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居酒屋探訪-30:仙台市「源氏」

 
仙台出張時に、居酒屋探訪の師匠でもある友人の黒チャンに紹介してもらった「源氏」に立ち寄った。文化横丁から小さな路地に入り込んだ奥にある縄暖簾が静かに客を迎えてくれる。
 
 
 
一歩店の中に入るとほんのり暗い照明の店内は別世界。コの字型のカウンターも長椅子も昭和25年開店当時からのもの。向かって左側のカウンターに腰を下ろす。ここでの主役はもちろん日本酒。開店当時に静岡の酒「源氏」を出していたのでこの名前になったそうだが、今は秋田の地酒「新政」を出してくれる。常温、燗、冷酒とあるが常温を頼む。席の近くにあるステンレス製の円筒の燗付け器も存在感ある。
 
 
 
横浜・野毛の「武蔵屋」と同じシステムで、お酒を頼む毎におつまみが付いてくる。一杯目はしらすおろし。この日はサービスで地元の豆(あおばた豆と言ったっけ・・・)も出してくれた。二杯目は木綿豆腐の冷奴。カウンターにグラスを置くと、女将さんが酒を並々と注いでくれる。女将さんによると、お酒ひとり四杯まで。(野毛の武蔵屋は三杯まで・・・)酔っ払いはダメという意味で静かに酒を嗜む店なのだ。出張の移動の都合で30分という限られた時間だったので残念ながらこの日は二杯で打ち止め。三杯目からどんなおつまみが出てくるのかは次回の楽しみ。
 
 
 
この店には気の利いた会話は要らない。ただしみじみと酒と語り合えばよい。お店の雰囲気から一人で行くか、多くても二人連れまでがいいだろう。正統派居酒屋として酒好きにはたまらない至極の時間がゆっくりと流れていく感じを体感できた。夜11時まで営業しているので、仙台フィルのコンサートの後や楽天イーグルスのナイター観戦の後でも間に合うかも・・・
 
  
 

コメント / トラックバック2件

  1. sarari

    良いお店のようですね・・・いやぁうらやましいです。いつまでも大人になりきれんので、じっくり楽しめるところを見習いたいものです。とにもかくにも、多忙の中、ふわりと和む一時ですね。

    2009年4月20日 11:16 午後

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