンの代表作である<トゥーランガリア交響曲>は、サンスクリットで「愛の歌」という意味。インド音楽の様々な要素を用い、リズム、音色などの音列的発想を採り入れた画期的な作品で、オンドマルトノというフランスの電子楽器が使われていることでも有名です。

 

このトゥーランガリア交響曲のスコア(総譜)を、フランスに旅行した友人に買ってきてもらったのですが、2万円以上したと記憶しています。高いですよね。おもしろいのは、このスコアに今までの公式演奏記録が付いていることなのです。

 

それ位、演奏会数が少ないということです。やっぱり、カーネギー・ホールで、チョン・ミュンフンのコンサートに行くべきでした。もったいないことをしました。。。

 

 

私も、トヨタ自動車のアマチュア・オケ支援のトヨタ・コミュニティー・コンサートで、三枝成彰さんのプロデュースでこの曲を演奏させていだきました。はっきり言って、スゴイ難曲で、苦労しました。

 

特に、チェロの長いソロがあるのですが、変拍子の上にシンコペーションで、うかうかしているとわからなくなってしまいます。リハーサルで、何度やってもうまくいかず、よくやく本番当日になってなんとかカッコついたようなものでした。

 

しかし、本番では、めずらしく自分で納得できる演奏が出来て"いた"のです。それで、調子にノッて身体を大きくゆすりボーイング(弓)を返したところ、なんと隣に座っている(私のソロなので、お隣さんは、弾かずにじっとしていました。)メンバーの衣装に私の弓が引っかかりぬけなくなりました。その間、ほんの数秒ですが、音が2-3音符消えてしまったのです。悔しーーーい!!!

 

先般、世界の社会人アマチュア・オケで歴史的なトゥーランガリア交響曲の演奏ということで、このライブ録音をCD化することになりました。

 

えっ、私のソロはどうなるの? デモCDを聴くとやはり音が突然消えています。

 

ここは、最新のディジタル技術を使って、本番直前の舞台リハ(ゲネ・プロと言います)の予備録音と差し替えて、つないでもらうしかないっ。。。

 

出来上がったCDは、どうなっているのでしょうか。、今から心配です。。。

 


カーネギーホールのオルガン

NY赴任時代、よくカーネギーホールに行きました。

 

ニューヨーク・フィルハーモニックの定期会員でもありましたが、エイブリー・フッシャー・ホールの音響はあまりよくありませんでしたし、当時の音楽監督のクルト・マズアをあまり好きでなかったので、どうしても足が遠のきました。(ロリン・マゼールになってからは、大好きになりましたが。。。)

 

 

一方、カーネギー・ホールは、地元オルフェイス室内管弦楽団が本拠地にしていたし、世界各国の著名なオーケストラがこぞってコンサートを開催する音楽の殿堂でした。

 

私自身も、この晴れの舞台で、ベートーヴェンの「第九」を演奏させていただく機会がありましたし。

 

指揮者のチョン・ミュンフンがフランス国立管弦楽団とカーネギーホールで演奏した時、二日間、2つのフランス音楽プログラムを持ってNYに登場しました。初日は、サンサーンスの交響曲第3番「オルガン付」を中心としたプログラム、そして2日目が、メシアンの<トーランガリア交響曲>1曲プロ。どちらも、チョン・ミュンフンの得意のレパートリーです。

 

迷ったあげく、メシアンは、聴くのがしんどいので、サンサーンスの日を選びました。(おっと、トゥーランガリアをアマチュア社会人オケとして世界で初めて演奏した一人として、曲がしんどいなんて言ってはいけませんね。。。メシアンさん、ごめんなさい。)

 

楽しみにしていたコンサート当日、よっこいしょと自分の席について愕然。。。

 

そうなんです。音楽の殿堂カーネギーホールには、パイプ・オルガンがないのです

 

チョン・ミュンフンは、電子オルガンとスピーカー(PA)を舞台に配置しての演奏。こんなの迫力もないし、おもしろい訳ないですよね。

 


カブコムと大坂屋

昨日、当社のお客様であるカブドットコム証券(愛称:カブコム)様が、東証一部上場されました。会社設立から5年数ヶ月というスピードで、東証一部への上場は、新記録だそうです。しかも、時価総額2,100億円を越える企業価値は、すごいですね。本当におめでとうございます !!!

 

これも、斉藤社長の熱い思いと、高い志と、リーダーシップの賜物だと敬意を表します。

 

斉藤さんご自身は、美術大学のご出身ということもあり、芸術に対する造詣も深く、会社経営も、まさにアートの世界のように、しなやかです。

 

斉藤さんご夫妻は、当社特別協賛のロイヤル・チェンバー・オーケストラ定期演奏会に毎回ご参加いただいており、休日の午後のひと時を、私共と一緒にクラシック音楽で楽しんでいただいています。

 

昨日は、夕刻に開催されたカブコムさんの上場記念パーティーにご招待いただき、お祝いのスピーチをさせていただきました。

 

 

その帰りに、カブコムさん本社から近くにある、門前仲町の「大坂屋」という大正13年創業の牛モツ串のお店に立ち寄ってきました。食べ物の牛モツ串は、フワ(肺)とナンコツとシロの3種類。以前、新聞で紹介されていて、一度行ってみたいと思い続けていたのですが、夜9時閉店ということもあり、なかなかチャンスがなかったのです。

 

はじめてのお店って、ちょっと緊張しますよね。特に、どういうタイミングで注文していいやら、お店にいらしている常連さんの邪魔にならないように。

 

でも、すごく気さくな女将さんと、親切な常連さんに囲まれて、おいしい味噌仕立ての牛モツと、梅エキスを垂らした宝焼酎を堪能しました。

 

また行きたいお店です。ご馳走様でした。。。


日フィルの奈切さん

前回に続いて、在京オケのお話を。。。

 

日本フィルハーモニー交響楽団(愛称:日フィル)が、日本の音楽界に与えた影響は大きいと思います。1972年に、フジテレビジョンからの突然、運営資金援助を打ち切られ、日本フィルと新日本フィルの2団体に分裂することを余儀なくされた結果、日フィルは、音楽をこよなく愛する音楽家によって自主運営団体として再建され、日本各地に多くのファンを持つ地域にまで根ざしたユニークな存在となりました。

 

故渡邉暁雄氏の指揮によるシベリウスの交響曲や、知る人ぞ知るマーラーの交響曲は、朝比奈隆&大阪フィルのブルックナーやベートーヴェンに勝るとも劣らない日本か誇る世界的名演だと思います。

 

昨年から、炎の指揮者コバケンこと、小林研一郎さんが音楽監督に就任されたことで、一段とおもしろくなりそうですね。

 

 

その日フィルの名物チェロ奏者の奈切敏郎さんとのお付き合いは、もう20年以上続いています。奈切さんは、大のビール党で、今でもお会いするたびに、楽しいお酒をご一緒させていただいています。

 

日フィルが、九州演奏旅行で福岡に来た時、当時九大フィルのチェロ・パート全員で、只でレッスンしていただいたのがきっかけです。

 

奈切さんに、おもしろい奴だなと思っていただいたのは、初対面の時に、楽器を見せていただいて、「あれっ、この楽器、TDKの広告に使われているのと同じでは?」と私が質問したからでした。

 

事実、今から25年くらい前のTDKのカセットテープの雑誌広告で、チェロの楽器の一部の写真が使われているのですが、その楽器と、写っている右手は、なんと、奈切さんご本人だったのです。

 

一見、どれも同じに見える楽器には、1本、1本違った「顔」があるのです。人によって、ほくろがあったり、二重まぶただったりするように。楽器好きって、そこまで見分けられるんですよ。。。

 

また今年も、5月に、奈切門下生のチェロ発表会が予定されています。私は残念ながら、海外出張のために、パスですが。。。

 

 


在京プロ・オケ

しばらくご無沙汰してしまいました。。。

今日は、経済同友会の会合で、たっぷり2時間以上、日本の公務員制度について政界・官僚・財界のリーダーの方々と討議する機会に参加させていただきました。こういう社外の活動も私にとって大変勉強になりますし、人生の肥やしだと思っています。

 

 

東京は、世界一プロのオーケストラが乱立する都市だということをご存知でしたか?

 

NHK交響楽団を筆頭に、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団に日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティーフィルハーモニック管弦楽団に東京ニューシティー管弦楽団、、えーっと、それから。。。名前だけでも混乱そうですね。

 

アンサンブル力も、公演プログラムも、会場も、夫々何らかの特徴を出そうとしていますが、正直、日本のプロ・オケで、魂のこもった熱演になかなか出会わないですねぇ。みんな「お仕事」で演奏している感じ。楽器だって、一番イイ楽器は、大切に自宅において、少々手荒に扱ってもいいセカンド・レベルの楽器で演奏する方もいますし。

 

大昔のロヴロ・フォン・マタチッチがN響に客演したブルックナーの交響曲第8番、故渡邉暁雄さんと日本フィルのシベリウスの交響曲第2番、若き日の尾高忠明さんが東フィル創立50周年でのマーラー交響曲第2番<復活>、ロジェストヴェンスキー指揮読売日響のショスタコーヴィッチ交響曲集など、私にとって忘れえぬ名演は、時代を越えて、今でもしっかりと生き残ります。あの頃はよかったなぁ。

 

当社が特別協賛するロイヤル・チェンバー・オーケストラが、4月にヨーロッパ・ツアーに出かけるそうです。アイルランド、ベルギー、ルクセンブルク、イタリアで、どんなこだわりの演奏を聴かせてくれるか楽しみです。陰ながら応援しています。

 


ヨーヨー・マと長女

現代最高のチェリストと言えば、ヨーヨー・マでしょうね。

 

最近は、ピアソラや、シルクロード音楽にも進出し、単にクラシックのチェロ奏者というだけでなく、ユニバーサルな音楽家になりました。

 

1955年パリ生まれの中国系アメリカ人。4歳から父親の手ほどきでチェロを習い始め、ニューヨークのジュリアード音楽院で学び、それに飽きたらず、ハーバード大学も卒業した経歴をもっています。

 

1981年の初来日の時、一切チューニング(調弦)するところを見せなかったヨーヨー・マ。彼に言わせると、調弦なんか関係なく、少しくらい弦が狂っていても音楽の流れの方が大切だとか。

 

大阪のザ・シンフォニー・ホールでのリサイタルの時、私は、自分の楽器ケースを持っていって終演後楽屋出口で、チェロ・ケースにサインしてもらいました。

 

 

ヨーヨー・マの名前を漢字で書くと、馬友友です。(マが苗字ですから。)

 

丁度、ヨーヨー・マに憧れていた時に、私の第一子が誕生しました。

 

初めは、男の子だと信じて、「友馬」と書いて「ユウマ」という名前にしようと決めていました。

 

マンガ「巨人の星」の星飛雄馬みたいでカッコイイかなとも考えて。。。

 

しかし、生まれたのは、女の子。

 

どうしようか悩んで、ユウマから文字ってユウナ(=裕菜)にしたというわけでした。

 

その長女、裕菜も、この4月から大学生。 私も年をとるもんですねぇ。。。

 

下の写真は、タングルウッド音楽祭での小学生時代の娘と、ヨーヨー・マのツー・ショットです。

 


バッハ無伴奏チェロ組曲

以前、J.S.バッハのゴルトベルグ変奏曲についてご紹介しましたね。

 

やはり、チェロ弾きとしては、チェリストのバイブルとも言われる「無伴奏チェロ組曲全6曲」について、書かないわけにはいきませんね。

 

今まで、書こうと思っていたのですが、曲に対する思いが強すぎて、何をどこから書いたらいいか悩んで、文章にできなかったんです。。。

 

 

先日、最近気に入って通い始めた銀座のJazz Live Barのオーナーさんから教えていただいたのですが、ニューポート・ジャズ・フェスティバルを題材にしたドキュメンタリー映画、「真夏の夜のジャズ」は、有名なベーシスト(名前知らないのですが。。。)が、暗い楽屋みたいなところで、この無伴奏チェロ組曲を弾いている、とても地味な場面から始まるんだそうです。

 

ジャズとバッハ、そしてチェロが、何の違和感もなく融和している場面だそうで、レンタル・ビデオ屋さんで借りてみたいと思っています。

 

 

そもそも、バッハの無伴奏チェロ組曲は、バッハの自筆譜はなく、写譜によって後世に伝えられていますが、年代表記もなく、全く謎めいた楽曲です。バッハは、ヴァイオリンに対して、「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」(これも6曲から成り立っています。)を残していますが、何故、チェロには、ソナタがないのでしょうか。

 

この曲を、チェロのバイブルと言われるまでに、世に有名にしたのは、チェリストの巨匠、パブロ・カザルスでした。カザルスが、まだ13歳の頃、マドリッドの楽譜屋で偶然、古ぼけた譜面を見つけたのです。   

 

それまではつまらない練習曲と思われていたこの作品を、音楽史上希有の名作であることを知らしめたたカザルスの功績です。

 

ヴァイオリンの場合と同様に、ダブル・ストッピングや、擬似ポリフォニーの効果を駆使しており、単純な旋律に聴こえていても、フレーズやメロディが複雑に絡み合っていることがわかります。

 

また、第6番は、「ヴィオラ・ポンポーザ」という楽器のための曲で、通常の4弦のモダン・チェロで演奏するのは、その音域から至難の業です。オリジナル楽器奏者は、この曲のみチェロ・ピッコロを使用することがあるくらいです。

 

 

さて、演奏ですが、これを選ぶのは至難の技です。何故なら、著名なチェリストが自分の軌跡として必ず録音しているし、いろいろな違ったアプローチを見せているからです。

 

ここでは、そのなかから、独断と偏見で、私のディスコグラフィーの一部をご紹介します。私の思いが深すぎて、長い文章になることお許し下さい。

 

まず、はずせないのは、パブロ・カザルス。(東芝EMI) 1936-1938年の古い録音ですが、人間バッハを、カザルスが、チェロという楽器を使って語りかけてくる名演です。全ての原点がここにあるといった感じでしょうか。

 

続いて、有名なチェロ奏者として、ロストロポーヴィチや、シュタルケル、トルトゥリエ、ジャンドロンなどの往年の演奏もありますが、はっきり言って、私の好みではありません。

 

それなら、フランスのチェロの貴公子、ピエール・フルニエの演奏がオススメです。フルニエは、1960年のARCHIV盤も丁寧でいい演奏ですが、1972年3月来日時のライヴ録音(TDK Classic)が、スゴイ演奏です。年齢からくるテクニックの衰えから、音程をはずしまくっていますが、そんなことが気にならないくらいのバッハの深い音楽が、フルニエ独特の甘い音色で広がっています。私は、1983年来日時に、福岡で二夜にわたって、フルニエの無伴奏全曲を聴く機会がありましたが、涙が止まりませんでした。カザルスを「剛のバッハ」とするならば、フルニエは、「柔のバッハ」です。

 

さて、今や誰もが世界一のチェリストと認めるヨーヨー・マもご紹介しないわけにはいきませんね。ヨーヨー・マは、1982年の録音(ソニーミュージックエンターテイメント)より、1996-1997年の二度目の録音(ソニークラシカル)の方が伸び伸びしていていいです。ヨーヨー・マは、幼い頃、父親からチェロの手ほどきを受けていた時、毎日、このバッハの無伴奏チェロ組曲を2小節ずつ練習させられたのだそうです。二度目の演奏は、鮮やかで、しなやかで、つややかで。。。とにかく、上手すぎる!!!

 

ヨーヨー・マのしなやかさと、フルニエの気品の中間に位置するのが、ミーシャ・マイスキーの演奏。(ドイツ・グラモフォン) バッハ没後250年を記念して1999年に再録音した演奏は、吟遊詩人ごとく自由な発想で、マイスキーの全ての感性と情熱を注ぎ込んだ演奏になっています。昨年、11月の来日時、ロイヤル・チェンバー・オーケストラに客演した時のアンコールで弾いた第5番のSarabandeのデフォルメされた演奏は、きっと神からのメッセージを届けようとしていたのかもしれません。

 

ヨーヨー・マみたいな上手すぎる演奏より、人間味溢れる血の通った演奏がお好きな方にオススメは、我が師匠、林峰男です。(Art Union)  斉藤秀雄門下で、ベオグラード国際チェロ・コンクール第1位にも輝いた経歴を持ち、長く、ジュネーブのローザンヌ音楽院の教授も勤めていたチェリスト。楽器は、イタリアの名器ゴフリラー。1985年にはバッハ生誕300年を記念して「無伴奏チェロ組曲全6曲」を一夜で演奏するという画期的な演奏会企画もありました。

 

今回のCD録音のために、半年間、全ての仕事をキャンセルし、ボーイングのついていない、まっさらの楽譜で、初心に戻り、一から創りこんでいったバッハは、その息遣いと、弓の松脂が飛ぶ音が聴こえるほどの迫力です。今時、こんなにバッハと真正面から対峙して演奏した無伴奏ってめずらしいです。

 

同じ、邦人演奏家では、藤原真理(Denon Crest 1000)の若き日の記念碑的名作も、包容力があり、美しいバッハを聴かせてくれます。あんな小さな手で、これだけ深い音の出せる彼女は、やはり天才ですね。全曲で、2,000円以下というお値段もお手ごろです。

 

また、鈴木秀美のバロック・チェロ演奏(BMGジャパン)も一聴の価値ありです。名器アマティーを使った演奏は、キレがいい演奏で、特に第3番のプレリュードのテンポ解釈(ブレスト)は、他に例を見ないユニークなものです。また、第6番は、ピッコロ・チェロで演奏されており、その音色の違いを楽しめます。

 

もちろん、バロック・チェロ演奏では、アンナー・ビルスマの1979年の演奏(SEONレーベル)も忘れてはなりません。新録音の、ストラディバリウスのモダン・チェロを駆使しての演奏(SONY BEST CLASSICS)は、どっちつかずで、私には、ちょっと食傷ぎみでした。

 

ちょっと変わって、ビオラ・ダ・ガンバの演奏はいかがでしょう。パオロ・パンドルフォの2000年に録音された演奏(東京エムプラス GLOSSA )は、伸びやかで、バロック音楽風に響いています。バンドルフォ自身によって、移調を中心とした編曲がなされています。第4番のSarabandeでは、部分的にピツィカートで演奏されている箇所もあり、まるで、ギターのような響きを聴かせます。

 

ギターそのものの演奏もあります。ドイツノ若手実力派ギタリストのアンドレアス・フォン・ヴァンゲンハイムによる演奏(BMGジャパン)です。チェロのような深い響きはありませんが、流暢なバッハの音楽が丁寧に表現されています。

 

この無伴奏チェロ組曲は、この他にも、ヴィオラ、フルート、サキソフォーン、ホルンなどで演奏されています。

 

最近、気にいっているというか、ブッタマげたのは、2003年からベルリン・フィルの主席ホルン奏者を務めているラデク・バボラークの演奏(EXTON)。単音しか演奏できないホルンで、しかも息継ぎを必要とするのに、この演奏は神業としかいいようがありません。

 

一風変わったところで、「Sketches from Bach Cello Suites」というタイトルのピアノのKalman OlahとベースのMini Schulzのデュオ。無伴奏チェロ組曲から10曲を選んで、ジャズにアレンジしています。ピアノとベースというシンプルな構成だけあって、原曲の持味を生かして、イイ感じに、仕上がっています。

 

 

さて、一番最近買ったのは、1968年台湾生まれのチェリスト、ジァン・ワン(Jian Wang)の演奏(ドイツ・グラモフォン)。日本国内発売は、4月ですが、いち早く、輸入盤を手に入れました。1622年の名器Amatiでの演奏は、上手いことは上手いですが、倍音の響きも少なく、私には、それ以上語りかけてくるものがありませんでした。

 

今、一番聴いてみたいのは、、、大ファンの長谷川陽子の演奏(ビクターエンターテイメント)。CDは発売されているのですが、なかなか買うチャンスがなくて。。。何故か、彼女のファンなんですよね。。。

 


指揮者ダニエル・バレンボイム

日曜日の夜の、NHK総合テレビの芸術劇場で、ピアニストであり、指揮者のダニエル・バレンボイムの特集をやっていました。

 

バレンボイムといえば、シカゴ交響楽団と、ベルリン国立歌劇場の音楽監督を務める、世界的名指揮者であり、かつ、ソロ・ピアニストとしても、有名な音楽家です。1942年、ブエノスアイレス生まれですから、もう60歳を超えたんですね。。。

 

そのバレンボイムが、シカゴ交響楽団を退き、ピアノとの関わりを増やすとのこと。最近の来日でも、J.S.バッハの平均律クラヴィーア集全2巻のコンサートを開催していましたね。

 

私は、2003年の10月、ベルリンに出張した時、ミヒャエル・ギーレン指揮ベルリン国立歌劇場管弦楽団のコンサートで、バレンボイムのピアノ独奏による、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番<皇帝>を聴く機会がありました。この<皇帝>が、コンサートのメイン・プログラムだったんです。

 

本当は、バレンボイムの弾き振りを見たかったのですが。。。演奏は、いきなりミスタッチがあり、あれっという感があり、ピアニスト・バレンボイムもここまでかと思ったものでした。しかし、全体を通して、大変風格のある<皇帝>でした。

 

ちなみに、終演後、同行した当社のお客様と一緒に、楽屋に押しかけ、サインと写真をバッチリいただきましたし。

 

 

私は、指揮者としてのバレンボイムは、大好きです。どちらかというと、ぶきっちょな指揮ですが、ひとつひとつのフレーズを大切にし、特にドイツ・ロマン派は、重厚なサウンドで、構築力がある素晴しい出来のCDが多いと思います。

 

あまり知られていないかもしれませんが、多発性硬化症のために42歳の若さで生涯を閉じた女流チェリスト、ジャクリーヌ・デュプレの旦那さんだったんですよね。二人の競演では、ブラームスのチェロ・ソナタ集(バレンボイムがピアノ伴奏)や、エルガーのチェロ協奏曲(バレンボイム指揮フィラデルフィア管弦楽団)などがあります。

 

 

指揮者バレンボイムのCDで、最初に感動したのは、ベルリン国立歌劇場管弦楽団とのシューマン交響曲全集(Warner Classics)でした。ドイツ・オケ独特の低音の土台のしっかりした重厚なサウンドで、かつフルトヴェングラーを思わせる劇的で、シリアスな解釈は、何度聴いても飽きません。

 

そうしているうちに、最近、バレンボイムのシカゴ交響楽団とのブラームス交響曲全集(Warner Classics)と、ベルリン・フィルとのブルックナー交響曲全集(Waner Classics)が、廉価盤で再発売となり、購入しました。タワーレコードでも、HMVレコードでも、輸入盤で、それぞれ4,990円と2,990円という安さです。

 

ブラームスは、シカゴ交響楽団の音楽監督に就任して3年目の1993年の録音。丁度脂の乗り切っている時です。演奏も、明快で、とにかくシカゴ響がウマイ!!!

 

このCDの封を切るまで、最近は、ロリン・マゼール指揮クリーヴランド管弦楽団のブラームス交響曲全集にはまっていたのですが、今は鞍替えです。

 

また、ブルックナーは、カラヤンの振ったベルリン・フィルと全く音色が違います。調べたところ、カラヤンが亡くなってから、バレンボイムのブルックナー交響曲チクルスの録音が始まったようです。全てベルリン・フィルハーモニー・ザールでのライブ録音というので、またビックリです。

 

バレンボイムのブルックナー演奏は、好き嫌いがはっきりするでしょうが、第9番は、録音まで含めると全ての演奏の中のベストに挙げていいと思います。(シューリヒトや、マタチッチなど、すばらしい演奏ですが、録音がイマイチですし。) 

 

偶然、バレンボイムつながりで、過ごした日曜日でした。。。

 


アメリカのコミュニティー・オーケストラ

前回に引き続き、NYのお話です。

 

1995年から1996年の2年間、NYに赴任していた時は、家族で、コネチカット州のグリニッジという町に住んでいました。グリニッジと言えば、マンハッタンのグリニッジ・ビレッジと勘違いされるのですが、全く関係ない場所です。

 

グリニッジは、とても素敵な田舎町(Cityではなく、Townでした)で、緑がとても豊かで、住民だけが入れるビーチや、ゴルフ場などもあり、図書館も大変充実していました。

 

 

アメリカには、ニューヨーク・フィルやシカゴ交響楽団、ボストン交響楽団、フィラデルフィア管弦楽団のような所謂メジャーなオーケストラとは別に、各町に、コミュニティー・オーケストラというものが存在しています。

 

一応、ミュージシャンのユニオンに所属し、プロの演奏家としてギャラをもらう職業オーケストラです。大きな違いと言えば、技術が超一流でないことと、それぞれのコミュニティー・オケだけでは生活できないので、普段は、音楽の先生をしたり、ブロードウェイ・ミュージカルで毎晩伴奏していたりと兼業なのです。

 

私の住んでいたグリニッジにも、グリニッジ交響楽団(http://www.greenwichsym.org/)というのがあって、グリニッジ・ハイスクールの講堂で定期演奏会を開催していました。

 

ところで、日本には、たくさんのアマチュア・オーケストラがありますよね。日本のアマ・オケのレベルはビックリするほど高いんです。私が所属していた俊友会管弦楽団は、ウィーンに演奏旅行に行きましたし、東芝のオーケストラもカーネギー・ホールで演奏会をやった実績があります。また、CDを発売しているアマ・オケも、たくさんあります。

 

 

しかし、アメリカで、アマチュア・オケと言うと、本当に初心者の集まりで、定年退職してから、楽器を始めた方々が、集まって、お茶を愉しみながら、音楽をするような感じです。

 

 

私も、赴任当初、いろんなアマチュア・オケを探し回ったのですが、日本のアマ・オケのレベルには及びもつかず、どうしようか悩んでいました。

 

そんな時、近くの楽器屋さんの張り紙で見つけたのが、Norwalk Symphony Orchastra (http://www.norwalksymphony.org/)でした。丁度、チェロ奏者(Cello Tutti)を募集しているということを知り、早速申し込んでみました。

 

Norwalkという市は、コネチカット州の北の方にあり、大きなアウトレット・センターがある静かな田舎町です。

 

数日して、電話があり、オーディションをするので、いついつどこに来いといのと。

 

オーディションなんて今まで受けたことないし、と思いましたが、そこは「旅の恥はかき捨て」。オーディションは、きちんとしたNorwalk City Hallのコンサート・ホール(800名くらい収容)で、指揮者や事務局の審査員を前に、演奏させられました。

 

ホルンで受けに来ていた人は、伴奏者まで連れてきていましたが、私はそんな伝手もないし、ひとりで、エルガーのチェロ協奏曲の第一楽章を演奏しました。ホールで、ひとりで弾くって気持ちいいものですよね。ラッキーって感じでした。そしたら、審査員から、「第一楽章はいいから、第二楽章を弾け。」と言われ、困惑。英語が分からないフリして、ごまかしました。

 

その後、何かオーケストラ・ピースを弾けと言われ、べートーヴェンの<第九>の第四楽章のレチタティーボを最後まで、暗譜で弾きました。前にも、書きましたが、日本人にとって<第九>は、毎年のように演奏しているために、暗譜でも弾けますが、アメリカ人はそんなことを知らないので、ビックリしたようでした。

 

こんな出来ですから、落ちただろうと思いきや、合格の電話を2-3日後にもらい、本当に嬉しかったです。早速、そのシーズンから出演することになりましたが、会社の仕事との関係で、ギャラや交通費を受け取らないボランティア団員として参加させていただきました。

 

 

年間定期演奏会を4回、ポップス・コンサートが2回、そして子供のための音楽教室が2回と、凄い数の演奏会をこなすのは至難の業でした。

 

特に、日本では、半年かけて、同じ曲を練習し、1回の本番を迎えるわけですが、こちらは、プロと同様で、本番前に、夕方から4時間合計4回のリハーサルをやるだけ。初見が効かないとついていけません。

 

その上、一番困惑したのが、音楽用語。

 

日本のクラシックの音楽教育は、ドイツ語読みです。したがって、ド・レ・ミは、C(ツェー)、D(デー)、E(エー)です。ラの音は、A(アー)なんです。

 

これらを英語読みすると、、、ご想像のとおり、ドイツ語読みの「ミ」の音は、「エー(E)」と発音しますが、英語では、A(エー)となり、「ラ」の音になるんです。

 

演奏中、隣に座っているスティーブという普段は、ブロードウェイ・ミュージカルで弾いているオジサンから注意を受けたのは、楽譜に、「シ・フラット」のつもりで、「B」と鉛筆書きすると、Confusingだと怒られました。

 

と言うのは、ドイツ語表記では、シのナチュラルが、「H」で、シのフラットが「B」なのです。でも、英語表記では、ご存知のとおり、「B」か「Bb」ですよね。「嬰ロ」なんて、ドイツ語表記は、「His」で、英語は、「B#」ですかぁ。。。

 

暫く、この読み替えに惑いましたね。

 

 

でも、1シーズン半、団員の皆さんからよくしていただき、仕事だけでは味わえないアメリカ人との深い交流が出来たことは、今でも私の財産です。

 

プログラムは、ドイツ物が少なく、印象に残った曲として、プロコフィエフの「アレキサンダー・ニブスキー」、エルガーの「エニグマ変奏曲」、コープランドの「アパラチアの春」などなど。。。どれも、初めてでしたが、思い出に残る演奏でした。

 

また、ポップス・コンサートには、「Sing Along with Mitch」で日本でもご年配の方ならご存知のMitch Millerが指揮者として毎回、客演しました。前半は、チャイコフスキーの交響曲第4番を演奏して、休憩を挟んで、さあ、いよいよMitchと一緒に会場の皆さんが歌うんです。中には、舞台の上で、演奏しながら歌っている団員もいました。私は、歌詞も知らないし、「あっ、これ聴いたことはあるぞ。」くらいで、みんなと一緒にノレず、寂しい思いをしました。

 

でも、今でも、Mitchってスゴイ有名人なんですってね。

 

 

日本のクラシック・コンサートって少し敷居が高いですよね。

 

でも、少なくとも、アメリカの田舎町、例えば、このNorwalk Symphony Orchastraは、地元の方々に支えられているんです。クラシックが好きな人もそうでない人も、このコンサート会場がひとつの市民の社交場になっているのです。

 

ある演奏会で、ラフマニノフの「バガニーニの主題による変奏曲」を若い中国系の新進ピアニストと競演したことがありました。私も、とても気分良く、演奏の掛け合いを楽しみ、音楽そのものが、ホール一杯に広がっていくことを舞台の上で、愉しみました。

 

終演後、楽屋に引き上げていこうとした時でした。杖をついた80歳くらいのおばあちゃんが、いきなり私の手を握り、「30年以上、毎回この演奏会に来ているけど、今日のピアノの入った曲は、今までで最高に感動したよ。」としゃがれた声で語りかけてくるのです。

 

このおばあちゃんは、ラフマニノフも、モーツァルトも作曲家が誰であるかなんて関係ないのです。つまり、毎回、生のオーケストラを、ゆったりとした気持ちで愉しむためにお越しになっていたのです。

 

本当の音楽ってこういうものなんだなあと、その感動を舞台の上で共有できたことに感謝した次第です。。。

 

音楽バンザイ !!!

 

 


「北の国から」

日曜日になりました。昨晩も、しっかりと睡眠をとったおかげで、ようやく風邪から体調も回復してきました。

 

 

今朝、テレビをつけたら、脚本家の倉本聰さんが「波瀾万丈」に出演されていました。

 

倉本聰さんって、男の私から見ても、カッコイイ存在です。北海道・富良野に移り住んで、二十数年。北の大地の豊かな自然と、厳しい冬を経験され、中央でも脚本家としてご活躍されている存在。

 

倉本さんの顔には、男の人生がにじみ出ているように思えます。自分の人生観をしっかり持ち、ご自身の生き様そのものが、ご自分の書いた脚本そのものみたいな同一性を感じます。

 

その倉本さんの代表作とえば、同じ富良野を題材としたドラマ「北の国から」です。シリーズで何度も放映されているので、ご存知の方も多いことでしょう。

 

私が、このドラマを見たのは、2002年にニューヨークに単身赴任していた時でした。毎晩、夜10時から地元のTVチャンネルで、1時間だけ、日本人向けの番組が放映されて、それが、ずっと「北の国から」だったんです。

 

ニューヨークも、よく雪が降ります。特に、私が住んていたのは、マンハッタンから北に車で1時間くらいのところのウエストチェスター・カウンティーという田舎町で、2002年の冬は、大雪で、40センチ以上も降り積もり、会社もクローズとなり、自宅待機で、外出禁止。ひどい時は、4-5日、アパートから一歩も出られない状態が続いたこともありました。

 

夜、しんしんと降り続く雪を見ながら、自宅で食事の後、何もすることがないので、「北の国から」をテレビで見るんですが、重たい筋書きに、かえって暗くなるんですよね。。。

 

特に、さだまさしさんの主題歌が、心にしみるんです。

(偶然ですが、さださんは、私の叔父の大親友で、従姉妹の結婚式でご一緒させていだいたり、何度かお目にかかったことがありますが、音楽家としても、すばらしい方でした。)

 

 

その寂しさを紛らすために、よく聴いたのが、Jazz。。。NYのレコード屋さんで、何気なく購入した3枚がお気に入りとなりました。

(私が持っているのは、全てUS盤ですが、ここでは、日本国内盤のレーベルを記載しておきます。)

 

1. Bill Evans Trioの「Waltz for Debby」 (ビクターエンターテイメント)

1曲目の「マイ・フーリッシュ・ハート」から、静かな大人のジャズの世界が広がります。

1961年6月の日曜日、ニューヨークのクラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードでの実況録音。かろやかに爪弾くエヴァンスのピアノのバックから聞えて来る聴衆の息遣いとざわめき。曲間に、お皿を片付ける音など、その場の空気全てがこのCDに詰まっています。本当に美しい1枚です。

 

2. Herbie Hancockの「Gershwin’s World」 (ユニバーサル・ミュージック)

ガーシュイン生誕100年を記念したアルバム。多彩な編曲がてんこ盛りです。お馴染みのサマータイムも、しっとりしていて素敵ですし、モーリス・ラベルのピアノ協奏曲の第二楽章は、心が本当にピュアになります。

 

3. Daniel Barenboim他の「TRIBUTE TO ELLINGTON」 (テルデック)

同種のタイトルのアルバムはいろいろありますが、これは、世界的ピアニストであり、指揮者であるダイエル・バレンボイムの演奏。15曲たっぷり味わえます。スタンダード「サテン・ドール」も、クラシック・ファンの私には、きちんとした構成力から聴き応えありますが、ジャズ・ファンの方には、もっと遊び心が欲しいと言われるかもしれませんね。

 

 

しんしんと雪が降り積もる夜、部屋を間接照明だけにして、暖炉の前で、リクライニング・チェアーに深く身体を包み込ませ、お気に入りのバーボンか、タンカレー・ジン「Ten」をゆっくり飲みながら。

 

ゆったりと流れる時間に、身を任せることは、何物にも変え難いひと時でした。。。

 

 


風邪ひきゴーシュ

シンガポール在住のBさんから、私のブログにコメントいだきました。有難うございます。素敵な音楽活動されていて、羨ましい限りです。これからも、ご活躍をお祈りいたします。

 

またいつでも、コメントくださいね。。。楽しみにしています。

 

 

さて、今週の木曜日から、風邪を引いてしまい、どうしようもありません。

 

喉が痛く、鼻水が止まらず、フラフラして、思考回路が壊れた感じ。(ただし、私の場合は、電子回路ではなく、アナログの機械で、ねじが一本飛んだって感じでしょうか。。。)

 

木曜日、会社の向いにあるJR東京総合病院に行って来ました。やはり総合病院は、診察に時間がかかりますね。初診の受付を終えて、受付で確認したら、診察まで、1時間半かかると言われたので、一旦オフィスに戻り、社内会議を済ませ、再度、病院へ。それでも、更に30分診察室の前で待たされて。

 

診察終えたら、再度オフィスに戻って、お客様来社のミーティングを済ませて。ようやく処方してもらった薬をてに入れたのは、夕方になってしまいました。

 

折りしも、金曜日は、東京地区は雪。。。余計に体調が気になります。

 

本当は、今日、土曜日は、お客様からお誘いいただいたゴルフだったのですが、体調と天候の両方を考慮して、急遽ご辞退させていただきました。(N社のK専務、申し訳ありません。。。) 

 

やはり、身体が資本ですね。。。

 

 

少し気分が晴れたので、何か音楽を聴こうと、CDプレーヤーに載せたのは、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のモーツァルト交響曲第40番と第41番(ドイツ・グラモフォン:1,200円)でした。

 

実は、普段あまりモーツァルトのシンフォニーって聴かないんです。

 

持っているCDも、トスカニーニ&NBC交響楽団のモノラル録音と、カラヤンが1942年に録音した超レア盤(記録として持っていることに意義あり。)くらいでした。(すごく、偏っていますよね。。。)

 

以前、LPレコードでは、ブルノ・ワルター指揮コロンビア交響楽団の暖かい語りかけてくるような演奏と、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルの来日記念盤を持っていましたが。

 

今日みたいに、風邪引いていて頭がもうろうとしている時は、モノラル録音のCDは、気がめいるし、それでい重ったるい思わせぶりな演奏もダメ。

 

丁度、数週間前に、廉価盤で発売していたカラヤン&ベルリン・フィルの1970年代後半のカラヤンの脂の乗り切っている時の快演のCDを買いだめしていたので、聴いてみた訳です。

 

これで、少しは、爽快な気分になって。さあ、もう一眠りして、全快まで持って行くぞ!!!