人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

6月, 2006 のアーカイブ

束の間の安息

 
 
昨日から音楽との親密度も復活。そんな中、キース・ジャレットのスタジオ・ピアノ・ソロによる「Melody At Night Wiith you」の心震わせるピアノ・タッチに触れる。1曲目のガーシュインの「I Love You, Porgy」からリラックスした暖かいキースのピアノが大人の夜を演出してくれる。
 
ささくれだった気持ちが、軟膏薬を塗ったようにしっとり落ち着いてくる。ピアノ・タッチひとつひとつが、雄弁に、私の心の隙間を埋めていってくれる。
 
今日で6月も終わり。。。明日から自然と気持ちを切り替えさせてくれる素敵なアルバムです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 


カラヤン最後の来日公演

 
 
暫く仕事が忙しくて、音楽とも少し距離を置いていましたが、久し振りに時間を見つけ私のコレクションからCDを取り出しました。今日は、ヘルベルト・フォン・カラヤンの最後のベルリン・フィルとの来日公演ライブです。1988年5月のサントリー・ホールと東京文化会館での演奏ですから、亡くなる1年前ということになります。
 
私の人生最大の後悔、実はベルリン・フィルを生で聴いたことがないのです・・・(昨年のラトルとの来日も。) ましてカラヤンのコンサートには行けず仕舞い。しかし、この来日ライブは、ドイツ・グラモフォンやEMIレーベルの録音のような孤高の美学とは違う、生きた鼓動が感じられます。
 
音楽は生き物であり、人生の歩みを表現する芸術だとすると、このカラヤンの演奏に接したサントリーホールの聴衆は、客席で身動きできなかったはず。チャイコフスキーの《悲愴》の激しいダイナミズム、ブラ1(ブラームス交響曲第1番)の大河のうねり。
 
一方、5月4日の東京文化会館でのベートーヴェン交響曲第4番は重たすぎる程の足取り、ムソルグスキーの《展覧会の絵》の冒頭ではいきなりトランペットがアマチュアのように音を外すというハプニングもありますが、これもライブの証し。でも、人間カラヤンを知るチャンスです。
 
もう帝王カラヤンのような指揮者は、21世紀には登場しないんでしょうね・・・
 
 
 
 
 

麻布十番ベルニーニ

 
 
昨日は、会社の私の部門の秘書さんやスタッフの皆さんとの親睦会。行ったのは、麻布十番のイタリア料理ベルニーニ。以前お客様に連れて行っていただいて、素晴しいお料理とワインと、気さくなスタッフのホスピタリティーを知りました。
 
この日も、とろける様なイベリコハムをつまみにワインも進み、日頃のみんなの献身的な仕事に感謝です。コース料理ももちろん満足感いっぱいですが、アラカルトでお好みのワインに合わせてお料理を楽しむのもいいと思います。あまりかしこまった感じではなく、気さくなイタリアンをお楽しみ下さい。(オープン10周年にちなんで1996年のワイン飲み放題ってのをやってます・・・)
 
 
 
 

横濱霧笛楼と新ウィーン楽派室内楽

 
 
何かと忙しい上に、サッカーワールドカップの影響ではないんだけれど寝不足がたたり、ヘトヘトです。こんな時は、おいしいもの食べて、素敵な音楽を聴いてリフレッシュが必要。
 
まず、横浜元町にある仏蘭西料亭霧笛楼をご紹介。港町横濱にピッタリのエキゾチックでエレガントなお店。フランス料理なんだけど、バターや生クリームを使わず、日本の旬の素材を生かした横濱フレンチとでもいいましょうか。今日はたまたまスーツの姿の男4人で行ったのですが、ちょっと場違いだったかも・・・でも、おいしいお料理につられ仕事の話も弾み有意義なひと時でした。
 
帰宅して、明朝の日本vs.ブラジル戦に備え、早寝する前にリフレッシュで聴いたのが、ギドン・クレーメルを中心としたアンサンブル、クレメータ・ムジカによる新ウイーン楽派の室内楽作品集。マーラーのピアノ四重奏曲を始めとして、シェーンベルグ、アルバン・ベルグ、ウェーベルンの室内楽作品が収められているタワーレコード・オリジナル・ヴィンテージCD。透明感の中に20世紀初頭のカオスがにじみ出て、霧笛楼のお料理と同様、冷静で個性的な変化に富んだ名作です。
 
さぁて、ひと風呂浴びて、寝ましょうか。明日は皆さん、4時に目覚ましセットですよね。
 
 
 
 
 
 
 

遠藤実の私の履歴書

 
 
日経新聞朝刊の最終ページに「私の履歴書」とう読み物があり、今ちょうど作曲家の遠藤実さんが連載しています。先日お亡くなりになった指揮者の岩城宏之さんも2003年に連載されていました。
 
「くちなしの花」や「北国の春」なんかは遠藤実先生の作品ですね。あまり歌謡曲の世界は知らないのだけれど、遠藤実さんの波乱万丈の音楽人生は読んでいて面白い。毎朝、日経を手にするのが楽しみになります。貧乏をされてそこから這い上がる力、夢を捨てない力・・・人生って尊いものだなあと実感します。
 
 

美人女流アーティストの2枚

 
 
タワーレコード横浜モアーズ店で見つけた美人女流アーティストによる2枚のCDをご紹介します。
 
まずは、ヴァイオリニスト鈴木理恵子さんの「ウィンター・ガーデン」。久石譲さんのプロデュースによるソロ・アルバム。タイトル曲は、久石譲がこのアルバムのために書き下ろした楽曲で、8分の15拍子の不思議なフレーズが魅力です。技巧的にも満足度の高い演奏で、日本人らしい清楚な音色が嫌味にならず、どの曲も心に残る演奏だと思います。
 
もう一枚は、チェンバロの曽根麻矢子さんのJ.S.バッハ「イタリア協奏曲とフランス風序曲」です。ゴルトベルグ変奏曲やフランス組曲、イタリア組曲に続く、曽根さんの浜離宮朝日ホールでのバッハ連続演奏会と併行して収録されたアルバム。相変らずその美しい音色はさすが。特に今回のアルバムでは、華麗さと優雅さが同居した選曲で、多彩なバッハが楽しめます。
 
あまり深く考えないで、J-クラシックの人気CDを楽しむのもいいもんです。
 
 
 
 

DVD「ALWAYS三丁目の夕日」

 
 
今月発売になった映画「ALWAYS三丁目の夕日」のDVDを買って早速見ました。携帯もインターネットも、テレビもなかったあの時代。。。私の生まれる数年前が舞台ですが、甘ずっぱいイメージで、その人情に涙が出てしまいました。
 
 
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版
ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 吉岡秀隆 西岸良平 山崎貴

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

新横浜ラーメン博物館にもよく似たセットがあって昭和30年代を体感できますよね。懐かしいなあ・・・

 

 


残念だったクロアチア戦

 
 
サッカー・ワールドカップの日本第2戦、クロアチアとの試合は勝てていたのに痛い引き分け。私もテレビの前で応援していました。このワールドカップ所縁のクラシック音楽をご紹介すると・・・
 
まず、試合のあったドイツのニュルンベルグ市は、何と言っても、ワーグナーの楽劇「ニュルンベルグの名歌手」でしょう。第一幕への前奏曲は、カラヤン&ベルリン・フィルのゴージャスな演奏でどうぞ。
 
日本チームの応援歌、ヴェルディの歌劇「アイーダ」の凱旋行進曲は、第二幕・第二場で華麗なアイーダ・トランペットが聞き物です。こちらは、DVDで見るなら、ジェームズ・レヴァイン&メトロポリタン・オペラハウスが歌手も演出も素晴しいです。
 
クロアチアの首都はザグレブ。ザグレブ・フィルは、巨匠ロヴロ・フォン・マタチッチが育てたオケ。以前、大野和士が音楽監督を勤めていました。1975年のマタチッチとのチャイコフスキー交響曲第5番の録音は歴史的名演です。
 
日本選手みんな暑さの中、一所懸命ガンバってくれました。次のブラジル戦こそ奇跡を起こしてほしいです。
 
 

Microsoft管弦楽団第2回ファミリーコンサート

 
 
最近、毎日の日課であったブログ更新が少し滞っています。ちょっと忙しくて。まあ自分のペースで気長に更新していこうと思っています。
 
土曜日の昼間、私が代表を勤めるMicrosoft管弦楽団の第2回ファミリーコンサートが、調布グリーンホールで開催されました。調布には当社の研究開発拠点があり、日頃お世話になっている調布市の地域の方々との交流を深めることを目的に、電気通信大学管弦楽団の有志の皆さんにも賛助出演していただいての開催でした。
 
昨年4月の第1回同様、社員会ボランティアによる手作り運営で、入場無料・年齢制限なしです。会場では家族連れも多く、客席を走り回る子供や赤ちゃんの泣き声もありのアットホームなコンサート。私は当初海外出張が予定されていたので舞台には乗らず、今回は客席からの応援でした。
 
モーツァルト・イヤーにふさわしく「魔笛」序曲、おとぎの国を模してグリーグの「ペールギュント」第1組曲、サッカー・ワールドカップの日本vs.クロアチア戦が開催される都市でもあるニュルンベルグにちなんで、ワーグナーの「ニュルンベルグのマイスタージンガー」第一幕への前奏曲で第一部を構成。
 
第二部は、「ドレミの歌」や「エーデルワイス」のみんなで歌おうコーナーも。もちろん、歌のおねえさん役も社員です。最後は、バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」から。金管の迫力あるサウンドは、なかなかのもんでした。
 
音楽好きの仲間が集まって、会場とも一体となった音楽会。。。楽しいひと時でした。
 
 
 
 
 

追悼 岩城宏之氏

 
 
指揮者の岩城宏之さんが心不全のため13日に73歳で生涯を閉じられました。心からご冥福をお祈りいたします。
 
最近は、オーケストラアンサンブル金沢(OEK)の音楽監督として現役で活躍されていました。過去2年の大晦日は、一晩でベートーヴェンの交響曲9曲全曲演奏を行ったり(このCDについての記事はここを参照)。
 
私の書斎には、岩城宏之氏のエッセイが何冊かあります。「フィルハーモニーの風景」(岩波新書)、「棒ふりの休日」(文春文庫)や「棒ふりプレイバック’84」(朝日文庫)などなど。時々読み返しますが、音楽を題材に、まさに現代のブログの原典みたいな素晴しい文章です。
 
ネスカフェ・ゴールドブレンドのCMで、チャイコの<悲愴>を指揮しながら「違いの分かる男」を演じた若い頃の岩城氏も懐かしいです。。。
 
 
 
 
 

ソウルフードの一竜ラーメン

 
 
福岡出張しています。先程まで中州で呑んで、仕上げは博多ラーメン。今日は名店一竜ラーメンに立ち寄りました。寝る前のラーメンって体にいい訳ないんだけど、まさにソウルフードって感じ。
 
中州の屋台だったはずですが、のれん分けしてちきんとしたお店になってました。もちろん、替玉して。全体的なボリュームはないのが難点ですが、細い麺に説得力があって、和風コショウの大きな黒い粒がスープ一杯にひろがって美味。おなか一杯になったところで、もう寝ます。
 
 
 

悪夢の3失点とベルリンフィル・チェロ軍団

 
 
昨晩は日本全国がサッカー・ワールドカップの日本対オーストラリア戦に注目していましたね。青山から六本木を移動していたところ、試合中は通りにほとんど人がいない。でも、残念な結果でした。まさかのラスト10分での3失点。ディフェンスの足が全く動いてなかったみたいです。
 
サッカーは、フィールドの11人の瞬間の連続によるチームプレイ。頭の後ろにも目がついているかのごとくパスが通るときってカッコイイですよね。
 
チームプレイといえば、こちらはベルリン・フィルの12人のチェリスト達。世界最強のチェロ軍団です。今年7月の来日公演記念で、「ANGEL DANCES」というタイトルの2年ぶりのCDリリースです。ピアソラあり、古典のクラシックありと、その多彩なアンサンブルは、他の誰もまねできない超完璧な世界。こいつら生身の人間かと思いたくなるくらいのテクニックと音楽性です。
 
えぐるようなヴィヴラート、早い弓使いによる疾走感。聴いていて、全く疑問をはさむ余地のない、本当にスカッとするアルバムでした。
 
 
 

 

 


星のや軽井沢と小曽根真

 
 
先週の金曜・土曜と軽井沢で某社のCIOワークショップにお招きいただき参加してきました。宿泊は、星のや軽井沢。谷の集落に点在する静かな離れのふとんで眠る夜。朝は外が見える半露天風呂のような内湯でさっぱりしたあと、テラスで爽やかな空気に触れる。
 
部屋にはテレビはなく、もちろんインターネットもつながりません。あるのはCDプレーヤーだけ。フロントでCDを貸してくれるので、小曽根真さんの「DUET with Satoru Shionoya」をピックアップ。天上の高い薄明かりの部屋で静かに小曽根さんのしっとりとしたピアノに浸りました。2005年2月の大阪Blue Noteでのライブです。ゴキゲンなピアノ・サウンドが滞在をよりリッチなものにしてくれました。
 
お蔭様でたまっていた疲れも癒え、土曜日の親睦ゴルフでは皆さんにご迷惑かけないスコアで無事終了。もちろん帰りにタワーレコード横浜モアーズ店に立寄ってしっかり小曽根さんのCDを購入しました。
 
 
 

健康診断

 
会社の一日人間ドックに行ってきました。バリウムはどうしても苦手なのでパスして、後日胃カメラをやらせていただきます。何故かバリウムのコップを口に当てただけで涙が出てくるのです。
 
いろんな検査をして、最後に問診。結果を聞くのはドキドキでしたが、全く異常なし。中性脂肪も、コレステロールも、肝機能もまあ許容範囲内。毎晩お酒も飲むし、タバコも吸うし、夜更かしするし、辛いものや脂っこいものをたくさん食べるし・・・ 
 
やはり、「規則正しい生活」というのが大切なのかも。私の場合、規則正しく"不健康な生活"をしていることがポイントかも。健康診断の結果を聞くと、なんか元気出てきました。
 
日曜日はこれから、泉岳寺のNHK交響楽団練習場で、夏の軽井沢国際音楽祭のオーケストラコンサートのリハーサルに行ってきます。
 
 
 
 

ボルチモアの思い出

 
 
昨日は指揮者デイビッド・ジンマンの演奏会について書きましたが、書いているうちに思い出したのが、ジンマンが音楽監督をしていたボルチモア交響楽団のこと。
 
今から10年以上前のことです。ニューヨークに住んでいたのですが、研修でバージニア州に行った帰り、ボルチモアに立ち寄ることにしました。大学時代のオーケストラ、九大フィルの大先輩のヴァイオリニストIさんがボルチモア交響楽団に在籍していたからです。丁度その数年前、I先輩は九大OBオーケストラの定期演奏会でバーバーのヴァイオリン協奏曲を弾いてくださいました。
 
当時はまだインターネットは使っていなかった頃ですので、ボルチモア交響楽団の事務所に電話してIさんの大学の後輩なのだが連絡先を教えてくれと頼んだところ、残念ながらもう他のオケに移籍した後だと分かったのでした。しかし、その日はボルチモア交響楽団の定期演奏会の日だったんです。すると、「ミスター・ヒライ、もし時間があるならチケットを用意するから聴きに来ないか」と事務所の方がおっしゃってくれたのです。見も知らぬ日本人、それもただ電話で話しただけの私にこんな親切な言葉をかけてくれたのです。
 
指揮は、もちろんデイビッド・ジンマンだったのですが、当日の曲目はもう覚えていません。ただ、素晴らしい音響のホールは今でも忘れられません。それと、記念に買った楽器の絵柄のネクタイは今でも大切に保管しています。
 
懐かしい思い出です・・・
 
 

デイビッド・ジンマン&チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団来日公演

 
 
楽しみにしていたデイビッド・ジンマン指揮チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団のミューザ川崎での来日公演に行ってきました。私にとっては、掛け値なしで今年No.1のコンサートで大満足。曲目は、ベートーヴェンの交響曲第3番「英雄」と、ヨーヨー・マのチェロ独奏によるR.シュトラウスの交響詩「ドン・キホーテ」。こんな素晴らしいコンサートなのに客席には空席が目立ったのはモッタイナイ。川崎という場所のせいなのか、この後のサントリーホールの公演なら満席になるのでしょうか。
 
ミューザ川崎というホールですが、3月に自分で演奏したときには舞台の上で音が廻り弾きづらいホールだなという印象でしたが、客席では音のバランスと残響も程よく、音の立ち上がりのよさが際立ったホールだということがよくわかりました。
 
まず「英雄」ですが、同コンビのベートーヴェン交響曲全集を持っているので聴き慣れていたはずなのに、それでもとても新鮮で感動しました。チェロが舞台向かって右側になるオーソドックスな配置ながら、ホルンとトランペットはナチュラル楽器を使用しティンパニも皮仕様で、時折弦楽器のヴィブラートを控えたピリオド奏法。ジンマンは、第1楽章をほとんど指揮棒を動かすことなく流れを創り出し、その中でアクセントをくっきり出していました。チューリッヒ・トーンハレ菅は、アンサンブル能力が極めて高く、レスポンスのいいオケだと感じました。普通なら手抜きもあり得る弦セクションの刻みでさえ粒立ちのよく一番後ろのプルトまで熱演です。
 
ジンマンは、新ベーレンライター版による演奏なのだけど、不思議なことに楽員の譜面台にはブライトコップ旧版の楽譜が置いてあるではありませんか。終演後、楽員に質問したら団所有のブライトコップ版の楽譜に全て手書きで修正を入れているのだとか。私でさえ新ベーレンライター版の楽譜を持ってるくらいなのだから、買えばいいのになんて思ってしまいました・・・
 
第3楽章の3本のホルン・ソロは、ナチュラル・ホルンでここまでの見事な演奏は聴いたことがないくらい。終楽章の主題は、CDと同じで弦ユニゾンではなく弦楽四重奏で演奏させるというスペシャル。その後のオーボエのソロもアドリブ入りというユニークなものですが、奇をてらったのではなく自然と聴かせるところがジンマンの腕なのでしょう。
 
休憩をはさんで、いよいよヨーヨー・マとの共演で「ドン・キホーテ」。こちらもジンマンと同オケのコンビのCDを持っていますが、その出来を大きく上回るライブならではの迫力と臨場感に圧倒されました。ヨーヨー・マのチェロは、刹那的で表情が際立っていました。それにしても、あのフォームで音程完璧な演奏って脱帽です。。。ビオラ・ソロを担当した同オケ首席奏者のギラード・カーニも負けていません。まさにブラボーの連続。
 
幸せな気分で川崎を後にして、帰宅前に行きつけの横浜西口の豚足料理のお店、味珍で焼酎片手にひとり感動に浸りました。
 
 
 
 
 

ヤルヴィの刺激的なベートーベン

 
 
昨日ご紹介したミスターSのベートーヴェン。ミスターSは小兵サールブリュッケン放送響と12月に来日しベートーヴェン・チクルスを東京オペラシティーで公演予定なので是非聴きたいところですが、先月もうひとつのベートーヴェン・チクルスが、横浜みなとみらいホールで開催されていました。それは、パーヴォ・ヤルヴィとドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンによるもの。私の頭から完全に抜けていて気がついたら終わってました。
 
次期ベルリン・フィル音楽監督候補としても注目されているヤルヴィ(北欧モノを得意としていたネーメ・ヤルヴィの長男)は、昨年N響に客演した時にショスタコーヴィッチを聴きました。その時は、面白い音作りをするなぁとは思いましたが、それ以上注目をしていませんでした。しかし今回の来日公演に併せて発売されたベートーヴェンの交響曲全集シリーズ第1弾の第3番「英雄」と第8番のCDを聴いて目からウロコ状態になったのです。
 
ヴィブラートを控えた古楽器奏法を取り入れながらも、野暮ったくなく切れ味がいい新ベーレンライター版による演奏です。特に圧巻は「英雄」でしょう。第1楽章から飛ばしまくります。細部のテクスチャまで手に取るように明確で、ダイナミクスも七変化。第4楽章の主題を弦セッションのTuttiではなくカルテットで演奏するなんてニクイ演出。(実は、ジンマン&チューリッヒ・トーンハレもそうでしたね。) これを聴いたら、かのナポレオンも馬から落ちるんじゃないかと思うくらい。これから発売されるであろう第5番「運命」、第6番「田園」、そして第7番あたり期待大ですヨ。
 
追伸) 火曜日はミューザ川崎で、デイヴッド・ジンマン&チューリッヒ・トーンハレの来日公演に行く予定ですが、購入したチケットをどこに置いたか大慌て・・・ようやく見つけました。焦ったぁ。
  

ミスターS健在

 
 
日曜夜のNHK教育TVで放映されているN響アワーを毎回楽しみにしています。今晩は、ミスターSことスタニスラフ・スクロヴァチェフスキーの指揮による5月定期公演からでした。
 
シューベルトの《未完成》は、とても若々しい。こんなに聴きなれた曲なのに大胆なテンポ設定で、すごく新鮮です。とても82歳とは思えない。続いてブルックナー交響曲第8番(第1&4楽章のみ)。この演奏会に私は行っていました。(5月13日のブログ参照) ホルン・ソロのミスさえなければ、ライブCDにしたら売れること間違いなしなのに。(翌日のコンサートも録音していたら差し替えられるはずですが・・・) あらためて聴いても神かがり的な演奏です。マイクロフォンが拾ったミスター Sのうなり声が、余計に演奏に真実味を増してました。
 
ところで、ミスターSのベートーヴェン交響曲全集録音シリーズの第3弾の第1&4番が発売されました。もちろんミスターSのファンの一人として発売日に買いました。"コクがあってキレのいい"ってこういう演奏のことを言うのでしょう。ますますお盛んなミスターSに注目です。
 
 
 

カラヤンのモーツァルト交響曲

 
 
モーツアルトの後期6大交響曲、35番《ハフナー》、36番《リンツ》、38番《プラハ》、39番、40番、そして41番《ジュピター》。これまでは、クーベリック&バイエルン放送響とレヴァイン&ウィーン・フィルの演奏を楽しんでいましたが、タワーレコード横浜モアーズ店で、これって海賊盤かと間違えるほどのCDを発見。
 
カラヤン&ベルリン・フィルの1970年のベルリン、イエス・キリスト教会でのEMIレーベル録音2枚組で、なんと990円。後年のベルリン・フィルハーモニーホールでのドイツ・グラモフォン盤は上手すぎるのだが、人工臭が鼻に付いて好きになれなかった。このEMI盤は、コッホやゴールウェイなどの名人を配しながら、古き良き時代の暖かさも残っています。広がりのある音ですが、決して大味にはなってません。
 
土曜日のゴルフに行く際、車の中でこの2枚組を聴いてハッピーな気分になったのが功を奏したのか、この日はベスト・スコアを更新。もちろんご一緒した仕事でお世話になっているYさん、Nさんのサポートのお陰です・・・さぁて、今日のゴルフもゲンかつぎで、このCD聴きながら行ってきます。
 
 

インドでのビジネス・・・

 
 
先日某大手電機メーカーの本部長さんと会食。これからは、インドのオフショア(海外でのシステム開発のこと)だとか、インド出張時にシャワーの水が口に入っただけでお腹をこわしたなどのエピソードをお話しました。
 
海外資本から見て大きなマーケットである中国と、技術輸出国として欧米に貢献しているインドの違い。もっとインドのビジネス社会を勉強すべきだねという話になり、それには日経ビジネスとか雑誌を読むべしということに。
 
でも、ちょっと待てよ・・・今、旬のインドを手っ取り早く知るには、週間モーニング連載の《常務島耕作》の最新号のインド編が一番わかりやすいかも。。。
 
 
常務島耕作 (1) 常務島耕作 (1)
弘兼 憲史

講談社 2005-07-22
売り上げランキング : 31089
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る by G-Tools

 

 

 
 
 

気分一新魔法の手帳

 
 
6月は当社の年度末決算。普通日本企業は、3月末決算が多いですが、うちは、6月で会計年度が終わり、7月から新年度です。
 
ちょうど、年度末のバタバタに加え、新年度の計画の詰めも最終段階を迎え、忙しい日々が続いていますが、最近すっかり物覚えが悪くなってしまった。以前はメモ魔だったのですが、あまり人前でノートに書き込んでいくのは役員としてみっともないのではと思い、聞くことに徹していたのですが、そういうわけにもいかなくなりました。
 
そのために、ずっと使い勝手のいい、それでいて飽きのこないシステム手帳を探していたのですが、ようやく気にいったモノを見つけました。やはり、使い慣れている米国ハートマン社のベルティングレザー仕上げ。
 
日本では三越デパートで取り扱っていますが、ファスナーですっぽり閉じるタイプは国内発売していないのです。そこで、3月にシアトル出張時にファスナー仕様のものを取り寄せ注文しておいて、先月の出張時に引き取り。そして昨日、東急ハンズで気にいったリフィールを買い足して大満足。
 
まだまだ使い始めたばかりなので色が浅いけど、使い込んでくるとあめ色に変化してくるので楽しみです。会社でこのシステム手帳持って会議に出ると、やる気が出てくる。持ち物を変えただけで不思議なもんです。ちょっとみんなに見せびらかしたりして・・・
 
 
 

新宿発横浜下車

 
 
週末土日連続ゴルフと慣れないことをやって、今週は月曜日から三夜連続会食でちょっとお疲れ気味。そんなこんなで、ブログ更新もサボってしまいました。でも、お客様と食事しながらの会話って話題も広がり、勉強になることが多いんです。今日は米国本社からスタッフが来日しており、ミーティングの後一緒に食事の予定でしたが、ちょっと失礼して帰宅しました。
 
そういえば、暫くCDも買ってませんでした。ならばと、横浜駅で途中下車してタワーレコード横浜モアーズ店に直行。丁度この時期はクラシックの新譜の谷間。あまり気にいったものを発見できなかったけど、とりあえずジェームズ・レヴァインの指揮でブラームス交響曲全集(シカゴ響)とシューマン交響曲全集(フィラデルフィア菅)のRCAの廉価盤再発売をピックアップ。どちらも2枚組2,100円とお買い得。若き日のレヴァインが懐かしくての購入。
 
ジャズ・コーナーに移動して、ナベサダこと渡辺貞夫の「ONE FOR YOU」と木住野佳子の「ボッサ・ノスタルジア」もついでに購入。6,000円以上でダブルポイントはラッキー。
 
早速帰宅後、気分を変えて音楽に浸る。暖かい愛に満ち溢れたワールド・サウンドはナベサダ健在の証。木住野佳子のジョビンは、ノスタルジックでエレガントな大人のムード。。。やっぱ、音楽って最高ッス。