人生を豊かにする音楽・居酒屋・旅にまつわる気ままなブログ

11月, 2006 のアーカイブ

焼酎とトマトジュース

 
昨晩は、元麻布の日本料理「かんだ」でお客様との会食。相変わらず素晴らしいお料理でした。その場でお客様から教えていただいた飲み物・・・焼酎に無塩添加トマトジュースを入れて、ちょっぴり山葵を混ぜて飲む。ブラッディマリーの焼酎バージョンて感じかな。普通のトマトジュースだと塩が入っているのでそぐわないけど、カゴメのまるごとトマトが一番いいらしい。焼酎も芋より麦か米のほうが合うらしい。なんか健康的な感じがします。こんな飲み方ご存知でした???
 
 

ノリントンのマラ5

 
昨日ピリオド奏法について書きましたが、ピリオド奏法の大御所ロジャー・ノリントンが小兵シュトゥットガルト放送交響楽団を振ったマーラー・シリーズ第3段の交響曲第5番がリリースされました。全編にわたり丁寧なつくりで透明感のあるマーラーです。あの有名な第4楽章アダージェットのノン・ヴィブラートは今まで体験したことのない不思議な響きでした。ライブ録音でこれだけの集中力というか凝縮力のある演奏をするこのコンビは只者ではない。時代の変遷とでも言うのでしょうか。巨匠フルトヴェングラーやトスカニーニの世相を反映した演奏を経て、帝王カラヤンやバーンスタインそしてべームの時代が訪れ、今やノリントンやアーノンクールの主張が当たり前となった。オーケストラの世界序列をも揺さぶりかねないビリオド奏法。でも僕はノリントンのこのCDを繰り返し繰り返し聴くことはないだろう。やはりマラ5であれば事あるごとに、バルビローリの端正さ、カラヤンの華麗さ、そしてシェルヘンの奇抜さに、それほど意味はなくとも惹かれてしまうのです。アマチュアの僕たちでは到底ピリオド奏法のまねできないだろうし・・・
 
 
 

ピリオド奏法

 
 
日曜日のNHK教育テレビの芸術劇場で、今話題のピリオド奏法についての特集をやっていました。ゲストは指揮者の金聖響さんでした。東京交響楽団が指揮者ズダーンのもとで2年間にわたりこのピリオド奏法を実践したり、あのN響がリオド奏法の大御所ロジャー・ノリントンと初共演でヴィブラートなしのピリオド奏法に挑戦したりと話題豊富でした。N響との初リハーサルの時は楽団員もかなり戸惑ったみたいです。そもそもヴィブラートをかける奏法は、1940年頃までなかったというのがノリントンの主張です。ヴィブラートでごまかすことなく、性格な音程と右手のボーイングで表情を演出する。とても難しいことです。金聖響さんは、ピリオド(あの時代のとういう意味)奏法の特徴をヴィブラートとアーティキュレーションとテンポの3つに集約していてました。彼の指揮するオーケストラアンサンブル金沢とのベートーヴェン交響曲もピリオド奏法を施行していますね。来年には、金さんがN響に登場します。その時もピリオド奏法に拘るのか、N響の伝統に阻まれるのか、今から楽しみです。。。
 
 
 

銀座ヤマハのチェロフェスタ

 
ヤマハ銀座店で11月23日から26日までチェロフェスタという催し物をやっていました。毎日1階のミュージックステージで無料のミニコンサートもあり、3階では大量の楽器展示。
 
日曜日に、4階のヤマハホールで東京都交響楽団主席チェロ奏者の古川展生さんプロデュースのコンサートを聴いてきました。前半は、ヤマハのチェロ教室の生徒さんのアンサンブル。フンクの「組曲」やグリーグの「ホルベルグ組曲」をプロ演奏家も交えての演奏。12才から61才までと幅広いチェリスト達がアンサンブルを楽しんでいました。後半は、古川展生さんや山本佑ノ介さんら4人のチェロカルテットの演奏。バッハの「シャコンヌ」やロシア民謡などチェロの4本による多彩な音色を披露してくれました。
 
終わって、楽器展示コーナーで何本かの楽器を試奏。フランスものとイタリア新作でいい音の楽器がありました。新作はこれから音を作っていかなれけばならず、まだ落ち着きのない音色だけどよく鳴ります。フランスものは、A線のしっとりした音色が特徴。欲しいけどなぁぁぁ・・・ラファンの鑑定書付でフロックがべっ甲のサルトリの弓が760万円かぁ。うーん、買えないよね。それから楽器ケースを物色。チェロケースも軽くなったしカラフルになりました。僕の今のケースはもう10年以上使っていて老朽化(?)してきたので、買い換えようと考えています。でも、30数万円は高い・・・
 
 

溝口肇のOPERA?

 
 
僕の大好きなチェリスト、溝口肇さんがデビュー20周年記念アルバム「OPERA?」をリリースしました。テレビで富士通提供の長寿番組「世界の車窓から」のオープニングテーマを作曲&演奏しているのが彼です。
 
ホテルニューオータニのバテシエ料理長、中島眞介氏が、溝口オリジナルスイーツを創作。これをヒントに書き下ろした作品も収録されています。GOTITIや山下洋輔など、この20年間の溝口ワールドで出合ったアーチストとのコラボも。締めは、お馴染みのEspaceで。
 
独特の甘くしっとりしたチェロのサウンドは心和みます。楽譜が発売されていたので溝口作品を何曲が自分でも弾いたことがありますが、あんなに色っぽくならないんだなぁ、これが・・・
 
 
 

村治佳織 ライア&ソネット

 
 
久しぶりのCD紹介です。CDを買っていなかったわけではないんだけれど聴く暇がなくて。今日ご紹介するのは、ギタリストの村治佳織のニューアルバム「ライア&ソネット」。バロックをはじめとする古楽をメイン・レパートリーとするイギリスの声楽アンサンブル、ザ・シックスティーンとの協演です。タイトルは、古いイギリスの言葉でリュートと歌声という意味だそうです。
 
これがスゴクいいんだな・・・端正なギターと透明感のある声楽ハーモニーが新しいサウンド感で。アンチェータやヴィクトリアなどのスペイン・ルネサンス期の声楽作品も静かな佇まいで心が洗われるけど、パッヘルベルの「カノン」、ヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ第5番」や「ダッタン人の踊り」が新鮮な編曲で何度も聴きたくなる。清楚で純白な世界、、、こんな美しい世界があったんだ。。。全20曲、どれも芸術的価値も高いと思います。
 
実は、村治佳織の隠れ大ファンなのです。残念ながら一度もコンサートに行けてない(行こうと思ったらいつも売り切れ・・・)のだけど、携帯の待ちうけ画面は、村治佳織なのデス。タワーレコードでこのCDを買ったら彼女の特製クリアホルダーが付いてきた。会社で使ってると変に思われるかもしれませんが・・・
 
 
 

チョン・ミュンフン&シュターツカペレ・ドレスデン

 
23日の祭日、池袋の東京芸術劇場で行われたチョン・ミョンフン指揮シュターツカペレ・ドレスデン(ドレスデン国立歌劇場管弦楽団)の来日公演に行ってきました。オール・ブラームス・プログラムでした。今回は、1階中央よりやや左側の席で音響も申し分なかったです。
 
まず、樫本大進をソリストに迎えてのヴァイオリン協奏曲。短い当日リハーサルだったでしょうが、ホールの音響特性を完全に掌握し見事なバランスでした。ホール中にブラームスの哀愁が満ち溢れた演奏。若干27歳のヴァイオリニストを暖かくサポートするというスタイルではなく、ソリストとオケが対峙し、それが力となってブラームスの深い内面にまでグイグイと迫っていきました。
 
後半は、交響曲第4番。昨年の同コンビによる米国ツアーでもこの作品を取り上げており自信作なのでしょう。第1楽章の冒頭は、お互い探りあってしっくりこなかったけど次第に熱を帯び、指揮者の意図を汲み取り力強いブラームスとなりました。450年以上の歴史を誇るドレスデンの伝統がもたらす自信と指揮者との絆が端正かつスケールの大きなブラームスを創り上げました。
 
チョン・ミュンフンは、東フィルのミュージックアドバイザーも勤めており日本ではお馴染みの指揮者ですが、独特のしゃくりあげる指揮で聴衆を魅了しました。オケが舞台から引き上げても拍手が鳴り止まず、楽器を片付けていた楽員を引き連れて再び舞台に現れるという一幕も。深い秋のブラームスのロマンが、乾いた心を癒してくれました。
 
終演後、協賛の新光証券主催のレセプションにも参加させていただき、チョン・ミュンフンさんと樫本大進さんともお話させていただきました。樫本くん自身満足した演奏だったとのこと。オケが本番で仕掛けてきてどんどん乗せてくれるんだとも語っていました。ちなみに彼の楽器は、有名なグァルネリのお祖父さんの作で弓はサルトリでした。
 
 
 

Jazzyな夜

 
 
風邪を引いてしまいブログ更新が止まってしまいました。お蔭様で、しっかり睡眠をとり元気になりました。先日、友人ジャズ・フルーティストが出演するJazz Liveに行ってきました。中目黒のBar聞弦(Mongen)というお店です。地下にある小さなBarですが、アットホームで息遣いの聴こえるライブでした。フルートとベースとギターのトリオ。このお店にはピアノはありません。ジャズのスタンダードを聴きながらバーボンウィスキーを飲んで、素敵な一日の終わりでした。クラシックと違って即興でのセッション。大好きなバラードが仕事で疲れた心を癒してくれました。友人の演奏する姿を観て、普段一緒に呑んでいる時には見せなかった音楽への真剣な眼差しと悦びが伝わってきて本当に羨ましかったです。俺も楽器弾きたぁい・・・
 
 
 

雨の日曜日

 
 
生憎の雨の日曜日でした。午後から渋谷のNHKホールでNHK交響楽団第1582回定期演奏会に行ってきました。イタリアの巨匠、ネルロ・サンティの棒で、前半はモーツァルトの序曲とアリア、後半はチャイコフスキーの交響曲第5番というプログラム。
 
「コジ・ファン・トゥッテ」序曲からどっしりした音造りで、オーボエも思わせぶりに歌わせます。どちらかというとドイツ的な響きを感じました。ソプラノのアドリア・マルフィージ(サンティの娘だという話ですが、プログラムにも何も書いてなかった)は声にムラがあって艶に欠けたけど、モーツァルトの3つのオペラのアリアを表情豊かな語り口で聴かせました。
 
メインのチャイ5は秀演でした。まるで重戦車のようなスケール感を基調としながら、弱音でのカンタービレが特に効いてました。アゴーギクをテンポ構成で造るのではなく、各パートの旋律の強調と収め方で表現するという独特のアプローチ。第2楽章108小節のピツカートに入る前の休符のフェルマータの長いこと。息を飲む瞬間でした。(第2ヴァイオリンかヴィオラの誰かが飛び出していたのはちょっと残念、エキストラかな・・・) N響では珍しくヴァイオリンを左右に配置し、コントラバスは7人が舞台下手後方に一列。そういえば、こんなに雄弁なN響のティンパニとコントラバスは初めてかも。
 
昔のホルスト・シュタインやマタチッチやスイトナーやサバリッシュが客演していた頃のN響と比べると、最近のN響指揮者団もちょっと見劣りするけど、このサンティはホンモノでした。
 
終演後、主席クラリネット奏者のY氏に代官山のDelicateria HEARTYというお店に連れて行っていだきました。天気がいいお昼時は、オープンテラスでのサンドウィッチが有名なのだとか。愛犬も連れいてけるお店です。小さなレストランですがお料理はバッチリ、シェフの真心こもったおもてなしにも感激です。今度は、仕事仲間でも行ってみたいと思います。
 
 
 

交遊抄

 
 
日本経済新聞朝刊の『交遊抄』に、恥ずかしながら私の記事を掲載いただきました。「悪魔の誘い」という見出しはちょっと大袈裟だったかもしれませんが、マエストロ堤俊作氏との28年来の交流について書かせていただきました。毎朝、諸先輩の人生を映し出した出会いについて書かれた文章を読ませていただいて常に感銘しておりましたが、まさか自分が登場するとは思ってもいませんでした。
 
今回日経新聞社でご担当された文化部のO記者は腕利きのヴァイオリン奏者で、今年夏の軽井沢国際音楽祭で同じオーケストラで演奏させていただく機会がありました。これも一期一会です。このような文章を掲載いただいて、私にとって思い出に残るバースディプレゼントとなりました。これからも、人生の出会いを大切にしていきたいと思います・・・
 
 
 

東京国際フォーラムにて

 
今日は仕事で東京国際フォーラムに行ってました。当社主催の一大イベント、Microsoft Conferenceが2日間にわたって開催されています。3回続けて音楽以外の話題で恐縮ですが、東京国際フォーラムに行ったら立寄るお店があります。その名も「谷ラーメン」(℡03-3231-5332: JR有楽町国際フォーラム口から徒歩数分で国際フォーラムの向かいの高架下)
 
あっさり豚ガラ・醤油味のチャキチャキ東京ラーメンです。お昼ごはんで、大ワンタンラーメンと半チャーハンのセットを注文し1,180円。ちょっと中太のちぢれ麺がしっかりとスープに絡みます。もう40年もこの場所でラーメン屋さんを営業しているそうです。一度ご賞味あれ・・・
 
ところで、東京国際フォーラムのホールAで12月22日にのだめオーケストラコンサートなるものが開催されるんですね。今やTVでもお馴染みののだめカンタービレに出演しているオーケストラの演奏だそうです。ゲストでのだめ役の上野樹里と千秋サマ役の玉木宏も出演するらしい。チケットぴあでは既に完売でしたが・・・でもホールAって5,000名収容だったよね。。。
 
 
 
 

天城高原

 
 
週末に天城高原に行ってきました。東急ハーベストクラブに宿泊しました。週末にはロビーでいろんなミニコンサートをやってるんですね。秋も深まり、風が冷たい。夜は透明感のある空気と星空もきれいでした。久しぶりに星空を見上げた気がします。翌朝は6時に起床すると、朝もやの向こうに雄大に富士山が。太陽が昇るに付けて輝きを増してきます。たまには(ゴルフ場以外で・・・)自然を感じるって大切ですね。
 
 
 
 

韓流ビジネス

 
 
1泊2日で韓国の済州島に来ました。ロッテホテルで開催される会議に出席するためです。済州島と言えば海の幸。特にあわびは有名だし、黒豚の焼肉とキムチもおいしそう。しかし、たった1泊の夜の会食は、なっ、なんと、仏蘭西料理のフルコース・・・さすがに韓国焼酎も出てこないですよね。韓国企業が中心の会食なので文句は言えませんが。。。これが最近の韓流ビジネスなのかも。金曜に帰国したら、大久保の韓国焼肉料理でも行こうかな。
 
 
 

ヨーヨー・マ&エマニュエル・アックス デュオ・リサイタル

 
昨晩は、サントリーホールで開催されたソフトバンクテレコムPresents ヨーヨー・マ&エマニュエル・アックス デュオ・リサイタルにご招待いただきました。6日と二夜でベートーヴェンのチェロ・ソナタ全5曲を演奏するプログラムです。この日は、第2番と第5番でした。当初予定されていた所期の作品であるホルン・ソナタop.17のチェロによる演奏(ヘレン版のチェロ・ソナタ集には正式に含まれています)がアックスによるピアノ・ソロ作品に変更されたのは、ちょっぴり残念でした。
 
1曲目のヘンデルの「マカベウスのユダ」の主題による12の変奏曲では、座った座席(2階RB15という舞台上手の真上)のせいか音のバランスに少し戸惑いを感じましたが、遊び心に富んだ二人の息の合ったデュオにだんだん陶酔していきました。第2番のソナタでは、全てのリピートを敢行することにより若きベートーヴェンの野心をスケール大きく表現していました。このリピートの後の同じパッセージで1回目とボーイングが逆になるところがあったのは、意図的なのかどうか興味あります。第5番のソナタでは、特に第2楽章が圧巻。それまでになく音楽の内面に迫り、楽器を抱え込むように前のめりになって演奏するヨーヨー・マを見ました。
 
アンコールは、なんと・・・ラフマニノフのチェロ・ソナタの第3楽章。。。まさかベートーヴェン・プログラムの後にラフマニノフを聴けるなんて。。。もう涙が出そうになりました。ここまでメランコリーなヨーヨー・マのラフマも全曲聴きたかったなぁ。
 
ソフトバンクテレコムさん、素敵な夜を有難うございました。コンサートの後、食事をすませて会社に戻った私でした。。。ところで、なぜか会場には、チェリストのイッサリスが来てましたが。楽屋口からアックスと一緒で出てきて同じ車に乗り込んでいました。
 
 
 
 

シアトル土産

 
シアトルで見つけた自分へのご褒美。Bose社のインナータイプのステレオ・イヤホンです。もともと同社のノイズキャンセレーション機能付ヘッドホンのQuietComfort 3を目当てにBose Shopに立ち寄ったのですが、現在使用している前機種のQuietComfort 2と大して変わらないという個人的結論に至り購入を止めました。そもそも新機種は乾電池式ではなく充電式なので、飛行機などの移動時には逆に不便を感じます。もちろんひと回りコンパクトになったことは嬉しいですが、音質的には大差なし。それで349米ドルはどうも・・・
 
その代わりに、数週間前に発売したばかりのイヤホンを購入してみました。
 
音のヌケが良く、ダイナミック・レンジも広いし、耳にもフィットしやすい。バーニングしなくてもその日から期待どおりのサウンドを楽しめます。これで100ドル以下ならお買い得です。ブラック・カラーの本体も携帯ケースもコンパクトでおしゃれ。早速、私のお気に入りに仲間入りです。日本じゃ発売はまだのようですが。。。
 
 
 

帰国の途

 
これから帰国します。最終日の朝は、宿泊しているホテルにあるステーキ・レストランRuth’s Crisで朝食。8オンスのフィレミニオン・ステーキをレアで注文。しっとりした肉質で、元気モリモリです・・・成田着は、日曜日の夕刻の予定です。
 
 

ブギウギ・ピアノ

 
シアトル出張も最終日です。昨晩は、ご参加くださったお客様一同とイチロー選手もよく行くシアトル・ダウンタウンの寿司屋Siro’sでお食事会。偶然ブルックナーをお好きだというお客様が2名もいらっしゃって、ブルックナー談義で盛り上がりました。
 
ホテルの部屋に戻って、ブギウギ・ピアノのデュオ、レ・フレールの1枚を聴きながら寝ました。ルクセンブルグ国立音楽学校に留学した斉藤兄弟のオリジナル曲11曲のデビュー・アルバムです。今年の東京Jazz2006に出演し相当話題になっていたのに聴き逃して悔しい思いをしてました。
 
この二人のノリのよさはハンパじゃない。しっかりしたテクニックに支えられ見事なハーモニー。"パーカッシブ"という言葉がピッタリの作品です。今月メジャー・レーベル・デビューだそうなので、楽しみです。年齢を問わず気に入っていただける1枚はオススメですよ。
 
 

深秋と雨のシアトル

 
シアトルに出張中です。日本は三連休なのに帰国は日曜日です。シアトルは深い秋。そして今日も雨模様です。予期せぬ寒さで、うっかり風邪をひいてしまい、ティシュペーパーを手放せません。
 
今回は、全世界のお客様情報システム部門責任者のためのサミットに同行しています。昨晩は、そのレセプションでシアトル市内のExperience Music Projectという場所に行きました。ギター・ファンにはたまらない場所でしょうね。歴史的なギターが陳列されている博物館です。ちょうど、ポール・アレン所蔵のゴーギャンやモネの絵画展もやっていて目の保養になりました。
 
会食の後は、日本の居酒屋でラーメン。ホッとする味でした。早く風邪を治して仕事頑張ばらなきゃ・・・
 
 
 

ザルツブルグのグールド

 
シアトルに出張です。機内でピアニストのグレン・グールドが弾いた《ゴルトベルグ変奏曲》、1959年のザルツブルグ音楽祭のライブ録音を聴きました。グールドの十八番とも言える同作品には、バッハのポリフォニーを一気に駆け抜けた1955年の録音と、深遠なバッハの内側をあぶり出し深い愛情で支えた1981年の録音(どちらもCBSから発売)が有名ですが、1959年はまだ聴衆の前で演奏していた頃の録音です。どちらかと言うと1955年の録音に近い解釈ですが、ライブならではの遊び心が随所にあり、テクスチャアを不意に強調したりと、興味深い解釈です。(実は、1954年のカナダでのライブ録音というのもあるのですが、以外と1981年の解釈に近いのが不思議です。) シアトルは、気温が10度以下と肌寒い天候です。グールドの語るバッハは、シアトルの深まった紅葉のようにしっかりと心に留まります。