チョン・ミュンフンの興奮
金曜日にチョン・ミュンフン指揮東京フィルハーモニー交響楽団による東京オペラシティーコンサートホールでのベートーヴェン交響曲チクルスの最終日にご招待いただきました。プログラムは交響曲第8番と第9番「合唱付き」。仕事の都合でギリギリの到着だったのでドタバタで1曲目の第8番はステージと私の気持ちの準備とのすれ違いもあったのかもしれません。第8番の持つエレガントで小洒落た音楽がホールの響きのせいでかき消され輪郭のぼやけた音楽になってしまったことが少し残念でした。休憩をはさんでこのチクルスのフィナーレとなる「第九」。どちらかと言うとチョン・ミュンフンによる哲学的なアプローチで始まった「第九」でしたが、伝統的なドイツ的響きでもなく、流行のピリオド奏法を採用するでもありません。フル・オケを鳴らし切り、フランスの匂いのするベートーヴェンという印象です。微妙にテンポを揺らし、時折無重力状態を創りだしたり。メシアン風のアプローチと言ってしまうと言いすぎでしょうか。それはそれで興味深い造形でした。残念ながら練習不足か(わずか1週間で9曲ですから・・・)、東フィルは内声部の管楽器のミスやアンサンブルの乱れが随所で気になりました。でもまだまだオケとして成長する可能性があると思います。合唱の東京オペラシンガーズは超プラボー。あの少ない人数でも素晴らしい歓喜の歌を創り出しました。それにしても、チョン・ミュンフンの人気は凄い。ステージに登場するなりスタンディング・オベーション。「第九」終演後も、10分以上もスタンディング・オベーションが続いて。サイン会も長蛇の列。既発売の同コンビによるベートーヴェン交響曲全集(2002年から2004年にかけてのライブ録音)を買ってみようかと思っています。
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Windows Live Writer
当ブログサイトの新しい必殺技、Windows Live Writerを使って記事を書いてみました。これは便利・・・ 写真の投稿も簡単だし。当社のOSG事業部も頑張ってますので、皆さん応援よろしくお願いします。
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ジャン・ワンの小品集
米国出張から帰国しました。ふうっ、しんどかった。若い頃は飛行機の中で食事してお酒飲んで映画観たり退屈せずに過ごせたけど、海外出張が多いと飽きるというか、正直一人静かにまどろみたい。文庫本1冊あれば時間つぶしになります。今回は辻仁成さんの「TOKYOデシベル」という音をテーマにした三部作の文庫本を空港で買って機内で読んでました。BGMはチェロのジャン・ワンの新リリース「Reverie – 夢想」という一枚。ギターのイョラン・セルシェルの伴奏で単なるチェロ小品集を超えた素晴らしい哀愁漂うアルバムに仕上がっています。1969年中国生まれのジャン・ワンは、前作のバッハの無伴奏組曲でも素晴らしい演奏ではあった反面ちょっと神経質な面が目立ったけれど、こちらの方が芸術的なセンスの本領発揮だと思います。小品として侮るなかれ。フォーレ、ヴィラ・ロボスかからピアソラまで聴き手の傍で囁きかける音色は読書の手を止めて聴き入ってしまいます。
追伸] 帰国して成田空港でチェリストの林峰男さんと偶然一緒になりました。お住まいのジュネーブからフランクフルト経由で到着したところだったそうです。1ケ月は日本に滞在されるそうなので一度飲みに行ければいいなと思っています。
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ニューヨーク深夜の焼肉
夜中の焼肉ってまるで普段の新宿本社での仕事の後の行動パターンといっしょ。ニューヨークでの予定を無事こなし、フロリダのオーランドに移動したところです。予想はしてたけど、ここは信じられないくらい暑いというか、直射日光で肌が痛い・・・
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ジャズ評論家の大御所
今回の米国出張に来る前日の15日にジャズ評論家の岩浪洋三さんとお会いする機会がありました。ジャズフルート奏者でもある友人の紹介で西武池袋線の江古田駅近くの日本酒のお店「串駒」でおいしいお酒と芸術の話題で楽しいひと時を過ごしました。岩浪さんはスイングジャーナル誌の編集長を務められたジャズ界の大御所ですが、実は愛媛県立松山東高等学校の大先輩でもあります。私が高校3年生の時、夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台にもなった旧制松山中学校が母体となった松山東高の創立100周年記念行事で記念講演もされました。ご本人にそのお話をするとしっかり覚えてくださっていました。作家の大江健三郎が一級下で、同級生には映画監督の伊丹十三もいたとのこと。我が母校は凄い文化人を輩出していたんですねぇ。最近のジャズの注目アーティストは誰ですかとお尋ねすると、ビアノのブラッド・メルドーとテナーサックスのグラント・ステュワートだそうです。ジャズ初心者の私には未知の世界もあるけど、岩浪先生のお勧めなので聴いてみたいと思います。
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ワシントンDCで足止め
今ワシントンDCの空港です。日曜日に台風の中成田からは無事飛び立ってここまで来たのですが、アメリカ東部も天候不良らしく最終目的地のニューヨークまでのフライとがキャンセルになっていました。次のフライトに乗れるかどうかスタンバイ状態です。こんな時にもアメリカ人は動じないで悠々と待ってますよね。エライ。それにしてもいつも国際線にはついてないです・・・ヨゼフ・カイルベルト指揮NHK交響楽団の1968年東京文化会館でのライブ録音、ブラームスの交響曲第1番を聴いて待ってます。
続編) 結局のユナイテッド航空の本日のニューヨーク行きはすべて満席。というかまだオーバーブッキング状態のようです。さんざん待たされた挙句、JetBlue航空のチケットを片道新規に買って。今、成田から一緒でお互い足止めくらったシンガポール人のLeeさんて人とバーで待ってます。外国人ってこういうとき人懐っこいですよね。30分前までは全く知らない者同士だったんですから。辛めのブラッディーマリーとホット・チキンウィングで自己紹介。
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求む、ミニチュア・ヴァイオリン !!!
下の写真なんだか分かります? ミニチュア・ヴァイオリンです。ただの置き物ではなくスィッチを入れて弦を擦るとボーイングに合わせてメロディーが流れるんです。ちゃんとヴァイオリン・ケースも付いてます。某企業の役員さんとの会食で見せてもらった。税込み315円だって・・・信じられる? 100円ショップのダイソーで売ってたらしいのですが、もう全国品切れらしい。会食に同席したうちの社員がいろいろとダイソーを回ってみたけど在庫切れ。求む、ミニチュア・ヴァイオリン!!!
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渡邉暁雄先生のシベリウス
イチローの球宴でのMVPは日本人の誇りとしてカッコよかったですよね。それに5年のマリナーズとの契約延長はビッグニュースです。来年からもシアトル近郊にマイクロソフト本社に出張の際にはイチローのゲーム観えるんだな。
同じ日本人の美学として渡邉暁雄先生(1919-1990)のシベリウスは世界遺産でしょう。日本人牧師の父とフィンランド人声楽家の母の間に東京で生まれた暁雄先生は日本フィルハーモニー交響楽団と長く親密な関係にありました。1962年には同コンビで世界初のシベリウス交響曲全集をステレオ録音制作しています。今回ご紹介するのは1981年に連続演奏会に合わせたセッション録音によるシベリウス交響曲全集です。(DENONレーベル: COCQ-84283-6) 1981年のレコードアカデミー賞を受賞した懐かしの名盤。ここでは暁雄先生の愛情豊かなスケールの大きなシベリウスを楽しめます。
最も有名な第2番は、’76年7月の小樽での日フィルライブ録音、’76年9月の東京文化会館日フィルライブ録音(日フィル50周年記念全集)、’72年の京都市響とのセッション録音、’73年の東京都響定期のライブ録音に続く私の同作品コレクションとなりましたが、機が熟したような中庸のテンポから紡ぎだされる音楽は現代指揮者の誰にも真似できないものでしょう。全集の中では第1番、第3番、第5番での作品の内面により深く迫った彫りの深さと日フィルとの強固な信頼関係がにじみ出ている演奏が好きです。
今から25年前、愛媛交響楽団の「第九」演奏会で初めて暁雄先生の指揮で演奏させてもらった感動は今でも忘れられません。その数年後、今度は徳島で暁雄先生の指揮でこのシベリウスを演奏することになっていたのですがご病気のため公演がキャンセルとなり叶わぬ夢となってしまいました。
産業界では日本人はグローバルな世界に後れを取っているけど、スポーツと音楽の世界は別ですね。
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スタジオ写真撮影
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俊友会管弦楽団第40回定期演奏会