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湯浅卓雄のされどブラームス

 
 
判官びいきって言葉がありますが、私もCD選びに関してはかなり偏屈で、その気があるみたい。通常のメジャー・レーベルの新譜の人工合成的なCDより、ライブ録音とか、大昔のSP復刻盤とか、プライベート盤とかに興味をそそられます。だから結構、オケや指揮者を含めて邦人アーティストって好きです。だって海外では逆に手に入らないんですもの。
 
大阪出身でスコットランド在住の指揮者の湯浅卓雄が大阪センチュリー交響楽団を振って、ブラームスの交響曲全集を発売しました。私は、タワーレコードのポイントが貯まって丁度3,000円だったので結局タダでゲットしたことになりますが。出張先の山中湖から横浜までの帰りのバスの中でひとり静かに聴き直してみました。
 
古今東西名盤がひしめくブラームスの交響曲全集。邦人演奏家でも、朝比奈隆、小澤征爾はじめ、炎のコバケンも。(あっ、すみません。私も演奏している堤俊作&俊友会管弦楽団のライブCD2枚組もHMVで売ってます・・・) もちろん、NAXOSレーベルから多数の現代曲CDをリリースしている湯浅卓雄のファンは世界中にいて、このCDを心待ちにしていたことでしょう。大阪府の外郭団体である大阪センチュリー交響楽団は、大フィルに次いで実力・人気もあるので、関西では売れるかも。
 
私個人は正直、この全集「買い」デス。オケは弦楽器はまだしも、木管・金管が所々怪しい。でも、神戸新聞松方ホールという700名の小規模ホールで昨年11月に曲順毎に2曲ずつの2回公演で、リテイクを行わないありのままの実況録音というのは好感持てる。ウィーンで学んだ湯浅の指揮も、ナイーヴになり過ぎず直球勝負。東京にいると、特徴のないプロ・オケも多いし、外来オケも多く、コンサート感覚が麻痺するくらいのこともありますが、関西のド根性は腹が据わっている。
 
この秋、同コンビでシューマン交響曲全曲演奏会というのにも惹かれます。。。
 
 
 

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